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製造業における在庫・商品管理とは?仕事内容や給与相場を紹介

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「製造業の求人で見かける在庫・商品管理は、どのような仕事をしているの?」「小売業やアパレル業で行われる在庫管理と違いはある?」「未経験でも始められる?」と気になっている方に向けて、在庫・商品管理の仕事内容について紹介します。
給与相場や必要な資格、向いている人の特徴をまとめているのでぜひ参考にしてください。

【目次】

■製造業の在庫・商品管理とは

・在庫管理と商品管理の違い

・雇用形態

・製造業の在庫・商品管理の給与相場

・製造業の在庫・商品管理のやりがい

■製造業の在庫・商品管理に必要な資格やスキル

・倉庫管理主任者資格

・生産管理オペレーション

・生産管理プランニング

■製造業の在庫・商品管理の具体的な仕事内容

・適正な在庫数を設定する

・在庫数を確認しデータ化する

・資材や製造された製品を管理する

■製造業の在庫・商品管理の仕事に就くには

・同業種から転職する

・未経験者可能の求人に応募する

・アルバイトで経験を積み正社員を目指す

■製造業の在庫・商品管理の仕事に向いている人

・慎重に作業を進められる人

・体力と集中力がある人

・自分の仕事に責任をもって取り組める人

■在庫・商品管理を含め製造業の仕事を探すなら「はたらくヨロコビ」



製造業の在庫・商品管理とは

一般的に在庫とはまだ販売されていない商品や製品のことを指しますが、製造業では原材料や部品といった素材、加工途中の仕掛品も在庫として扱います。
適切な管理ができていないと在庫不足や過剰在庫を引き起こし、損失を生みかねません。製造業において在庫・商品管理の仕事は生産活動の基盤となる非常に重要な役割なのです。
ここでは製造業における在庫・商品管理について、両者の違いや雇用形態、給与相場、やりがいについて紹介します。

在庫管理と商品管理の違い

在庫管理と商品管理は同じ意味として使われがちですが、実は在庫管理は「商品管理に含まれる業務」です。それぞれが管理する領域や目的を表にまとめると下記のようになります。

商品管理 在庫管理
管理する領域・内容 原材料や部品の仕入れ、生産・販売計画の策定、在庫管理、取引先への納品など、商品の製造から販売まで一連の管理を行う 在庫状況を正しく把握し、過不足が出ないように管理する
管理する目的

○適正な販売計画を策定する
○適正な在庫数を設定・維持し、過剰在庫や在庫不足を防ぐ(=在庫管理)
○ロケーション管理によって作業負担の軽減やピッキングミスの防止を図る

適正な在庫数を設定・維持し、過剰在庫や在庫不足を防ぐ
雇用形態

前述の通り、在庫・商品管理は、製造業において生産活動の基盤となる重要な仕事です。強い責任感が求められるため、アルバイトはあまり募集しておらず、正社員としての雇用がほとんどです。
ただし、在庫・商品管理の一部であるピッキングや検品、梱包といった仕事はアルバイトの募集もあります。
アルバイトとしてスタートし、仕事ぶりが評価されたら、正社員に登用されて在庫・商品管理を任せてもらえるケースもあるようです。

製造業の在庫・商品管理の給与相場

多様な働き方を支援する製造・工業系の求人サイト「はたらくヨロコビ」では、以下のような求人を取り扱っています。

電子部品の製造に関わる事務業務(在庫・商品管理やデータ入力)

○月収例:210,000円~230,000円
○給与:200,200円~

上記の求人は未経験・無資格でも応募可能で、就業場所は空調設備が完備されています。「経験者や有資格者のみの募集」や「冷蔵倉庫など特殊な環境での勤務」といった場合、更に給与が増えることが期待できます。

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製造業の在庫・商品管理のやりがい

製造業における在庫・商品管理は、業績や生産性にも直結する重要な仕事です。在庫が多すぎると管理コストが余計にかかってしまい、在庫が足りないと生産がままなりません。
適正な在庫・商品管理は、企業の利益を最大化する上で欠かせない要素なのです。責任のある仕事だからこそ、やりがいも大きなものとなります。
また、商品管理は業務領域が幅広い点も特徴です。任せてもらえる仕事が多くなることで、信頼されている・頼られている、といった実感をもつことに繋がり、やりがいを感じられるようになるでしょう。

製造業の在庫・商品管理に必要な資格やスキル

在庫・商品管理を行う上で必要な資格やスキルはありません。ただし、なかには経験者や有資格者のみを対象にしている求人もあります。
在庫・商品管理部門の責任者を探している場合は「倉庫管理主任者資格」が必須条件として求められることが多いようです。倉庫管理主任者資格をもっていると応募できる求人が増え、就職・転職しやすいでしょう。
そのほか、「生産管理オペレーション」や「生産管理プランニング」といった資格もおすすめです。

倉庫管理主任者資格

倉庫管理主任者とは、倉庫を適切に管理するために必要な知識・スキルがあることを示す資格です。倉庫業を営む企業には、原則、ひとつの倉庫に1人の倉庫管理主任者の選任が義務付けられています。複数の倉庫を所有・運営している場合、その数に応じて倉庫管理主任者を配置する必要があるため、一定の需要がある資格といえるでしょう。
倉庫管理主任者資格を取得するには「3年以上実務経験、または2年以上の指導監督的な実務経験」もしくは「一般社団法人日本倉庫協会が行う講習を修了すること」のいずれかが求められます。
講習を受けるために必要な条件は特になく、だれでも受講可能です。受講料はかかりますが、講習は1日で完了でき、試験もないため、取得難易度は低いといえるでしょう。

生産管理オペレーション

生産管理オペレーションとは、原材料の管理から製品の配送まで、製品の生産活動全般に関する知識とスキルがあることを示す資格です。
製品の生産活動全般に関する知識があることを証明でき、就職・転職において有利になります。受験資格はないため、未経験で在庫・商品管理の仕事に就きたいと考えている方は取得を検討してみるといいでしょう。
試験は3級と2級があり、2級は試験内容が「作業・工程・設備管理」と「購買・物流・在庫管理」に分かれています。令和4年度後期ビジネス・キャリア検定試験の合格率は下記の通りです。

○2級生産管理オペレーション(作業・工程・設備管理):45%
○2級生産管理オペレーション(購買・物流・在庫管理):61%
○3級生産管理オペレーション:58%

参考:中央職業能力開発協会『令和4年度後期ビジネス・キャリア検定試験実施結果』(PDF)

生産管理プランニング

生産管理プランニングとは、生産システムの設計・計画に関する知識やスキルがあることを示す資格です。
生産管理オペレーション同様に3級と2級があり、3級の試験では「製品企画と設計管理」「生産計画・生産システム」「品質管理」「原価管理」「納期管理」「安全衛生管理」「環境管理」といった幅広い分野における基本的な知識が問われます。
2級試験は「製品企画・設計管理」「生産システム・生産計画 加工型・組立型」「生産システム・生産計画 プロセス型」の3つの分野に分かれており、3級と比べてより専門的な知識が求められます。
2級から挑戦することも可能ですが、難易度が高いため、まずは3級合格を目指すほうがいいでしょう。令和4年度後期試験の合格率は下記の通りです。

○2級生産管理プランニング(製品企画・設計管理):54%
○2級生産管理プランニング(生産システム・生産計画 加工型・組立型):39%
○2級生産管理プランニング(生産システム・生産計画 プロセス型):53%
○3級生産管理プランニング:70%

参考:中央職業能力開発協会『令和4年度後期ビジネス・キャリア検定試験実施結果』(PDF)

製造業の在庫・商品管理の具体的な仕事内容

在庫・商品管理の仕事は多岐に渡り、幅広い知識とスキルが求められます。仕事内容は大きく分けて「適正な在庫の設定」「在庫の確認・データ化」「製品の管理」の3つです。それぞれ具体的に見ていきましょう。

適正な在庫数を設定する

原材料や部品の在庫が不足すると生産活動が止まり、完成した製品の数が足りないと欠品を起こして販売機会の損失に繋がります。逆に在庫が増えすぎると保管コストがかかってしまうほか、倉庫スペースの圧迫、管理作業の負担増加、長期保管による品質低下といった問題が生じます。

また、過剰な在庫を抱えると、使用可能な資金を減少させ、資金繰りに圧力をかけることになります。そのため、在庫の適切な量を見極めることが重要です。もし、在庫を資産として抱えると、市場のニーズと合わない場合、資金化が困難になるリスクも。一方で、在庫を現金として保持していれば、より高い流動性があり、投資などの機会を活用できる可能性が高まります。
適正な在庫数は、過去の受注実績を参考に予測します。季節需要が見込まれる製品は、一時的な需要の増加も加味した在庫数の設定が必要です。

在庫数を確認しデータ化する

適正な在庫数を設定したあとは、常にその量を確保し、必要なときにいつでも供給できるようにしなければなりません。そのためには入出庫数記録をデータ化し、現状の在庫数を把握しておくことが不可欠です。
在庫数をデータ化し、種類ごとにグラフにするなど分かりやすい形にまとめておくことで、在庫不足や過剰在庫をいち早く検知でき、販売機会の損失やキャッシュフローの悪化を防げます。

資材や製造された製品を管理する

在庫・商品管理の仕事には、原材料や製品を受け取って倉庫に保管する入庫作業、製品をピッキングして出荷する出庫作業、入出庫の記録・データ管理も含まれます。また定期的に棚卸を行い、帳簿上の在庫数と実際の在庫数に相違がないかを確認しなければなりません。
入出庫作業および棚卸作業時には、在庫の状態も同時に確認します。品質に問題がないか、経年劣化を起こしていないかをチェックし、安定した品質を維持して不良品の出荷を防ぐことも、在庫・商品管理の大切な仕事です。

製造業の在庫・商品管理の仕事に就くには

「在庫・商品管理の仕事に挑戦してみたい」と考えている方に向けて、製造業の在庫・商品管理の仕事に就く方法を紹介します。主な方法は下記の3つです。

○同業種から転職する
○未経験者可能の求人に応募する
○アルバイトで経験を積み正社員を目指す

同業種から転職する

まずは同業種から転職するケースです。在庫・商品管理の求人は、即戦力や倉庫管理主任者として働くことを期待して「〇年以上の実務経験がある」「倉庫管理主任者資格をもっている」を必須・歓迎条件としているものが大半です。
未経験可で募集していても、経験者と未経験者の両方から応募が来た場合、優先される可能性が高いのは経験者となるため、同業種からの転職が一番採用されやすいでしょう。
未経験者可能の求人に応募する

前述の通り、「〇年以上の実務経験がある」「倉庫管理主任者資格をもっている」ことを条件としている求人が多いですが、なかには未経験・無資格でも応募可能な求人もあり、これまでの経験や年齢問わずチャレンジできます。
体力に自信があること、事務経験があり細かい作業や正確さが求められる仕事が得意なこと、在庫・商品管理でなくても倉庫業務に就いていた経験があることなどをアピールできれば採用の可能性は十分あります。強みになるものがないという方は、「倉庫管理主任者資格」「生産管理オペレーション」や「生産管理プランニング」といった資格を取得し、やる気をアピールするのもおすすめです。
アルバイトで経験を積み正社員を目指す

最後はアルバイトで経験を積んで正社員を目指すケースです。しかし、在庫・商品管理の求人は正社員か、責任者候補といった管理職の募集が多く、アルバイトの募集はめったにありません。更に未経験ともなると、可能性は狭まります。
もしアルバイトで在庫・商品管理を目指したいなら、まずはピッキングや検品、梱包といったアルバイトから始めるといいでしょう。倉庫業務の経験を積み、やる気や真面目な仕事ぶりが評価されたら、在庫・商品管理の担当者に登用してもらえる可能性があります。
製造業の在庫・商品管理の仕事に向いている人

在庫とは、いわば会社の財産。企業にとっては非常に重要度の高い仕事です。過剰在庫・在庫不足にならないよう、日々変化する在庫数をミスなく正確に管理することが求められます。在庫・商品管理に向いている人の特徴は以下の3つです。

○慎重に作業を進められる人
○体力と集中力がある人
○自分の仕事に責任をもって取り組める人

慎重に作業を進められる人

カウントミスや記入漏れによって、帳簿上の数字と実際の数字にズレが生じた場合、原材料や部品が足りず生産が止まったり、過剰在庫を引き起こして余計な保管コストがかかったりしてしまいます。
適切な在庫管理を行うには、現状の在庫数を正しく把握することが不可欠。そのため、日々変化する在庫数をミスなく管理できるよう、慎重に作業を進められる人が向いています。

体力と集中力がある人

どのような荷物を扱うかによって求められる体力の度合いは異なりますが、広い倉庫内を歩き回って荷物の移動や運搬を行うため、荷物の種類問わず最低限の体力は必要になります。
また前述の通り、在庫の数え間違いや記入ミスは過剰在庫・在庫不足を引き起こす原因となるため、高い集中力も必要です。単純作業を黙々と行える几帳面タイプには、在庫・商品管理の仕事が向いているでしょう。

自分の仕事に責任をもって取り組める人

「在庫」とは完成した製品はもちろん、部品・原材料や加工途中の仕掛品も含まれます。これらは会社にとって大切な財産であり、その管理を担う在庫・商品管理は重要な仕事です。また、在庫が足りなければ製品を作れず機会損失を生み、在庫が多すぎれば保管コストの増大や長期保存による品質低下を招いてしまうなど、会社の経営にも影響を与えます。
そのため、自身の仕事に責任をもって取り組める人にしか務まりません。単純作業ではありますが、ただ機械的に作業をこなすのではなく、どうやったら効率化できるか、ミスを少なくできるかを追求していける責任感の強い人が重宝されるでしょう。

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在庫・商品管理は、企業の生産活動の基盤となる大切な仕事です。集中力と責任感が求められますが、コツコツと作業をこなすのが得意な方に適しています。
ただし、未経験・無資格OKの求人はさほど出ていません。製造業に特化した求人情報サイトで探してみるといいでしょう。

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