トヨタの生産方式に関して

「中国・韓国は徹底的な見える化推進」 第21回

青木幹晴

図1

図2

図3

図4

 図1~図4はトヨタの一人セル生産ラインでの標準作業票だ。クライアントには、このトヨタの標準作業票が最終目標であると教育している。しかしまだまだ体制ができあがっていないため、これを今すぐ横展することはできない。そこでクライアントには、「形式は問わないから、作業内容・取扱手順・作業時間等を、自分が最も書き易い方法で表現する。写真でも文章でもかまわない。そしてそれが出来上がったら、必ず現場に掲示し、それを元に新人作業者等へ説明する。そしてもし質問を受けたら、その内容も追加して書いておく」という指示を行った。
 その結果、各クライアントではものすごい量の表示が行われた。それを図5~図33に示す。

図5

図6

図7

図8

図9

図10

図11

図12

図13

図14

図15

図16

図17

図18

図19

図20

図21

図22

図23

図24

図25

図26

図27

図28

図29

図30

図31

 これらには写真が多用されていて、トヨタのものよりも分かり易いものも出てきた。
 たとえば図5は一人セルラインだが、トヨタ式標準作業票を書いた上に、各個別作業ごとに写真を添付し、そこにポイントなどを書き込んでいる。トヨタではここまで詳しいものはない。やはり中国ではここまでやらないと作業者への徹底が難しいのだ。
 今後は各クライアントでそれぞれ最も優秀なものを選定して、表示形態をそれに統一させてゆくような方向で指導していくつもりだ。