埼玉県×草加市
「草加せんべい」が全国的な知名度を誇る埼玉県草加市。東京都のすぐ北側に位置し、交通アクセスは抜群。そのため、東京に通勤通学で通う「埼玉都民」が多く、住宅街が広がっています。
1980年代から急激に人口が増え、現在も転出数よりも転入数が上回り、人口が増え続けています。その理由は、東京に近くて便利だから、だけではありません。多くの人気自治体がある埼玉県の中でも、大手不動産会社による「住みたい街(駅)ランキング」(※1)で第7位にランクインするなど、住環境が整い、暮らしやすいまちとしての評価が高まっています。
そこで今回は、埼玉県草加市について現地スタッフが徹底解説!地元民だからこそわかる、草加市の暮らしやすさや魅力についてご紹介します。草加市に住むなら、ぜひ行きたいスポットや絶品グルメもお見逃しなく!
※1:長谷工アーベスト「住みたい街(駅)ランキング2020」
埼玉県草加市は埼玉県の東南部に位置し、南は東京都足立区、西は埼玉県川口市、北は埼玉県越谷市に接しています。関東平野のほぼ中央部で、市内には綾瀬川や中川など多くの河川が流れています。江戸時代に日光街道の宿場として「草花宿」が設けられ、宿場町として発展してきました。旧日光街道沿いに約1.5kmの松並木が続く「草加松原」は、当時の歴史を感じさせてくれるスポットです。また、すでにこの時代から「草加せんべい」は草花宿のお土産として誕生していたそうです!
総人口は約25万人と中規模の都市で、大型商業施設は草加駅前に集中しています。また、古くからの宿場町の面影がある商店街が多く残り、29もの商店街があります。獨協大学前駅は、その名の通り獨協大学がある駅で、学生向けの店舗や住宅が集まっています。獨協大学前駅は、以前は「松原団地駅」と呼ばれ、竣工当時東洋一と言われたマンモス団地の松原団地があります。現在は老朽化が進んでいますが、解体・再開発が都市再生機構(UR)の主導で行われているので、今後の発展が期待できます。
草加駅、獨協大学前駅がある東武スカイツリーラインは、埼玉東部を南北に縦断しているため東京に通勤通学をする乗客が多く、朝のラッシュ時の東京方面行きは大混雑。東京に近い草加市に電車が来る前に、すでに多くの乗客が乗っているので、どの駅で乗ってもギュウギュウ詰めのツラい通勤になることは避けられません。しかし、東京に近いことがメリットとなり、市内には大企業の工場や事業所が数多くあります。そのため、無理をして東京に通勤しなくても、市内で条件の良い仕事を見つけることも十分に可能。大型商業施設や商店街が充実しているので、生活に必要なものはすべて市内で手に入りますし、流行のショップも進出しています。もちろん、東京都内の文化施設やレジャースポットに興味が湧けば、アクセスの良さを活かして気軽に出かけることができます。
草加市は、子育て環境も充実。乳幼児医療費助成制度により、なんと高校3年生まで医療費が無料!東京ドーム4個分の広さを誇る「そうか公園」は、小さな滝や沢、森の遊歩道、芝生の広がる自由広場、遊具広場、バーベキュー場などがあり、大人から小さな子どもまで1日中遊ぶことができます。ちなみに、草加市は相撲が盛んで、青少年相撲振興会の寄贈などにより、市内のほぼ全ての小学校に土俵が設置されています。
草加市に限らず、埼玉県は他県から東京への通勤のために引っ越してきた人が多く、「生まれも育ちも埼玉」という人はあまり多くありません。そのため、地元愛が薄く、マイペースでドライな人が多い、と言われます。埼玉の中でも東京に近い草加市は、よりその傾向が強いと言えます。
都市型の生活をしているので、隣近所の付き合いはそこまで深くありません。逆に言えば、他人の背景や属性にあまり関心を示さないので、移住者にとってはとても居心地の良いまちです。地域や学校も転入者に慣れているので、偏見を持たれることはまったくなく、安心して移住できます。また、草加市はファミリー世帯が多いので、駅前の商業施設などはファミリー向けの店舗が多くなっています。日々の暮らしに必要なものや無難なファッションアイテムはすべて市内で揃うため、“似たような人、似たような家族”が多く、肩の力を抜いて、マイペースに暮らすことができます。
ちなみに、埼玉県と言えばプロ野球の西武ライオンズのイメージを持つことがあるかもしれませんが、西武ライオンズは埼玉県西部の所沢市を本拠地としているので、埼玉県東部の草加市民には遠い存在。巨人ファンやヤクルトファンが圧倒的多数です。
草加市は鉄道でのアクセスが抜群です。草加市内を通る東武スカイツリーラインには「草加駅」「谷塚駅」「獨協大学前駅」「新田駅」の4駅があり、草加駅は急行や準急も停車します。東京メトロ半蔵門線と日比谷線が乗り入れていて、大手町駅まで約37分、銀座駅へ約42分、上野駅へ約25分でアクセスできます。東京スカイツリーラインの終点、浅草駅までは約20分です。
下り方面には、大規模なショッピングセンターやコストコ、IKEAがある越谷レイクタウン駅、クレヨンしんちゃんで有名な春日部駅などがあります。春日部駅で特急に乗り換えれば、日光や鬼怒川など温泉を楽しめる観光地にもスムーズに行くことができます。
道路網は、草加市を縦断する国道4号線で、東京や越谷など南北にアクセスできます。東西には、草加ICから東京外環自動車道に乗れば、三郷や川口方面に行くことができます。首都高速道路は、市街地から約5キロの八潮南ICで乗ることができます。
空路は、羽田空港までは電車で約80分、直通バスで約90分です。特にバスは本数が多く、必ず座れて乗り換えもないので便利です。
東京のベッドタウンとして人口が急増した草加市ですが、市内にもおすすめスポットやご当地グルメがいっぱい。休日は東京まで出かけるもよし、地元でのんびり過ごすも良し。豊かな自然が残り、癒やされるスポットもたくさんありますよ!
獨協大学前駅から旧日光街道に出ると、綾瀬川沿いに1.5kmに渡って松並木が広がっています。「草加松原」と呼ばれ、江戸時代から日光街道の名所。2014年には国の名勝にも指定されました。
松尾芭蕉は徒歩で日光街道を北上して草加にも立ち寄り、草加の地名は「奥の細道」の作品中にも登場します。綾瀬川の船着き場を再現して整備された「札場河岸公園」には、松尾芭蕉の像や五角形の望楼など、宿場情緒あふれる建造物があります。また、綾瀬川にかかる2つの太鼓型の橋「百代橋」と「矢立橋」は、「奥の細道」にちなんで名付けられました。
遊歩道が整備されているので、江戸に思いを馳せながら散策するにはピッタリで、「綾瀬川と一体となった水と緑の美しい景観をもつ道」として「日本の道百選」に選定されています。また、2004年には「美しい日本の歩きたくなる道500」に選ばれるなど、多方面から注目される並木道になっています。
草加市と言えば、真っ先に思い浮かぶのは草加せんべい。全国で売られている草加せんべいですが、さすがご当地だけあってせんべいをテーマにしたスポットがあります。老舗の山香煎餅本舗が運営する「草加せんべいの庭」は、せんべいの手焼き体験ができたり、カフェでせんべいグルメを楽しめるテーマパークです。
販売所では、チョコレートがけのせんべいなど、100種類以上のせんべいが売られ、見ているだけで楽しめます。ガーデンカフェでは、草加せんべいソフトクリーム、草加せんべいドーナツ、せんべいダシうどんなど、せんべいを使ったアイデアメニューを味わうことができます。四季の草花に囲まれた建物も風情があり、草加市の「建物景観部門 草加市まちなみ景観賞」を受賞しています。
住宅街のイメージが強い草加市ですが、実は小松菜の名産地。冬に旬を迎える野菜で、草加の降雪が少ない気候が栽培に向いているので、古くから生産されてきました。
現在は小松菜をご当地グルメとして盛り上げようとする動きがあり、さまざまな小松菜メニューが開発されています。知的障害者授産施設「つばさの森」で製造される「小松菜マフィン」は、甘さ控えめで栄養たっぷり。小松菜を具材にたっぷり使用した「草加小松菜うどん」「草加小松菜焼きうどん」も美味です。
小松菜をたっぷり使用した「草加小松菜チヂミバーガー」は、2002年の埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝した逸品!他にも、小松菜をクッキーやパン生地に練り込んだり、名物の草加せんべいにも使われていたり、あちこちで小松菜グルメを見かけることができます。見つけたらぜひご賞味あれ!
東京メトロ半蔵門線と日比谷線が乗り入れ、東京への通勤通学に便利な埼玉県草加市。ベッドタウンとして住宅街が広がりますが、市内にも大企業の工場や事業所が多数あり、職住近接でゆとりを持って暮らすことができます。商業施設も充実し、日々の買い物にはまったく困らないので、都市型の暮らしをしながらマイペースに過ごしたい、と考えている人におすすめの移住先です。獨協大学があって学生街の側面もあるので、手頃な飲食店やカラオケ店なども豊富にあります。
しかし、草加市は全国的な知名度は高くないので、いざ移住しようとすると、情報があまり多くありません。今回の記事で草加市について紹介しましたが、他にも地元で暮らしてみたからこそわかったことはたくさんあります。また、草加市は意外と広く、住む地域によっても違いがあります。
草加市への移住について疑問や不安がある場合は、ぜひアウトソーシングにご相談ください。草加市で暮らす現地スタッフが、あなたの希望に合った住まいや仕事をご紹介します。一度、埼玉県の都市部で暮らしてみたいと考えている方には、住まい付きのお仕事で「お試し移住」するプランもありますよ!どうぞお気軽にご相談くださいね♪