2020.12.25

未経験だけどこれから製造業でキャリアを積みたい!という人におすすめの資格5選!

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はじめに

製造業は日本を支える重要な産業であり、私たちの生活になくてはならないものです。求人数も安定しており、就職や転職先としてもおすすめの業界です。
今回の記事では、未経験だけど今後は製造業で長くキャリアを積んでいきたい!という方向けに、未経験でも挑戦できる製造業の資格を5つご紹介します。
これらの資格を取得すれば製造業への就職に有利ですし、就職後の昇進や昇給にもつながりますよ!

活躍の場が多い!ガソリンなどをあつかう危険物取扱者乙種4類

危険物取扱者乙種4類は、消防法で定める危険物(火災の危険性が高い危険物)のうち第4類の危険物(ガソリンや灯油などの引火性液体)をあつかうための資格です。第4類の危険物をあつかう職場はきわめて多いため、乙種4類は危険物取扱者の中でも最も人気があります。
危険物取扱者には甲種という区分も存在します。甲種には受験資格がありますが、乙種には受験資格がありません。また、乙種のうち1つの類に合格すれば乙種の他類を受験するときに科目免除を受けることができます。つまり、乙種4類を皮切りに乙種の他類にも挑戦してキャリアをどんどん広げることができるのです。
危険物取扱者や乙種4類についてくわしく知りたい方は、「危険物取扱者は取得しやすい国家資格!年収アップをはじめメリットもたくさん!」「人気資格!危険物取扱者の乙種4類って?取得するメリットなどを解説!」の記事もご覧ください。

荷物の運搬が必要なさまざまな現場で必須! フォークリフト運転技能者
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フォークリフト運転技能者は、工場や港湾などで荷物を運ぶフォークリフトを運転するための資格です。フォークリフトは製造業の現場になくてはならないものであり、資格を持っていれば数多くの現場で経験を積むことができます。
フォークリフトの資格には技能講習と特別教育とがあり、技能講習を修了した人をフォークリフト運転技能者とよびます。技能講習を修了すれば、全てのフォークリフトを運転することが可能です。
フォークリフトの技能講習では最後に学科と実技の試験があります。しかし合格率は98~99%とかなり高く、受講すればほぼ確実に合格できます。
フォークリフト運転技能者についてくわしく知りたい方は、「フォークリフトの免許にはどんな種類があるの?詳しく解説します!」「フォークリフトの運転技能講習って?内容は?何ができるようになるの?」の記事も読んでみてください。

金属部品の製造には不可欠! 加工工場や建設現場で活躍できるアーク溶接作業者

アーク溶接作業者は、溶接作業の基本であるアーク溶接を行うための資格です。特別教育を修了することでアーク溶接作業者になることができます。
アーク溶接を使えば、自動車や鉄道車両、一般家庭用の金属製品といった多くのものを製造できます。そのため、資格を取得すれば幅広い現場で活躍することが可能です。
また、アーク溶接は溶接作業の中でも最も基本的なものです。そのため、アーク溶接作業者として経験を積んだ後にガス溶接やアルミニウム溶接といった他の溶接資格を取得して業務の幅を広げることが可能です。
アーク溶接作業者についてくわしく知りたい方は、「アーク溶接に必要な資格は?どんな人が取るの?資格があるとできる業務って?」「座学と実技で身につくアーク溶接の特別教育とは?」の記事をご覧ください。

工場設備のメンテナンスに大活躍! 設備の故障を未然に防ぐ機械保全技能士
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機械保全技能士は、工場設備などのメンテナンスを行う際に必要な資格です。工場の生産ラインが停止すると企業は大きな損失を受けてしまいます。そのため、故障を未然に防ぐ機械保全技能士が必要なのです。
機械保全技能士には特級~3級という区分があります。未経験でも受験できるのは3級のみですが、3級に合格して実務経験を積んでから上位の資格を取得すればキャリアアップが可能です。
機械保全技能士3級の試験は、あつかう機械に応じて機械系保全作業と電気系保全作業とに分かれています。試験には学科と実技があり、ここ3年間の合格率は45~70%程度です。
機械保全技能士やその難易度についてくわしく知りたい方は、「工場内設備の専門家!機械保全技能士とは?」「機械保全技能士3級の取得方法、難易度について解説!」の記事も見てみてください。

実務経験を積んでより上位の資格も取得! 電気設備を監督するスペシャリスト!電気主任技術者

電気主任技術者は、発電所や工場などにある業務用電気設備の工事、維持、運用を監督するための資格です。業務用電気設備には、家庭とは異なり非常に高い電圧が使用されています。このような電気設備はあつかいを誤ると大事故につながるので、監督者が必要なのです。電気設備の安全を保つための監督ができるのは電気主任技術者だけであり、有資格者は多くの現場で求められています。
電気主任技術者には一種、二種、三種という区分があり、あつかえる電圧の高さは一種>二種>三種です。どの区分の試験にも受験資格はなく、ある区分に合格すれば実務経験を積むだけでより上の区分の資格を得ることができます。
このように魅力の多い電気主任技術者ですが、試験の難易度はかなり高く、三種の合格率はなんと10%未満です。そのため、合格するにはしっかりとした対策が必要です。
各区分についてくわしく知りたい方は、「電気主任技術者は電気設備の保安監督者!どのような資格か解説!」「第一種電気主任技術者はあらゆる電気設備の管理者になれる資格」「第二種電気主任技術者は難易度が高い国家資格。取得方法とメリットを解説!」「第三種電気主任技術者は電気設備の管理に必須な資格」の記事もご覧ください。

まとめ

未経験でも挑戦できる製造業関係の資格を5つご紹介しました。試験対策が必要な資格もありますが、どれも製造業界への第一歩を後押ししてくれる魅力的な資格です。
これらの資格を取得して、製造業での長期的なキャリアアップを目指してみませんか?