工場あるあるマンガ 第11話「工場での体感時間は…」
同じ長さなのに経つのが遅い・早いと感じる、時間の体感の違いについて解説しましょう。
時間の流れが違って感じられる理由
当たり前ですが、時間が経つのが遅い・早いと感じるのは錯覚で、1日の時間は誰でも同じく24時間です。しかし、同じ時間でも長く感じたり短く感じたりすることがあります。
時間の感覚は、新鮮な体験の量で決まるとされています。同じ作業を長時間繰り返していると、脳が目の前の状況に慣れ、次に起こることが予測できてしまい、時間の流れが遅く感じられるそうです。工場での作業中に「そろそろ休憩かな?」と思って時計を見たら、まだ開始して10分も経っていない、などということがあるのはそのためでしょう。
時間の流れが変わると感じる3つの要因
時間の流れが違って感じる要因はいくつかありますが、代表的なものを3つご紹介しましょう。
時間経過への注意
時間経過への注意とは、どれだけ時間を意識しているかです。漫画のように、仕事中に何度も時計を見るときは時間に注意が向いているため、時間が長く感じられてしまいます。反対に、楽しい時間がすぐに終わるのは、時間を意識せずに集中しているからといえるでしょう。
感じる刺激の量
感じる刺激の量も、時間の流れの違いに関係があります。音がする、広い、明るいなど、たくさん刺激を感じる場所では、時間が長く感じられるそうです。大きな音がして、広くて明るい工場なら、時間が長く感じられるのは当然かもしれませんね。
代謝の違い
代謝とは、簡単にいえば食べた物からエネルギーを作り出す流れのことです。この代謝が活発だと時間は長く感じられ、代謝が下がると時間は短く感じられます。人の体は朝起きてから少しずつ代謝が上がり、昼ごろに活発になって、寝る時間に向けて下がっていくそうです。そのため、午前中や夕方は時間がゆっくりに感じられ、昼前後は時間があっというまに過ぎるように感じられるのです。
集中すれば時間はあっというまに過ぎる
時間の流れを早く感じるには、時間を気にせずに集中することです。とはいえ、なかなか作業に集中できないときもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、ゲーム感覚で仕事をすること。
例えば、1時間以内に10個作業を終わらせるタイムアタックや、攻略ルートを作る感覚で独自のマニュアルを作成してみるなど、小さな目標やハードルの設定などを行うと、集中できますよ。時計を見るのは、本当に気になったときだけにしましょう。