工場あるあるマンガ 第10話「作業着が汚れたら…」
作業着の汚れは3種類に分けられる
作業着につく汚れは、大きく「水性」「油性」「不溶性」の3種類に分けられます。それぞれの特徴と落とし方を知っておきましょう。
水性の汚れ
水性の汚れとは、汗や血液、アルコールなど、水に溶けやすい汚れのこと。水性の汚れは水だけで洗っても落ちるため、いつもどおりの洗濯で大丈夫です。
しかし、汚れてから時間が経ってシミになってしまった場合は、つけ置きがおすすめ。水に酸素系の漂白剤を溶かし、1~2時間程度つけ置きしてから洗濯機で洗うと、汚れが落ちやすくなります。
油性の汚れ
油性の汚れは、油に溶けやすいタイプの汚れのこと。油性の汚れには、皮脂や食べ物、化粧品などがありますが、作業着につきやすいのは機械オイルではないでしょうか。
油性の汚れは油分が固まっている状態なので、まずは60℃程度の温水に2時間くらいつけて汚れをゆるめておくと、洗濯機で洗っても落ちやすくなります。また、油性の汚れは酸性のため、中和できるアルカリ性の洗剤がおすすめです。市販の液体洗剤は中性が多いので、洗浄力が強く、弱アルカリ性の粉末洗剤を使いましょう。つけ置きするときも、粉末洗剤を溶かしておくと効果的です。目立つ汚れがあるときは、市販の台所用洗剤か固形石けんでこすっておくと落ちやすくなります。
不溶性の汚れ
汚れの中には、水にも油にも溶けにくい不溶性の汚れがあります。土や泥、ほこり、すすなどが不溶性で、洗剤を使っても落とすのが難しい汚れです。
不溶性の汚れは、繊維の奥に汚れが入り込んでいますから、水につける前に市販の洗濯ブラシや古歯ブラシなどでこすり、汚れをかき出しましょう。その後、汚れに固形石けんを塗り込んでから水で濡らし、もみ洗いします。生地と生地をこすり合わせると、汚れがより奥に入ってしまい、生地も傷むので、生地をほぐすように動かすのがポイントです。ある程度汚れが落ちたところで、洗濯機で洗ってください。
汚れに合った洗い方で、いつもきれいな作業着に
工場では、作業着で勤務することが多いですが、毎日着ていれば汚れるのは当然ですし、頻繁に洗えずにシミになってしまうこともあります。
汚れた作業着は、洗濯機に放り込む前のひと手間で、きれいに落とすことができるかもしれません。作業着が汚れてしまったら、汚れを見極めて正しい洗い方で落としましょう!