福岡県×宮若市

宮若市は、2006年に宮田町と若宮町の2町が合併して誕生しました。福岡県の筑豊地区北

西部に位置し、福岡市と北九州市のちょうど中間地点となる場所です。
宮若市は周囲を山に囲まれた地形で、市内を流れる川の流域に住宅や商店が密集した市街地があります。
盆地特有の寒暖差と清らかな水が米づくりに適した豊かな土壌を育み、稲作を中心とした農業が盛ん。市街地から一歩離れると農村地帯が広がり、農作物が四季の移り変わりを知らせてくれます。
ここでは、宮若市の基本情報や産業、観光スポットなどをご紹介していきますので、宮若市での暮らしをイメージするのにお役立てください。

宮若市の面積は139.99平方キロメートル、人口27,394人、13,253世帯が生活しています。高齢化が進み、人口の3人に1人以上が高齢者となっています。（2021年1月現在）

博多からのアクセスは、バスを利用した場合は約2時間、車を利用した場合は約45分。福岡市や北九州市などの都市部への通勤通学も可能です。
市内での公共交通はバスか乗合タクシーのみですが、バスで近隣の鉄道路線駅（小竹駅・あかぢ駅）へアクセスできます。市内には九州自動車道のインターチェンジが2ヵ所（若宮IC・宮田SIC）あるので、県内の移動は自家用車があると便利でしょう。

明治から昭和まで、宮若市には「貝島炭鉱」という大規模な炭鉱があり、戦後ピーク時には作業員1万人近くになったそうです。
炭鉱閉山後は、新たな産業基盤として自動車産業の立地に力を入れ、現在はトヨタ自動車九州をはじめ、自動車関連企業が集積する車のまちとして発展を続けています。

山や川に囲まれた山紫水明の宮若市は、古くからおいしい米の産地として知られていました。江戸時代には黒田藩へ米を献上していたという逸話が残されています。
そんな自慢の米で仕込んだ米焼酎「若造」も人気の特産品です。生産数が少ないため、販売後すぐに完売してしまうのだとか。
ほかにも、ぶどうをはじめとした果物・野菜栽培、トルコキキョウなどの花卉栽培が有名です。

宮若市は人口増加を促進するための定住・移住奨励施策が豊富にあります。
移住者の定住奨励金制度や、新婚・子育て世帯の家賃補助制度、子だくさん世帯の保険料減免など、独自の取り組みで若い世代を応援しています。

2008年1月2日から2024年12月31日までに市内で住宅や土地を取得した場合、最大で7年間、105万円の奨励金が支給されます。交付を開始した2009年度から申請件数は右肩上がりに増え続け、2018年度には500件以上に交付した実績があります。

2013年4月1日以降に市内の民間賃貸住宅に転入した子育て世帯、および2013年4月1日以降に婚姻届が受理された新婚世帯に対して、家賃の一部を補助しています。補助金額の上限は月額2万5,000円、期間は最長36ヶ月です。

宮若市は、奈良時代からの歴史をもつ脇田温泉や国指定遺跡である竹原古墳など、観光にも力を入れています。観光客にも地元民にも愛される宮若市のおすすめスポットをご紹介します。

宮若市の観光スポットとして最も有名な脇田温泉。犬鳴川のふもとの山あいある静かな温泉街で、硫黄分を多く含むアルカリ性単純泉は、美肌の湯として知られています。古くは奈良時代の歌人、大伴旅人が入湯したといわれています。
犬鳴川沿いの2つの遊歩道、俳句の道と楽水之径（らくすいのみち）もおすすめです。川のせせらぎを聞きながら、風情ある温泉街をのんびりと散歩してはいかがでしょうか。

竹原古墳は、黒丸川と山口川にはさまれた諏訪神社の境内にある円墳で、国の指定史跡に登録されています。小規模な古墳ですが、馬や龍、人物などの紋様を美しい彩色で描いた壁画を実際に見ることができます。
保存状態が良く、歴史的・美術史的に高く評価されていることから、日本史の教科書の表紙を飾ったこともあるそうですよ。

笠置山麓の谷間を流れる八木山川が作りだした千石峡の川岸には、見晴らしの良い公園やキャンプ場、つり橋、遊歩道が整備されていて、川遊びやバーベキュー、森林浴などを楽しむことができます。
春は桜やツツジ、初夏はホタル、秋は紅葉狩りなど、四季を通じて見どころがいっぱいです。

美しい山と川、のどかな田園風景が広がる宮若市は、すぐそばに自然を感じられるのに田舎過ぎない、絶妙なバランスが魅力です。
生活に必要なものは市街地のスーパーマーケットやホームセンター、衣料品店で揃いますし、製造・IT関連の企業立地に力をいれているため求人も安定しています。市が力を入れている定住奨励金制度や家賃補助制度も、移住者にとって嬉しい制度です。
宮若市での暮らしや仕事についてもっと詳しく知りたい方は、現地スタッフに相談してはいかがでしょうか。移住前から移住後までサポートしてもらえるので安心です。