2020.8.18

大学生におすすめの派遣バイトってなに?派遣で働くメリットは?

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学業の合間にアルバイトをして学費やお小遣いを稼ぐ大学生は少なくありません。アルバイト先の選択肢の一つに派遣バイトがあります。派遣バイトとはどのようなものなのでしょうか。また、派遣バイトのメリットやデメリット、向いている方や向いていない方などの予備知識があると、アルバイト探しをする際に安心です。この記事では、派遣バイトについてさまざまな方向から紹介します。

1.大学生に人気の派遣バイト

派遣バイトは、1日だけなど単発でアルバイトができるため、授業やサークルなどの空き時間を有効活用する目的でアルバイトをしたい大学生に人気です。ここでは、派遣バイトの定義や派遣バイトのメリット、デメリットを紹介します。

1-1.派遣バイトとは

派遣バイトとは、派遣会社に登録して単発でアルバイトをすることをいいます。派遣バイトという新しい雇用形態があるわけではありません。単発という言葉の意味は、1日だけ、2日だけなどの短い日程で働くことや数週間程度の日程で働くことです。単発のバイトと同じような意味の言葉に日雇いのバイトという言葉があります。労働法上で定められている日雇いの意味は、日々もしくは30日以内の期間です。この他、短い期間で働くバイトとして短期バイトという言葉があり、こちらは数カ月間働くことが目安となっています。つまり、単発のバイトは短期バイトと比べてさらに短い日程で働くバイトのことです。

一般的なアルバイトの場合は、契約期間は決まっていません。それに対して、派遣バイトの場合は契約期間が決まっており、その期間が終わると契約終了となり働けなくなります。さらに長く働きたい場合は、契約の延長が必要です。一般的なアルバイトの場合は、企業に応募して雇用してもらいます。一方、派遣バイトの場合は、派遣会社に登録し、登録した派遣会社から人材派遣してもらうのです。アルバイトでは働く方が企業と直接雇用契約を結ぶのに対し、派遣バイトでは働く方が雇用契約を結ぶのは派遣会社です。給料の支払先もアルバイトの場合は雇い先の企業で、派遣バイトの場合は派遣会社になります。

1-2.派遣バイトのメリット

派遣バイトは、働きたい時期や働く期間を自由に選べます。学生なら、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用してバイトをしたい方も少なくないでしょう。派遣バイトという働き方を選ぶことで長期休暇の時期にバイトをして、それ以外の日は学業に専念することも可能です。また、社会人の場合に仕事を掛け持ちで行いたい方もいるでしょう。派遣バイトなら空き時間に仕事を行うことができるため、例えば週末などにダブルワークを行うことも可能です。

単発のアルバイトや通常のアルバイトを行う場合、自分で勤務先を見つけて応募し、その都度採用面接を受けなければなりません。面接だけでなく、履歴書もその都度書く必要があります。しかし、派遣バイトであれば、派遣会社に登録する際に面接を受けさえすれば、その後仕事を紹介してもらう際の履歴書も面接も必要ありません。そして、派遣バイトではさまざまな仕事を経験することが可能です。自分にはどのような仕事が向いているのか分からない方は、派遣バイトでさまざまな職種を経験することにより、自分の適性に気づけたり将来の仕事につながったりする可能性があります。

さらに、派遣バイトの場合は、給料が日払いや週払いのことがあるため、一般的なアルバイトと比べて早く現金を手にすることが可能です。急な出費があり現金がすぐに必要な方にはありがたいでしょう。この他、単発バイトは幅広い年代の人が働いているため、出会いも多いです。働く期間も短いため、恋愛に対して積極的になれる方も少なくありません。そのため、派遣バイトで知り合って恋愛に発展するケースもあります。

1-3.派遣バイトのデメリット

派遣バイトは自分の空き時間を利用して働けることがメリットである反面、働きたいと思った日に必ず仕事が見つかるとは限らない点がデメリットです。また、バイトを入れる予定にしていても、先方の人員や業務の都合により仕事がなくなる場合があります。働きたい日に確実に働くために、複数の派遣会社に登録したり求人をチェックしたりすることが必要です。そして、一般的なアルバイトのように定期的に通っていれば同僚や仲間と親しくなれる機会も増えますが、派遣バイトは働く期間が短いため、職場の方との交流はあまり多くありません。同僚と親しくなる前に仕事が終わってしまうケースも少なくないでしょう。

また、派遣バイトは必ず希望した職種や仕事が見つかるとは限りません。場合によっては希望の仕事が見つからず、働けない場合も出てくるでしょう。特に、夏休みや春休みなどの長期休暇中は派遣バイトで働きたい学生が増えるため、思うように仕事が見つからない場合があります。そのため、希望の仕事が見つかったら早めにエントリーすることが必要です。さらに、派遣バイトの仕事は誰でもできる単純作業が多く、やりがいが感じられなかったり専門的なスキルが身に付きにくかったりすることが多々あります。この他、派遣バイトは働く期間は短いものの時間的に長時間働くことが多いため、短時間だけ働きたい方は希望の仕事を見つけにくいこともあります。

2.派遣バイトをするときに気を付けたいこと

派遣バイトは、通常のアルバイトと違い、派遣会社から給料が支給されます。そのため、同じ派遣先に勤めたとしても、登録した派遣会社によって支払われる給料が異なることも稀ではありません。また、実際に勤務する派遣先は毎回変わるため、自宅から近い派遣会社に登録したとしても派遣先が自宅から近い距離の場所になるとは限りません。

派遣バイトの場合は交通費が支給されないケースが多いため、自宅から遠い場所に派遣されると1時間分の時給が往復の交通費として消えてしまうことがあります。アルバイトを探す際には時給や日給に目が行きがちですが、勤務先までの交通費がどれくらいかかるのかもしっかりチェックすることが必要です。派遣会社によっては送迎バスを用意している場合がありますので、遠方で働くことになった場合は合わせて確認しましょう。

3.学生に人気の派遣バイトの内容

大学生に人気が高い派遣バイトの一つに倉庫内作業があります。作業は経験がなくても働ける簡単なものが多いため、年代性別を問わずに働きやすい仕事です。倉庫内作業の代表的なものにピッキングがあります。ピッキングとは、倉庫に保管してある商品の中から指定されたものを集めて出荷の準備をする仕事です。倉庫に保管してある商品の中には不良品や欠陥品が紛れていることがあります。そうした不良品や欠陥品がないかをチェックするのが検品の仕事です。倉庫内作業にはこれらの他に、商品を保管場所や配送先ごとに分別する仕分けの仕事があります。また、オフィスワークの一種であるコールセンターの仕事も大学生のアルバイト先として人気が高いです。

コールセンターの業務は、アウトバウンドとインバウンドの2種類があります。アウトバウンドは、顧客や顧客見込み客に電話をかけ、サービスや商品の案内やアンケートなどを行う業務です。インバウンドは、通信販売などの受注やお客様からの問い合わせに対応する仕事を行います。この他、イベントスタッフも大学生に人気です。イベントスタッフは、コンサートやスポーツイベント、展示会などでチケットもぎりやグッズ販売、会場の設営や案内などを行います。運が良いと、コンサートのリハーサルを見ることができるかもしれません。イベントの裏側を見ることができるので、音楽やスポーツが好きな方に向いています。

4.派遣バイトに向いている人向いていない人

ここでは、どのような方が派遣バイトに向いているのか、向いていないのかについて紹介します。

4-1.向いている人

派遣バイトはスケジュールの空き時間を利用して働けるため、固定シフトで働くことが難しい方にとって働きやすい仕事です。行う業務内容が契約によって決められているため、正社員のように繁忙期だからといって仕事を増やされることはほとんどありません。勤務時間が決まっているため残業などもほとんどなく、学業との両立がしやすいです。派遣バイトの仕事内容は多岐にわたるため、さまざまな仕事を経験してみたい方や未経験の仕事にチャレンジしたい方にも向いています。また、派遣バイトは1日から長くても数週間程度の期間限定であるため、複数のバイトの掛け持ちもしやすいです。本業の合間の副業として働きたい方にも向いています。給料は日払いや週払いなどのことも多いため、すぐに現金を手にできることも派遣バイトの魅力の一つです。

4-2.向いていない人

例えば、毎週同じ曜日の同じ時間帯にアルバイトを入れたいなど、固定シフトで働きたいという希望のある方には派遣バイトは向いていません。派遣バイトは、定期的に仕事が見つかるとは限らず、働く予定にしていても場合によっては前日に仕事がなくなってしまうことがあるからです。また、イベントスタッフの仕事をする場合、前提となるイベントが土日に行われることが多いため土日に働くことになります。

コールセンターも24時間365日対応のところが増えており、土日に休めるとは限りません。むしろ、土日に働ける方が優遇される傾向にあるため、土日を必ず休みにしたい方も派遣バイトは向いていません。コールセンターの仕事をする場合、人とのコミュニケーションが欠かせません。インバウンドでもアウトバウンドでも電話を通してお客様に商品の説明をしたりお客様の要望を聞き取って必要な受け答えをしたりする必要があるため、人とコミュニケーションを取ることが苦手な方にはつらいでしょう。

5.学生は派遣社員になれない?

学生でも派遣会社に登録することは可能です。ただ、派遣会社によって扱っている求人数や職種は異なり、限定された職種しか扱っていない派遣会社や単発の求人を扱っていない派遣会社もあります。派遣会社ごとに紹介している求人の特徴が異なるため、派遣バイトをしたい気持ちがあるなら、求人数が多くさまざまな職種の求人を紹介している派遣会社を選ぶことがポイントです。

空き時間を有効活用できるのが派遣バイトの魅力

派遣バイトは、最短で1日から、最長でも数週間程度の短期間で働くことが可能です。自分の空き時間を利用して働けること、さまざまな仕事を体験できること、給料体系が日払いや週払いのことが多く現金を早く手にすることができるなど、さまざまな魅力があります。派遣バイトで積んださまざまな経験は、就職活動のときや社会人になった際にも役立つでしょう。