2020.4.23

検品作業の志望動機ってどう書けばいい?アピールできることや注意点を紹介

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検品作業は、一般的に仕事として取り掛かりやすく、簡単というイメージを抱く方もいて、人気のある業種のひとつといわれています。ただし、応募することに決めても自分の志望動機をどのように書けばよいかわからないという人も多いようです。そこで、担当者の目に留まる採用されやすい志望動機を履歴書に上手に書く方法を、ポイントと例文を挙げながら説明します。

1.まずは検品作業の仕事内容を理解

まず、検品作業というものがどのような仕事なのか、しっかり理解しましょう。もし理解が不十分なまま、志望動機を書いてしまうと「仕事内容を勘違いしている」と思われてしまい、不採用になる可能性が高くなります。

1-1.製品に欠陥がないかチェックする仕事

検品作業とは、一言であらわすと出荷前の製品に不具合がないかチェックする仕事です。それだけの仕事と言えば簡単だと思われがちですが、製品の品質や安全を調べるとても重要な仕事です。そのため、だれでもできるというイメージで取り組むと大変なことになります。検品作業は責任感をもって取り組む必要があります。

1-2.仕事の特徴

どんな検品作業をするかによって、作業方法は異なります。検品作業の求人要項に「力仕事はない」と書かれていても、実際には体力が必要な場面も少なくありません。立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事もあれば、倉庫をずっと歩き回って検品しなければいけないこともあります。また、大抵の場合、検品をする製品の数は大量であり、時間内に終わらせるだけのスピード感も必要です。そのため「マイペースでできる」というイメージで仕事を始めてしまうと、かなり戸惑うことになるおそれがあります。

2.何を検品するかをチェック

"検品作業の種類は多岐にわたり、どの製品を扱うかで検品の方法も変わってきます。たとえば、食料品であれば異物が混入していないか、内容量は正しいかのチェックをします。日用品であれば傷がないか、数は合っているかをチェックしなければいけません。機械製品であれば動作の確認です。このように、検品作業は製品によって作業の仕方が異なるため、あらかじめ「何をするのか」を求人要項などでしっかり理解してから、志望動機を作成しましょう。

3.検品作業の志望動機でアピールできること

ここからは、検品作業の仕事に求められること、つまりアピールポイントとなることを紹介していきます。

3-1.体力

求人要項に「力仕事はない」と書いてあったとしても、検品作業は体が資本になる仕事内容であることがほとんどです。ですから、シフト終わりまで体力が持つか、作業工程をすべてやり切ることができるか、自分で入れたシフトにきちんと入ることができるか、直前にキャンセルして穴をあけることがないかなどは、採用担当者が見る重要ポイントとなります。

たとえば「運動部」に所属していたのであれば、どんな運動をしていたかをアピールできるでしょう。運動部に所属したことがない方であれば「あまり風邪をひかない」といった「健康である」ことを強調できます。「ウォーキング・ランニングをしている」「筋トレをしている」といったことをアピールポイントとして挙げてもいいでしょう。つまり「体力がない」と思われないために、今の自分が何をしているかを説明できることが大切です。

3-2.手際の良さ

検品作業は大量の製品チェックが必要であり、それを時間内に終わらせなければいけません。そのため、テキパキとスピード感をもって商品をさばけることが求められます。手際の良さがわかるエピソードであれば印象は良くなり、アピールポイントになります。自分はそんなに手際が良くないと思っている方であれば、スキルを向上させる方法を自分なりに考えていると説明してみましょう。いくつかの実例を挙げて、改善意識が高いことや向上心があることをアピールできます。手際の良さを追求しているという意欲も示せば、好印象につながるでしょう。

3-3.丁寧さ・正確さ

検品作業はスピード感が求められるとはいえ、それと同じくらいに重要なのは丁寧さや正確さです。いくら作業が速くても、製品の不具合を見つけられなければ、検品の意味がありません。そのため、丁寧・正確・几帳面な性格は検品の仕事において、かなりのアピールポイントになります。

3-4.集中力を持続できること

検品作業では、細かい単純作業をずっと続けることもよくあるので、集中力を切らさずに同じことを長時間続けられるだけの忍耐力も大切です。作業が長時間にわたったり疲れがでてきたりしても、集中力を切らさずにコツコツ正確に作業できることを伝えましょう。これまで、長時間ずっと続けることができた例として、学生時代の受験勉強を挙げることもできますし、以前にアルバイトなどで検品作業をしたことがあれば、その仕事内容を説明することもできます。

4.志望動機のポイント

ここからは、志望動機を書く際に、気をつけたいポイントを説明します。

4-1.なぜその企業・製品の検品作業を選んだか明確にする

企業によっては、なぜここを選んだのかを重視するので、書くことができそうなら含めましょう。その際は、会社の製品について書くと高評価を得られる可能性があります。たとえば「自分が好きな製品を製造していること」「今でもよく使っていること」などを書くことができるでしょう。使い方をアレンジしているなら、それも十分にアピールできる要素です。また「昔アルバイトをしていた店でよく扱っていたので、なじみが深い」というようなことも書くことができるでしょう。

4-2.前向き・意欲的なものにする

志望動機は、前向きなもの、意欲的なものが好まれます。そのため「家から近いから」など、仕事内容と直接関係がないものは書かないほうがいいでしょう。また「人と話すのが苦手だから検品作業がやりたい」という表現は消極的で後ろ向きであると見られがちです。言い方を変えるだけで印象が変わります。たとえば「接客は苦手だが、コツコツした作業に没頭するのは得意」と書くと、仕事に対して真面目、意欲的というイメージを与えることができます。

5.検品作業の志望動機の例文

ここからは、志望動機の例文の良い例と悪い例を紹介します。

5-1.良い志望動機の例文

検品作業の志望動機を書く際の良い例文として、4つのパターンを紹介します。

体力面をアピールしたい場合の例文です。
「時間のあるときはウォーキングをしており、長時間歩くことには慣れています。そのため、倉庫内の広範囲の移動が求められても、その体力を活かすことができると考えています。また、学生時代に引越運送会社でアルバイトをした経験もあります。こうした自分の資質を活かせるのではないかと思い、志望しました。」

過去の経験をアピールする例文です。
「学生時代に、パソコン製品を組み立てるアルバイトをしていたことがあります。定められたルールに従って商品を組み立て、検品作業と梱包まで行う業務でした。この仕事をしていたとき、上司から作業スピードが早いこととミスが少ないことを評価していただいたこともあります。貴社の業務に私のこうした経験や特性を活かせるのではないかと考えております。」

会社の製品に触れる例文です。
「昔から貴社の〇〇商品が好きで、出始めた頃からずっと今まで使っております。それ以外の商品も、それぞれにオリジナリティがあふれ、新商品が出るたびにチェックしていました。自分のお気に入り商品を扱っている御社にずっと関心があり、働きたいと考えていたところ、募集の件を知り、すぐ応募させていただきました。」

集中力やコミュニケーション能力を伝える例文です。
「わたしはピッキング作業にずっと興味を持っていました。普段からコツコツと取り組むことが好きで、長時間同じ作業をすることには慣れています。また、業務を円滑にするには他のスタッフとの協力も不可欠だと思いますが、わたしは人との会話も好きで社交的な一面も持ち合わせています。こうした特性を貴社の業務に活かしたいと考えています。」

良い例文のポイントとして、たとえ検品を専門ですることが未経験であっても、アルバイトなどで似たような経験をしていれば、それをアピールすることです。採用担当者に「この人はちゃんとやってくれそう」というイメージを持ってもらうことが必要です。また、同じような仕事をした経験がない場合でも、日常生活のなかで検品作業に必要な特性が発揮されている分野というものが必ずあるので、それを前面に押し出し、働きたいという意欲がうかがえるような志望動機を書くようにしましょう。

5-2.悪い志望動機の例文

検品作業の志望動機として書くのを避けたい例文を4パターン見ていきましょう。

「学生時代に、スーパーで商品の品出しやレジ打ちをしていました。同じような仕事がないかと募集広告を見ていたところ「軽作業、誰でもできる」という文句に惹かれ「簡単そうだ」と思い、応募しました。ちょうどいい具合に家からも近く、仕事が終わればすぐに家に帰ることができるのも良いと思いました。」
仕事に対する意欲や真面目さがないと思われかねない文章です。

「簡単にできる軽作業の仕事を探していたところ、貴社の求人を拝見しました。仕事をしていない期間が長かったため、すぐには馴染めないかもしれませんが、がんばります。」
体力を使いたくないだけなのか、ほかのスタッフとうまくやっていけるのかどうかなど、採用担当者を不安にさせかねない文章です。

「体力くらいしか自信はありませんが、未経験でもできるということなので、応募しました。」
体力も大切な資質です。検品作業に自分の体力がどのように役に立つかを具体的に記述すると、それも立派なアピールポイントになります。

「わたしの友人が以前に貴社で働いていたことがあり、勧められて応募いたしました。検品中は、手を動かしていればいいだけで話さなくてもいいと聞きました。わたしは人見知りなので、このような仕事が向いている気がしています。一生懸命がんばります。」
自分の傾向をそのまま書いていますが、表現が前向きとは言えず、採用担当者に良い印象を与えません。表現を変える工夫が必要です。

表現に気をつけて向いていることをアピールしよう

志望動機を書くときは、マイナスな表現は使わず、自分の特性は検品に向いていることや長くがんばれることをアピールしましょう。また、検品作業のような、コツコツと集中して行う業務に興味があれば、期間工という選択肢もあります。力が必要な作業は機械が行い、細かいパーツの取り付けやチェック作業を人がするため、力に自信がない方や女性でも大丈夫です。興味があれば、仕事内容の詳細を確認してみましょう。

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