高卒の就職率が良いってホント?企業が採用したい高卒とは?
「高卒は就職に不利」というイメージを持っている人も多いかもしれません。大卒に比べて、高卒での就職の情報は極端に少ないので、本当に就職できるのか不安になりますよね。高卒は就職率が高いとも言われますが、本当に正社員で就職できるのでしょうか?
そこで今回は、高卒の就職について詳しく解説!大卒と比較した就職率や、企業が求めている高卒の人材像などをご紹介します。就職か進学かで悩んでいる高校生は、ぜひ参考にしてください!
令和3年3月末の調査(※1)によると、国立、公立、私立の高等学校(全日制・定時制)の就職内定率は97.9%と、非常に高い水準です。学科ごとの内定率を見ても、もっとも内定率の高い「工業」は99.4%、もっとも低い「普通」でも95.9%と、就職に必要な専門的な技術を学んでいない普通科でも内定率が高くなっています。都道府県別で見ても、もっとも高い内定率は富山県で99.9%と、ほぼ全員が内定しています。もっとも低い沖縄県も92.4%と高率です。
ただし、就職内定率は正社員とは限らず、アルバイトや契約社員も含んだデータとなっています。
(※1):厚生労働省「令和3年3月高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況に関する調査について」https://www.mext.go.jp/content/20210518-mxt_jidou01-000014869_3.pdf
令和3年4月1日現在の調査(※2)によると、大卒の就職内定率は96.3%で、高卒よりもやや低い数字となっています。つまり、就職において学歴の差はさほど問題にならない、ということです。
もし、大卒の方が就職しやすそう、という理由だけで進学を考えている場合は、一度立ち止まって自分を見つめ直したほうが良いかもしれません。自分のやりたいことや、学びたいことが、大学や専門学校に進学すれば叶うのか、それとも就職して社会に出たら叶うのか、じっくり考えて進路を選択しましょう。
(※2):厚生労働省「令和2年度大学等卒業者の就職内定状況調査」https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/0305000796668.pdf
高卒の雇用形態は、正社員の人もいれば、アルバイトや契約社員で採用される人もいます。
高卒の就職活動でメインとなる方法は、学校に届く求人票経由の活動です。学校から企業に推薦する形で、これまでに先輩を採用してきた実績のある企業が多く、安心感があります。夏休み前に求人票が届くので、夏休みの間にいろいろな会社の職場見学に行くことをおすすめします。
また、自分で求人サイトから探すこともできます。
多くの都道府県では、高卒は「応募できる求人は1社のみで、内定辞退はできない」という1人1社制のルールがあります。これは、学校生活に負担をかけないためのルールで、内定獲得後は就職活動を止める必要があります。
正社員として働きたい場合は、事前に正社員に絞って求人を探し、第一志望の企業から就職活動をスタートしましょう。
企業は以下のようなポイントを重視して、高卒者を採用しています。
- コミュニケーション能力がある
- 協調性がある
- 一生懸命に仕事に取り組める
- 目標を持ち、前向きな考え方ができる
これらのことは、学校生活や部活動、アルバイトなどで得た経験を思い返すと、アピールできる具体的なエピソードが出てくるはずです。
高卒者を募集している企業は、年齢が若く伸びしろがあることに期待しています。自分自身の長所や強みを把握し、積極的に自信を持ってアピールしましょう。若さあふれる熱意、やる気を見せましょう!
高卒を募集している求人案件は数多くあり、早くから経験を積むことでキャリアアップできる職種もたくさんあります。もし、高校卒業までに就職が決まらなかったり、不本意な非正規雇用になった場合でも、正社員を目指すことはもちろん可能です。
高卒でも就職しやすい業界や職種はどこなのか、どのように就職活動を行えば良いのか悩んでいる人は、高卒就職に詳しいプロに相談してみましょう。「じょぶサポッ!」では、専任担当アドバイザーがいつでも相談に乗ります。あなたに合った就職先を見つけるお手伝いをします!