部品供給に向いている人ってどんな人?|部品供給スタッフになるには
部品供給は、製造業の中でも女性か男性かを問わず初心者でも始めやすい仕事の一つです。
このページでは、そんな部品供給の仕事内容や給与、将来性、部品供給に向いている人の特徴を紹介します。
【目次】
■部品供給とは?
・部品供給が滞ると製造ラインが止まる
■部品供給の仕事のメリット・デメリット
・メリット
・デメリット
■どんな人が部品供給の仕事に向いているの?
・体力に自信がある人
・体を動かすのが好きな人
・注意力がある人
・観察力に自信がある人
・フォークリフトの運転に興味がある人
・コミュニケーション能力が高い人
・記憶力がいい人
■部品供給は年齢・性別を問わず活躍しやすい
■部品供給に役立つ資格はあるの?
・フォークリフト運転技能講習
■部品供給の仕事の将来性
■はたらくヨロコビが取り扱う部品供給の仕事
■給料相場
■主な仕事内容
部品供給とは、工場の生産ラインで作業者や機械に適切なタイミングで最適な量の部品を運ぶ仕事です。倉庫で適切な部品を選び、運んで補充する仕事であることから、「運搬」や「充填」、「ピッキング」とよばれることもあります。
部品供給は、生産ラインが正しく機能するためのいわば血管にあたります。やりがいも大きく、製造業ではなくてはならない仕事の一つです。
工場では、1分間で20個といった具合に、生産ペースが分単位で定められています。このペースに部品供給が間に合わないと、生産ライン全体が止まることにもなりかねません。製造ラインが大きければ大きいほど、適切に部品供給が行われることの重要性が大きくなるといえるでしょう。
最適なタイミングで最適な量の部品を届けるためには、生産ラインを普段からよく観察し、部品が足りなくなりやすい工程があればあらかじめ多めに部品を届けておく、といった工夫が必要になります。
一見、単純作業のようにも見える部品供給ですが、実は観察力やコミュニケーション能力、瞬間的な判断力が求められる仕事です。
製造業に特化した求人サイトはたらくヨロコビでは、部品供給の求人情報を豊富に扱っています。はたらくヨロコビの公式LINEを友だち登録すれば、最新の求人情報を自動で受けることができるため、部品供給の仕事に挑戦したい!という方は、この機会に是非登録してみてくださいね。
部品供給の仕事のメリットとデメリットには、主に次のようなものがあります。
部品供給の仕事のメリットとしては、求人の数が多く、未経験でも働きやすいことや、ライフステージに合わせて無理なく働けることなどがあります。
未経験者でも働きやすい
未経験でも働きやすい点は、部品供給の大きな特徴です。求人の多くは学歴や性別は不問、未経験も歓迎というものが多く、やる気があれば誰でも挑戦できます。
求人の数が多い
工場であれば、どこでも部品供給のための人手が必要です。そのため、部品供給は求人の数が多く、取り扱う製品は工場によって多岐にわたるため、好きな製品や興味ある製品の工場で働くことも可能です。
また、求人数が多いということは、勤務地に困らないということでもあります。住んでいる町の近くの工場で働くのはもちろん、条件が合えば憧れの街に引っ越してその地の工場で働くこともできます。
ライフステージに合わせて無理なく働ける
部品供給の求人では、正社員から契約社員、パート・アルバイトまで幅広く募集しています。また、勤務時間も多くの工場で夜勤から日勤、シフト制を自由に選ぶことができます。
そのため、製造業界で正社員になって働きたいという方から、学生の方、子育て中の方まで、ライフステージに合わせて無理なく働くことができます。
やりがいが大きい
部品供給は、生産ライン全体に大きな影響を及ぼすこともある仕事です。責任が大きい分、うまく仕事をこなしたときのやりがいも大きいといえるでしょう。
反対に、部品供給の仕事のデメリットとしては、ある程度体力が必要となることや、テキパキと正確に作業をこなす必要があることなどがあります。
ある程度体力が必要
立ったまま倉庫で部品を探し、部品が見つかれば、ときには生産ラインまで走って届けることもある部品供給。ある程度体力がなければ務まらない仕事です。適度に体を動かす心地よさを味わえるため、体を動かすのが好き!という人であれば問題ありませんが、体力に自信がないという人には、部品供給は難しいかもしれません。
作業の速さと正確さの両方が求められる
部品供給では、決められた部品を一定の時間内に特定の場所まで届けるために、正確にテキパキと仕事をすることが求められます。そのため、自分のペースでのんびり仕事がしたいという方は、部品供給は向いていないといえるでしょう。
人によってはプレッシャーを感じることがある
些細なミスが生産ライン全体に影響を及ぼすこともあるなど、責任が大きい部品供給の仕事ですが、人によっては、その責任をプレッシャーに感じることもあるでしょう。そうした人にとっては部品供給の仕事は厳しいことがあります。
部品供給の仕事内容やメリット・デメリットについて紹介してきました。では、部品供給の仕事に向いているのはどんな人なのでしょうか。
既に触れたように、倉庫で立ったまま部品を探したり、見つけた部品をときには走って生産ラインに届けたりと、部品供給は身体を使う機会が多い仕事です。そのため、体力に自信がある人は、部品供給に向いているといえるでしょう。
とくに、部品供給は足腰への負担が大きいため、趣味の運動や筋トレで普段から足腰を鍛えているという人であれば楽しく働けるでしょう。
同様に、身体を動かすことが好きな人や、体を動かすことは苦じゃないという人も、部品供給の仕事に向いています。
小さなミスが生産ラインの停止につながることもある部品供給。部品が足りなくなりそうな場所があれば早めに気付き、常に先手で動けるような注意力が求められます。
部品供給では、限られた時間内に、たくさんの部品中から特定の部品を見つけ出す必要があります。部品の品番や特徴をよく確認せずに「似てるからきっとこれだ」と速断することは許されません。また、傷や汚れのある部品に気付かずに供給すれば、製品の不具合や、場合にとってはクレームの原因になることもあります。
部品供給には、小さな違いや些細な違和感も見逃さない観察力が必要だといえます。
一部の工場では、重たい荷物や大きい荷物を供給するさいにフォークリフトを使用します。そのため、フォークリフトの運転に興味があるという方や、フォークリフトの免許をもっているという方は、就職に有利だったり、より多くの求人に応募できたり、入社後の待遇が良くかったりと、アドバンテージを存分に活かすことができます。
工場によっては、優先的に部品を供給するべき工程が暗黙の了解で決まっていることがあります。部品供給では、そうした決まりを察知しながら、生産ラインのスタッフと密にコミュニケーションをとりつつ、部品が足りなくなりやすい場所はどこか正確に把握しておく必要があります。
そのため、コミュニケーション能力に自信があるという人は部品供給に向いています。
部品供給では、生産ラインの工程ごとに供給するべき部品を覚える必要があります。また、場合によっては良く似た形の部品の違いを見分けたり、部品ごとの保管場所を覚えたりする必要もあります。
そのため、記憶力に自信があるという人や、呑み込みが早いと褒められたことがある人は部品供給に向いているといえます。
上記であげた特徴はあくまで例であり、すべてを備えている必要は全くありません。例えば注意力や観察力、コミュニケーション能力、記憶力といった素質は、部品供給スタッフとして働いているうちに自然と身についていきます。
実際に、多くの工場でさまざまな人が部品供給として働いています。部品供給は年齢・性別を問わず、誰でも活躍しやすい仕事の一つです。上記で紹介した特徴のうち、一つでも当てはまるものがあれば、未経験者であっても問題なく部品供給の仕事をこなせるでしょう。
とくに、比較的軽いプラスチック製品などを取り扱う工場での部品供給は、女性やご年配の人にもおすすめです。
部品供給スタッフになるために必要な資格はありません。ただし、取得しておけば就職で有利に働き、また、昇進や昇給に役に立つ資格はあります。
たとえば、フォークリフト運転技能講習は、部品供給で仕事をしたい人・部品供給の仕事をしている人におすすめの資格です。
フォークリフト運転技能講習(フォークリフト免許)は、フォークリフトの運転に必要な国家資格です。この資格を取得すると積載量1t以上のフォークリフトを運転することができるようになります。
ただし、公道で運転するにはフォークリフト免許に加えて、特殊免許も必要です。多くの工場では、重たい素材や大きな素材の部品供給でフォークリフトを使っています。そのため、フォークリフトが運転できると、就職で有利になるほか、給与面での待遇も良くなります。また、フォークリフトが運転できる人優遇の求人にも積極的に応募できるようになります。
機械化やデジタル化によって、近い将来多くの仕事がなくなるといわれています。では、部品供給はどうでしょうか。
一部の企業や工場では、部品供給で積極的に機械を取り入れています。しかし、専用の装置の導入には相応のコストがかかりますし、大きな素材から小さな素材まで加工している工場では、そもそも機械化に限度があります。実際、未だ多くの企業が人力での部品供給を行っているというのが現状です。
また、中には電力をつかわない「からくり」を用いて部品供給を行っている企業もあります。ですがからくりの場合、管理するためのスタッフが常に近くにいる必要があります。作業の完全な機械化によって部品供給の仕事がなくなるのは、まだ遠い未来のことであるといえるでしょう。
部品供給スタッフの給与相場や具体的な仕事内容は、工場の規模や生産している製品の種類によってさまざまです。
ここでは製造業に特化した求人サイト「はたらくヨロコビ」に掲載されている部品供給の求人を例として取り上げながら、部品供給の給与相場と主な仕事内容について見ていきます。
部品供給の仕事を探している方は、是非参考にしてみてくださいね。
はたらくヨロコビが取り扱っている部品供給求人の給与相場は、全国平均で
〇月収16万~39万
となります。
基本的に、自動車工場や建設機械工場など、運搬する荷物が大きく重くなるほど部品供給の給料は高くなる傾向にあります。
地域別にいくつか例を挙げてみましょう。
茨城県ひたちなか市の建設機械製造工場の場合、
〇月収37万円~39万円(年間休日131日)
三重県伊勢市のタイヤ工場の場合、
〇月収32万円~34万円(年間休日134日)
埼玉県行田市のプラスチック製品工場の場合、
〇月収25万円~27万円(年間休日122日)
となっています。
これから加工する素材を運搬するのが部品供給の仕事であることは、どんな工場であれ変わりません。
ただし、具体的に何を運ぶのかは、工場をごとに変わります。先程ピックアップした例をもう一度取り上げると、
〇茨城県ひたちなか市の建設機械製造工場の場合、建築機械の製品の一部や部品を運搬
〇三重県伊勢市のタイヤ工場の場合、タイヤの部品や製品一部を運搬
〇埼玉県行田市のプラスチック製品工場の場合、プラスチック製品の運搬
となります。
また、寮や社員食堂を完備しているなど、福利厚生が充実している求人が多いのは部品供給ならではの特徴です。
製造業に特化した求人サイト「はたらくヨロコビ」では、部品供給の求人を多く取り扱っています。未経験者・初心者・女性歓迎の求人も多く、部品供給にチャレンジしてみたいという方や、子育て期間のブランクがあるという方は、最新の求人情報をリアルタイムで受け取ることができる「はたらくヨロコビ」の公式LINEにぜひ登録してみて下さい。