2020.12.25

1万円以下で取れる国家資格!安くても活用できる資格4選を紹介

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はじめに

日本には、数多くの国家資格が存在します。今回は製造業にかかわる国家資格の中から、自身のスキルアップや就職、転職で活用しやすく、なおかつ1万円以下で取得できる4つの資格を紹介します。

ステップアップも可能な「危険物取扱者」 取得メリットを紹介!

危険物取扱者とは消防法で定められている国家資格です。名前の通り、危険物取扱の専門家です。危険物とは、消防法で定められた、燃料やアルコールなど火災の危険性の高い物質です。定められた量以上を取りあつかうためには必ず資格が必要になります。

・危険物取扱者には種類がある?扱い物によって分かれる3つのレベル

危険物取扱資格は甲種、乙種、丙種の3つのレベルに分かれています。甲種が最も難しく、すべての危険物の取扱が可能になります。2番目に難しい乙種は第1から第6類に分類されており、それぞれあつかえる危険物が異なり、類によって指定されています。丙種は危険物取扱者の中ではもっとも取りやすい資格で、乙種第4類の一部の危険物のあつかいのみが許可されています。甲種の取得はハードルが高めですが、乙種は各類ごとの受験になるため、比較的取得しやすいでしょう。その中でも乙種第4類はガソリン、軽油、灯油など、日常的に扱われる危険物の取りあつかいが可能になるので、需要も高く受験者も多くなっています。

・取得しやすさよりも、取り扱いたい危険物を調べるべし

資格取得で、まず考えがちなのが「取得しやすさ」です。しかし、最も取得しやすい丙種では、取りあつかえる危険物がかなり限られています。そのため、取得の難易度よりも、今の業務やこれから就きたい業務では、どんな危険物を使用するかを調べ、それに合わせた資格を取りましょう。危険物取扱者では、最初に需要の高い乙種第4類を取得し、危険物取扱者としてのノウハウや技術を磨いてから甲種にステップアップを狙うのもおすすめです。
危険物取扱者の受験費用は、甲種で6,600円、乙種で4,600円、丙種で3,700円です。危険物の法令や基礎的な物理学や化学の問題が出題されます。

消防設備のプロフェッショナル!消防設備士の仕事内容とは?
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消防設備士はビルやデパート、ホテル、あらゆる建築物に対して設置されている屋内の消化設備の整備するための国家資格です。消防設備の資格は甲種(特類、第1種〜第5類)、乙種(第1類〜第7類)に分かれています。それぞれ、あつかえる消防設備が違い、レベルの高い甲種は点検や整備だけでなく、工事も行えます。

・あつかう消火設備によって需要が変わる?需要の多い第4類と第6類

消防設備士は、あつかう消火設備によって需要が変わる資格です。身近にある消防設備(スプリンクラーや消火栓など)もあれば、少し特殊であまり知られていない消防設備も存在します。第4類(自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備)と第6類(消火器)は需要も高く、受験者も多くいます。

・入門資格の乙種から上級資格である甲種へステップアップ

消防設備はさまざまな場所に設置されています。また施設の安全面は年々強化されていく傾向にあるため、さらなる需要拡大が見込まれます。まずは資格取得に条件のない乙種から取得し、甲種を狙うといいでしょう。もちろん乙種だけでも仕事の需要は見込めますが、工事業務が実践できる甲種を取得しておけばさらに幅広い業務に従事することができます。
消防設備士の受験費用は甲種5,700円、乙種3,800円です。

爆発物を取り扱う発破技士!建設現場、砕石現場で活躍
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発破技士とは、老朽化した建物や砕石現場などで、爆発物を使用した発破作業を監督したり、作業するために必要な国家資格です。建築物の立地状況や、岩石の硬さなど、状況によって発破方法を変更し作業します。火薬の知識と取扱う仕事のため、責任と危険が伴う仕事です。

・建物の老朽化で安定した需要

発破技士の活躍場所はさまざまです。イメージしやすいのは採掘現場や、山の切り崩しでしょうか。他には老朽化したトンネルや建物の発破をおこなう場合もあります。新しく土地を開発する際には必ず必要になる仕事です。
建設現場の仕事の中では、比較的体力勝負ではない仕事になります。しかし火薬をあつかい、人工的に爆発を起こす仕事ですから、信用が欠かせません。ていねいに検証と計算を重ねられる人が向いているでしょう。実務経験を積んでいれば、より需要が高まる仕事です。
「発破技士」の受験費用は6,800円です。

労働者の働く環境と安全を守る!50人以上の事業現場に必要な「衛生管理者」

衛生管理者とは労働災害を防止したり、従業員の健康管理するために、労働安全衛生法で定められた国家資格です。50人以上の労働者がいる現場では、労働管理者を必ずおかなくてはなりません。とくに工事現場や工場では命に関わる労働災害が起きる危険性もあるため、労働災害の防止をする衛生管理者は責任ある仕事になります。

・衛生管理者の仕事内容は?

衛生管理者の主な仕事内容は、作業環境の衛生面や安全面の確認、作業方法安全の確認、健康管理などです。労働者の安全と衛生に幅広く取り組みます。従業員に健康診断を実施するだけではなく「仕事が忙しくて受診できない」という従業員がいれば、その従業員の労働環境を整えるなど、サポートも行います。

・第1種、第2種「衛生管理者」の違い

衛生管理者には、第1種と第2種の2つの区分があります。第1種はすべての業種、事業場において衛生管理者になれます。一方で第2種が対応できる業種は商業とサービス業に限ります。工業や建設業、製造業、電機業など、有害業務に関わる事業所の管理ができません。このような職場では、現場によって労働者の働き方が大きく変わるほか、安全や衛生面の知識だけではなく、現場についても理解が必要だからです。近年、コンプライアンスの遵守はますます重要になってきました。それにともない衛生管理者は需要が高まっている資格の1つと言えます。「衛生管理者」の受験費用は6,800円です。

まとめ

今回は「1万円以下で取得可能な国家資格」を紹介しました。受験料も比較的安く、仕事に活用できる国家資格はまだまだありますのでぜひ検索してみてください。どんな場所でも重宝される人材になるための第一歩として国家資格を取得してみてはいかがでしょうか?