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運送・ドライバーの仕事内容は?給与相場や必要な資格を紹介

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「運送・ドライバーは未経験でも働けるって本当?」「給与相場はどれぐらい?」「特別な運転免許をもっていないと転職は難しい?」と気になっている方に向けて、運送・ドライバーの仕事内容について紹介します。
給与相場や必要な資格、向いている人の特徴をまとめているのでぜひ参考にしてください。

【目次】

■運送・ドライバーとはどのような仕事か

・運送・ドライバーの具体的な仕事内容

・運送・ドライバーの給与相場

・運送・ドライバーのやりがい

■荷物の種類によって運送手段が異なる

・陸上運送

・海上運送

・航空運送

・倉庫/運輸関連業

■運送・ドライバーは未経験でも転職可能

■運送・ドライバーに必要な資格とスキル

・運転免許を所持している

・トレーラーの運転にはけん引免許が必要

・運送やトラックの運転経験がある

■運送・ドライバーの仕事に向いている人の特徴

・長時間運転できる集中力のある人

・荷物の積み下ろしができる力と体力のある人

・慎重に作業を進められる人

・スケジュールを立てて時間厳守で仕事ができる人

・臨機応変に仕事を進められる人

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運送・ドライバーとはどのような仕事か

運送・ドライバーは食料品や日用品といった生活に身近なものから、原油や天然ガスといったエネルギー資源まで多種多様な荷物を届ける仕事です。物流を通して国民の生活を支える存在であり、社会的貢献度の高い仕事といえます。
こちらでは運送・ドライバーの具体的な仕事内容や給与相場、仕事のやりがいについて紹介します。

運送・ドライバーの具体的な仕事内容

運送・ドライバーの仕事について、「トラックを運転して荷物を届ける」以外の業務をあまり知らないという方が多いかもしれません。実は車両点検や荷物の積み下ろし作業も運送・ドライバーの仕事に含まれます。具体的な仕事内容を、1日の流れに沿って見ていきましょう。

運送・ドライバーの1日の流れ

出社後まずは車両の点検から行います。
管理者の点呼を受けたあと、運行記録紙の装てんや運転日報・輸送伝票の受領といった手続きを行って、荷物を受け取るために出荷場所へ向かいます。
荷物の積み込み作業も、ドライバーのお仕事です。ミスのないよう伝票と品番、個数を照らし合わせ、送り先を確認しながら、作業員とともに荷物を積んでいきます。
荷物を積んで目的地に向かい、到着したら荷物を下ろし、受領印をもらって配達終了です。
1日の運送業務が完了したら会社に戻り、再び車両点検を実施。輸送や道路状況などの報告、伝票や運行記録紙の返却、運転日報の記録を行って退社となります。

運送・ドライバーの給与相場

多様な働き方を支援する製造・工業系の求人サイト「はたらくヨロコビ」において、運送・ドライバーを含むお仕事の月収は平均236,666円~256,666円でした。具体的には以下のような求人を取り扱っています。
水道メーターの検針・確認作業

○月収例:170,000円~190,000円
○給与:180,000円~

農業機械の製造

○月収例:260,000円~280,000円
○時給:1,400円~

農業機械の製造

○月収例:280,000円~300,000円
○時給:1,500円~

また、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」をもとに「営業用大型貨物自動車運転者」および「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」の賃金額を表にまとめると下記のようになります。
※平均年収は「きまって支給する現金給与額×12か月+年間賞与/その他特別給与額」で算出しています

<営業用大型貨物自動車運転者>

企業規模 企業規模計
(10人以上)
1,000人以上 100~999人 10~99人
きまって支給する
現金給与額
366,400円 366,000円 379,100円 359,600円
所定内給与額 286,100円 288,800円 274,900円 291,600円
年間賞与/
その他特別給与額
376,900円 715,900円 388,800円 292,300円
平均年収 4,773,700円 5,107,900円 4,938,000円 4,607,500円
<営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)>
企業規模 企業規模計
(10人以上)
1,000人以上 100~999人 10~99人
きまって支給する
現金給与額
329,800円 348,800円 337,400円 307,100円
所定内給与額 263,300円 276,400円 251,300円 265,100円
年間賞与/
その他特別給与額
421,800円 867,000円 275,100円 218,400円
平均年収 4,379,400円 5,052,600円 4,323,900円 3,903,600円

参考:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

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運送・ドライバーのやりがい

ドライバーの仕事は、日本の物流を支える大切な仕事です。スーパーやコンビニに陳列される商品、病院で使われる医療機器や医薬品、原油や天然ガスといったエネルギー資源も、ドライバーがいなければ届けられません。社会を支えているという誇りがやりがいに繋がっているドライバーも多いでしょう。
また中型トラックや大型トラックなど大きな車両を運転できるのも、この仕事ならではの魅力です。大型免許を取得し、大型トラックを運転できるようになれば収入もアップします。車が好きな方は特にやりがいを感じながら働けるでしょう。

荷物の種類によって運送手段が異なる

荷物の運送手段にはトラックや鉄道を使う「陸上運送」、船を使う「海上運送」、飛行機を使う「航空運送」があり、荷物の種類によって使い分けられます。それぞれの特徴についてまとめました。

陸上運送

陸上運送とは、トラックや鉄道など陸上の交通機関を利用して荷物を運ぶことです。
国内の輸送はほとんどが陸上運送で行われており、食料品や衣料品といった身近なものから、鋼材などの重量物まで幅広い荷物を運びます。
更に、通販サイトで購入された商品の宅配、引っ越しに伴う荷物の運送も陸上運送の仕事に含まれ、その領域は多岐に渡ります。

海上運送

海上ルートを使用して船で荷物や人を運ぶことを海上運送といいます。
食料品や家具、衣料品、自動車などの工業製品のほか、原油や天然ガスといったエネルギー資源、鉄鉱石などの工業原料の輸送には海上運送が用いられます。海上運送の特徴は、たくさんの荷物を一度に運べることです。航空運送と比べて輸送にかかる料金が安いのも特徴で、日本の輸出入はほとんど海上輸送が使われています。
輸出入だけでなく国内の長距離輸送にも用いられており、国外から輸入された荷物は国内の港を結ぶ「内航船」に積まれ、日本各地の港へと輸送されます。

航空運送

飛行機を使った運送手段の航空運送は、トラックや船と比べて迅速に荷物を届けられるのが特徴です。
例えば東京から札幌へ荷物を運ぶ際、トラックだと17時間ほどかかりますが、飛行機であれば羽田空港から千歳空港まで2時間程度しかかかりません。国際輸送でも中国やシンガポールといったアジア方面であれば数時間程度、アメリカ方面には10時間程度で到着できます。この速さを活かし、災害時の救援物資や医療機器・医薬品、鮮度が求められる野菜や果物、精肉、鮮魚といった生鮮食品の輸送に用いられます。
また、航空機内は空調管理が行われており、船と比べると揺れが少ないのも特徴です。温度管理と繊細な取り扱いが必要な工業製品や美術品の輸送にも向いています。

倉庫/運輸関連業

日本の物流を支えているのは運送業だけではありません。荷物の保管を担う倉庫/運輸関連業も、運送業と並んで、日本の物流の要となる存在です。保管と一言にいっても、商品を受け入れてから出荷するまでにはいくつかの工程があり、その業務は多岐に渡ります。倉庫/運輸関連業の業務工程を分けると下記のようになります。


1 検品:品番が間違っていないか、個数は合っているか、傷や破損がある荷物が混じっていないかなどをチェックする
2 入庫:決められた場所へ保管する
3 ピッキング:出荷指示書に従って、出荷する商品を保管場所から取り出していく
4 流通加工・包装:商品に傷や破損がないかをチェックし、ラベル貼りや値札付け、包装などの加工を施す
5 仕分け・出庫:納品先ごとに荷物を仕分けし、トラックへ積み込む


運送・ドライバーは未経験でも転職可能

運送業界は深刻なドライバー不足に悩まされており、未経験者の採用に積極的な会社が多く、普通自動車運転免許さえもっていれば、これまでの経歴や学歴に関係なく転職可能です。中型免許や大型免許は働きながら取得できますし、なかには資格取得支援制度を設けている会社もあります。入社後はさまざまな研修を受けられるため、未経験でも安心してお仕事をスタートできます。研修内容は会社によって異なりますが、まずは先輩の車両に同乗して仕事の流れや運行ルートを覚える「同乗研修(横乗り研修)」が行われるのが一般的です。いきなり一人で運転させられる、ということは基本的にないので、安心してくださいね。

運送・ドライバーに必要な資格とスキル

未経験でも目指せる運送・ドライバーですが、運転免許の所持は欠かせません。必要な資格や役立つスキルについて紹介します。

運転免許を所持している

運送・ドライバーとして働くためには、運転免許が必要です。運転免許には「普通免許(普通自動車運転免許)」「準中型免許(準中型自動車運転免許)」「中型免許(中型自動車運転免許)」「大型免許(大型自動車運転免許)」といった種類があり、運転する車両によって必要な免許が異なります。
それぞれの受験資格や運転できる車両は下記の通りです。

免許の種類 受験資格 運転できる車両
普通免許
(普通自動車運転免許)
18歳以上 車両総重量:3.5トン未満
最大積載量:2トン未満
準中型免許
(準中型自動車運転免許)
18歳以上 車両総重量:3.5トン以上7.5トン未満
最大積載量:2トン以上4.5トン未満
中型免許
(中型自動車運転免許)
19歳以上かつ
普通免許等保有1年以上
車両総重量:7.5トン以上11トン未満
最大積載量:4.5トン以上6.5トン未満
大型免許
(大型自動車運転免許)
19歳以上かつ
普通免許等保有1年以上
車両総重量11トン以上
最大積載量6.5トン以上

これまで、中型免許や大型免許を取得するには、普通免許(または準中型免許)の取得から2年以上経過している必要ががありました。ですが、道路交通法の一部の改正により、中型免許・大型免許・二種免許の受験資格が緩和。令和4年5月13日以降から、中型免許・大型免許の受験資格が、19歳以上でかつ、普通免許等の保有が1年以上となりました。どちらも36時限以上の受験資格特例教習を受けることが条件となります。普通免許等の保有期間が1年短くなる分、中型免許や大型免許を取得できる可能性が高まるため、普通免許は早めに取っておいたほうがいいでしょう。
中型免許や大型免許を保有していると転職に有利ですが、必ず必要というわけではありません。普通免許があればOKという求人も多く、なかには免許取得支援制度を設けている会社もあります。未経験で運送・ドライバーの仕事に就きたい方は、そのような会社で働きながら中型・大型免許の取得を目指すのも方法のひとつです。

トレーラーの運転にはけん引免許が必要

トレーラーを運転するためには、車両に合わせた運転免許のほかに「けん引免許」が必要になります。普通・準中型・中型・大型いずれかの運転免許を取得していれば受験できますが、運送業で使われるのは大型トラクターと大型トレーラーの組み合わせが多いため、仕事で活かすには大型免許の取得が必要となる場面が多いでしょう。トレーラーの運転は非常に難しく、高度な運転技術が欠かせません。トレーラーを運転できるドライバーは少ないため、収入アップが見込めます。大型トラックの運転に慣れて、更なる収入アップを目指したい方は挑戦してみるといいでしょう。

運送やトラックの運転経験がある

運送業界は人手不足に悩まされており、未経験者の募集も多く行われています。しかし、過去に運送業に携わっていた、トラックの運転経験がある方のほうが、転職の際に有利になるのも事実です。経験者であれば、資格取得支援や教育にかけるコストが少なく済むほか、ドライバーの仕事内容や流れを把握している、トラックの運転に慣れているので安心して任せられるといった、企業にとっての利点があります。人手不足だからこそ、即戦力として働ける人材は重宝されやすいのです。
とはいえ、未経験者の採用も積極的に行われているので、「経験がないから…」と諦める必要はありません。まずは未経験歓迎などの記載がある求人を探してみましょう。

運送・ドライバーの仕事に向いている人の特徴

「運転が好きだから運送・ドライバーの仕事に興味がある」という方も多いでしょう。興味をもつきっかけは「運転が好きだから」という理由でもOKですが、それだけでは長続きしにくいかもしれません。運送・ドライバーの仕事に向いている人、長く続けられる人の特徴は下記の5つです。

○長時間運転できる集中力のある人
○荷物の積み下ろしができる力と体力のある人
○慎重に作業を進められる人
○スケジュールを立てて時間厳守で仕事ができる人
○臨機応変に仕事を進められる人

長時間運転できる集中力のある人

運送・ドライバーは1日の大半を運転しながら過ごすため、集中力のある人が向いています。
集中力が切れて注意が散漫になると、交通事故を起こしかねません。危険物の輸送を行っている場合は非常に重大な事故に繋がります。
運良く怪我や大きな被害がなかったとしても、商品が破損すると荷主に損害を与えてしまううえ、会社の信用も損なわれるでしょう。
また集中力の欠如は、荷物の誤配送や積み下ろし時に起こる荷物の落下などの原因にもなります。
集中力が切れるたびに休憩を取ると時間通りに荷物を配送できないため、短期的な集中力ではなく、長時間継続して集中力を保てる人に向いています。

荷物の積み下ろしができる力と体力のある人

運送・ドライバーの仕事は基本的に荷物を積んで、運んで、下ろしての繰り返しになるため、長時間の運転や荷物の積み下ろし作業に耐えられる体力が不可欠です。そのため、力や体力に自信がある人に向いています。比較的軽い荷物の運送を行う軽貨物ドライバーのお仕事もあるので、「女性には難しい」ということはありませんが、疲労は交通事故の要因にもなり得るため、体力にまったく自信がない人には向いていないでしょう。

慎重に作業を進められる人

運送・ドライバーの仕事で何より重要なのは、交通ルールを守って安全運転を心がけることです。
トラックは普通車と比べて大きく、些細な操作ミスが重大な交通事故に繋がりかねません。ときにはガソリンやガス、薬品などの危険物の運送を担うこともあるため、慎重な運転操作が求められます。
また荷物の取り扱いにおいても、慎重な性格は強みとなります。届け先や荷物を間違えていないか必ずチェックを行う、荷物を破損させることのないよう丁寧に取り扱う、これを徹底できる人は運送・ドライバーの仕事に向いているでしょう。

スケジュールを立てて時間厳守で仕事ができる人

運送・ドライバーの仕事は、決められた時間に荷物を届けることが特に大切です。
渋滞や天候なども考慮しながら目的地までにかかる時間を予測し、指定された時間に間に合うように荷物を届けなければなりません。また、休憩や運転時間の管理も自身で行う必要があります。
ドライバーは1人の時間が長いので、どうしても気が緩みやすくなります。それゆえに、スケジュールを立てて実行できる、時間厳守を徹底できるといった責任感の強さが求められるのです。反対に、時間にルーズな人や計画を立ててその通りに実行するのが苦手な人には向いていません。

臨機応変に仕事を進められる人

交通状況や天候を考慮してスケジュールを立てることは大切ですが、必ずしもスケジュール通りに仕事が進められるわけではありません。普段は混まない時間帯に道が渋滞していたり、荷主側の都合で積み下ろし作業に時間がかかってしまったりするケースもあります。
このようなトラブルにも慌てず、臨機応変に対応できる人は特に重宝されるでしょう。
ただし、自信がないからといって運送・ドライバーが向いていない、というわけではありません。今は自信がなくても、トラブルが起きたときの判断力・対応力は、実際に働いて経験を積むことで身に付いていくので、安心してくださいね。

運送・ドライバーの仕事を探すなら
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運送・ドライバーは国民の生活にとってなくてはならない大切な仕事です。日本の物流インフラを支えているという誇りをもって、やりがいを感じながら働けます。運送業界ではドライバー不足が深刻化しており、未経験者の採用も積極的に行われています。
運送・ドライバーの仕事に興味がある、実際にどのような求人があるか見てみたいという方は、ぜひ製造業に特化した求人情報サイト「はたらくヨロコビ」を活用してみてください!
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