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物流・配送の仕事内容を紹介!向いている方や役立つ資格などを解説します

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物流業務には多様なお仕事が存在しますが、その中でも重要な役割を担うのは、荷物を目的地へと運ぶ「配送」の業務でしょう。ここでは、特に物流業界の配送の仕事とは何か、向いている方や役立つ資格について紹介します。



物流業界の配送の仕事とは?
物流は、大きく分けると輸送・保管・荷役・包装・流通加工・情報処理の6つから成り立っています。物流業界では、顧客に商品を届けるという共通目的のもとで多様な業務が行われていますが、物流と聞いてまずイメージするのは「配送」でしょう。配送とは、配送先ごとに荷物を仕分けし、トラックへ積み、目的地へ運ぶ仕事のことです。

倉庫に到着した商品は、検品して商品の不備がないかをチェックした上で保管されます。出荷の際には、指示に従って商品を探し出して包装し、届け先へ配送されるという流れとなります。


具体的な配送の仕事内容
配送業者のドライバーとしての仕事内容は多岐にわたります。具体的な仕事内容は、以下の4つです。

◯配送
◯引っ越し
◯ルート配送
◯セールスドライバー

配送の仕事は、単に荷物を運搬するだけではなく、社会の暮らしを支える大切な仕事でもあるため、多くのドライバーにとって大きなやりがいにつながる仕事といえるでしょう。

配送
単に配送とよぶ場合は、荷物や商品を目的の場所へ運び届ける業務を指します。配送ドライバーはトラックを使って、個人宅、企業、店舗などへ荷物を運びます。配送ドライバーの勤務時間や担当する配送エリアは、会社の方針や業務内容によって異なるため、求人情報などで事前に確認することが重要です。短距離の配送から、日帰りが難しいような長距離の配送まで、配送の業務内容は多岐にわたります。

引っ越し
引っ越しは、お客様の家財を古い住居から新しい住居へと運ぶ仕事です。トラックを運転するだけでなく、家具・家電を適切に梱包してトラックに積み込み、新居へ運び入れて設置するまでが主な業務です。大型の家具・家電を扱うことが多いため、配送の中でも体力を要する仕事といえます。
引っ越しシーズンとなる3月や4月は需要が高まりますが、作業はほぼ日中に行われるため、他の配送業務と比較すると、早めに勤務が終了することもあります。

ルート配送
ルート配送とは、あらかじめ決められた場所へ特定の商品を定期的に配送する仕事です。例えば、自動販売機への飲料の補充、ドラッグストアやコンビニへの商品の配送、家庭への定期便などがあげられます。通常の宅配や配達と異なるのは、同じ商品を、同じ取引先へ一定の周期で届けるという点です。また、大半は近距離の配送であるため、軽ワゴンや小型車を使った普通自動車免許だけで実施可能な仕事が多いという特徴もあります。

セールスドライバー
セールスドライバーとは、荷物の集荷や配達を行うドライバーのことです。ルート配送と違って訪問先が固定されておらず、配達と同時に集荷を行うことがあるため、配達終了後も車が空にならないことも少なくありません。また、集荷や配達だけでなく、企業からの集金や新しい取引先の開拓といった営業活動も行います。大型の荷物を専門に取り扱うこともありますが、多くのセールスドライバーが扱う荷物には重量や3辺の合計に規定が設けられていることが一般的です。


配送業務の給料相場
これまで配送のお仕事について紹介してきましたが、「配送業務の給料相場はどれくらいなの?」と気になる方もいるかもしれません。多様な働き方を支援する製造・工業系の求人サイト「はたらくヨロコビ」では、以下のような求人を取り扱っています。

はたらくヨロコビって?


フォークリフト製造に伴う各種作業
◯月収例 340,000円~360,000円
◯給与 277,000円~
完成車両の搬送作業と外観検査
◯月収例 230,000円~250,000円
◯時給 1,340円~

「はたらくヨロコビ」で扱っている配送のお仕事は、月収例が平均240,000円~260,000円(年収は約288万円~312万円)となっています。はたらくヨロコビで取り扱っている倉庫内での業務がメインですが、配送を行うドライバーになるとやや給料が高くなる傾向があります。経済産業省・国土交通省・農林水産省が発表した「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」によれば、トラックドライバーの賃金は以下のとおりです。
所定内給与額(月額) 平成31年/令和元年 令和2年 令和3年
大型トラック 456万円/年 454万円/年 463万円/年
中小型トラック 419万円/年 419万円/年 431万円/年
参考:経済産業省・国土交通省・農林水産省 我が国の物流を取り巻く現状と取組状況

更に、トラックドライバーの平均年齢は年々上がっており、特にセールスドライバーが使う営業トラックや大型トラックでは平均年齢の上昇が顕著です。人手不足が進んでいる業界でもあるため、新しい仕事にチャレンジしてみたいと求人を探している方にとっては、大きなチャンスを掴みやすい業界ともいえるでしょう。

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引用:経済産業省・国土交通省・農林水産省 我が国の物流を取り巻く現状と取組状況

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必要なスキル・資格はある?
物流業界には特定のスキルや経験が必須というわけではなく、未経験者でも活躍できる場が多くあります。しかし、配送を行う場合は普通自動車免許が必須です。
また、仕事によっては中型から大型のトラックを運転する機会もあります。トラックを運転するためには、普通自動車免許だけではなく、中型または大型のトラック用の免許が必要です。
物流業界での仕事に興味があるなら、まずは普通自動車免許を取得してから、中型・大型車両の運転免許取得を検討することをおすすめします。
加えて、下記の資格があると、仕事内容を広げられるでしょう。

資格名 資格の概要 受験資格
倉庫管理主任者 倉庫の運営・管理に関する資格 以下のいずれかを満たす
1 3年以上の倉庫管理業務の実務経験、または、指導・監督役としての実務経験が2年以上あること
2 「国土交通大臣の定める倉庫の管理に関する講習」を修了すること
運行管理者 事業用自動車の安全運行に関する資格 以下のいずれかを満たすことで受験資格が得られる
1 1年以上の運行管理に関する実務経験
2 基礎講習を修了すること
あるいは、5年以上の事業用自動車の運行管理に関する実務経験と、5回以上の講習受講で運行管理者資格者証を得られる
ロジスティクス管理 ロジスティクスの企画や生産・販売管理といった業務に関連する知識を証明する資格 特になし
ロジスティクスオペレーション 物流センター内における荷役・保管や流通加工などの輸配送管理業務に関する知識を証明する資格 特になし
ロジスティクス経営士 ロジスティクスの機能や役割を経営の視点から理解し、総合的にデザインする能力をもった者であることを証明する資格 以下のいずれかを満たすことで受験資格が得られる
1 部長職・幹部候補のロジスティクス関連の実務経験が5年程度ある
2 物流技術管理士もしくは国際物流管理士の資格取得済みで3年以上の経験をもつ幹部候補
物流技術管理士 物流・ロジスティクスの全領域に関する専門知識やマネジメント技術の習得を目的とした資格 以下のいずれかを満たす者を対象にした講義内容となっている
1 物流に関する基本的な用語を理解している(物流実務経験2年程度)
2 「物流技術管理士補」の有資格者
倉庫管理主任者
倉庫管理主任者は、倉庫を適切に管理するための知識と能力をもつ者を認定する資格です。倉庫管理主任者になるためには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。

1 3年以上の倉庫管理業務の実務経験、または、指導・監督役としての実務経験が2年以上あること
2 「国土交通大臣の定める倉庫の管理に関する講習」を修了すること

講習は、一般社団法人日本倉庫協会が実施しており、講習修了後に試験は不要です。


運行管理者
運行管理者とは、事業用自動車の安全運行を確保する業務に携わる人のことです。具体的には、道路運送法や貨物自動車運送事業法の下で、運転者の乗務割の作成、休憩や睡眠のための施設の保守管理、運転者の健康や疲労状態のチェック、安全指導など、運行の安全確保に関する業務を行います。事業用自動車を一定数以上保有する自動車運送事業者は、その営業所ごとに、定められた数の運行管理者を選任する義務があります。

運行管理者資格を取得するためには、運行管理者試験に合格する方法と、講習を受講する方法があります。試験を受ける場合は、1年以上の運行管理に関する実務経験か、基礎講習を修了することで受験資格を得られます。5年以上の事業用自動車の運行管理に関する実務経験があれば、特定の講習を5回以上受講することで、運行管理者資格者証を取得可能です。

ロジスティクス管理
ロジスティクス管理資格は、中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施する「ビジネス・キャリア検定試験」のうち、ロジスティクス分野に特化した資格の一つ。ロジスティクスの企画や生産・販売管理といった業務知識を証明する資格です。荷主企業や物流業におけるロジスティクス関連の業務を担当する人々を主な対象としています。

受験資格は設けられておらず、試験は年に2回(1級とBASIC級は年1回)実施。独学での取得も十分可能で、申し込みは個人や法人を通じて行うことができます。

ロジスティクスオペレーション
ロジスティクスオペレーション資格とは、中央職業能力開発協会(JAVADA)が主催する「ビジネス・キャリア検定試験」の中のロジスティクス分野に特化した資格のことです。試験範囲は、物流センター内における荷役・保管や流通加工などの輸配送管理業務が中心です。

資格は3級と2級の2つのレベルに分かれています。3級は、実務経験が3年程度の物流現場担当者が対象。2級は、実務経験が5年程度の課長やマネージャークラスを対象としています。受験資格はなく、自分のスキルや知識に合わせて好きな級から受験できます。

ロジスティクス経営士
ロジスティクス経営士資格認定講座とは、ロジスティクスの機能や役割を経営の視点から理解し、総合的にデザインする能力を習得できる講座のことです。具体的には、新しい戦略の立案や新たな事業・サービスの企画・実行、ロジスティクスの改革などを行う能力をもつ「ロジスティクス経営幹部(チーフ・ロジスティクス・オフィサー:CLO)」を育成することを目的としています。そのため、部長職・幹部候補のロジスティクス関連の実務経験が5年程度ある方、物流技術管理士や国際物流管理士の資格を取得している方が対象となる難易度の高い資格です。

物流技術管理士
物流技術管理士は、物流・ロジスティクスの全領域に関する専門知識やマネジメント技術の習得を目的とした資格です。この資格は、物流の課題解決や業務改善において重要な役割を果たすスペシャリストを育成することを目的としており、受講生はレポートや論文の作成を通じて、実際のビジネスの課題や改善策を考察します。
物流技術管理士を得るためには、講座を受講したのち試験に合格する必要があり、講義内容は物流実務経験2年程度の方や「物流技術管理士補」の有資格者を対象としています。


物流・配送に向いている方
配送業務には、ルート配送、引っ越し、セールスドライバーなどのさまざまな職種が存在します。職種ごとに特色はありますが、共通して物流・配送に向いている方の特徴は、以下4点です。

◯体力がある
◯運転が好き
◯人間関係はシンプルにしたい
◯臨機応変な対応ができる

配送業務は重い荷物の積み込みや積み下ろしが日常茶飯事のため、体力が求められます。長時間運転の後で荷物の運搬作業をすることも少なくありません。体力があれば疲労によるミスや事故のリスクが少なくなり、安全に配送できる可能性が高くなります。

また、運転が好きな方は、長距離や都市部の複雑な道路でもストレスを感じにくく、集中力を保ちつつ安全運転を継続できるでしょう。

加えて、配送業界の主な人間関係は配送センターのスタッフ、取引先、顧客などに限られます。広範囲な人間関係を築く機会は少ないので、関係をシンプルにしたい、あまり人付き合いをしたくないと考える方にも向いている仕事です。

更に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、物流業界では最新の技術やシステムを使用する機会が増えています。例えば、リアルタイムでの荷物追跡や配送ルートの自動計算はDXによってもたらされた技術です。これから先も物流業界にはどんどん新しい技術が取り入れられるでしょう。このような変化に適応する臨機応変さも、物流・配送の仕事に向いている特徴といえます。


まとめ
物流業界における配送の仕事は、製品や商品をある地点から目的地まで届けることです。配送の仕事と一言でいっても、業務内容はルート配送、引っ越し、セールスドライバーなどさまざまあります。配送では自動車を使うため普通自動車免許は必須であり、中型〜大型トラックを運転する場合は別途免許が必要です。運転免許以外を除けば資格がなくても働けますが、未経験者であればロジスティクス管理やロジスティクスオペレーションなどの資格を取っておくと、仕事内容を理解しやすく、業務に慣れるのも早くなるでしょう。

配送業務は、未経験者も積極的に受け入れられている職種の一つです。物流業界や配送業務に興味があるという方は、アウトソーシングが運営する求人サイト「はたらくヨロコビ」を活用してみてください!

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