2021.12.23

塗装の仕事を志望する女性が増えているって本当?

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はじめに

「塗装工に就職してみたいけど、女性でも転職できるのか不安」
そんな悩みを持っている方はいるのではないでしょうか。
塗装工は男性の仕事というイメージが強いですが、女性で塗装工に就職する人は増えており、活躍している人もいます。
この記事では、塗装工の仕事内容や、女性が塗装工になる方法、メリットなどをご紹介します。

女性で塗装工を志望している人が多いって本当?

建設現場は男性の職場というイメージが強いですが、最近では女性も増えてきています。
特に塗装工は、「塗装女子」という言葉が誕生するほど、女性からの人気が高まっており、女性のみで構成された塗装チームが結成されたりもしています。
塗装は繊細な作業が求められる仕事ですが、個人のセンスやスキルが活かしやすく、建設現場の仕事の中では比較的体力がいらないので、女性が関わりやすい仕事だといえるでしょう。

塗装工の仕事内容
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塗装工は、塗装を行う対象や技術内容により、主に3つの種類に分類されます。
それぞれの特徴について解説します。

・建築塗装工

塗装工の中で最も一般的なのは、住宅やビルなど、建物の天井や壁に塗装を行い、外部環境からの保護と美しい景観を作り出す建築塗装工です。
建物の内部か外部かによっても異なりますが、刷毛やローラー、スプレーガンを使って塗装することが多いです。高所作業やペンキを持ち運ぶ力仕事が多いので、体力に自信のない女性には厳しい作業が多いかもしれません。
古い建物を再生するために塗装を行うこともあり、建物の現状と問題点を把握して対策を行う必要があるので、高い技術が求められます。

・板金塗装工

板金塗装工は、工場において主に自動車やバイクのボディに塗装を行う仕事です。
傷ついた自動車の修理が主な仕事で、傷や凹みがついた部品を叩く、削る、パテを塗るなどして修復する「板金作業」、修復後に塗装を塗りなおす「塗装作業」に分かれます。
特別な資格などはいりませんが、きれいに塗装するのは非常に難しく、高いスキルを求められます。

・デザイン塗装工

デザイン塗装工は、日本の伝統的な工芸品や家具を始めとした、特殊なスキルが求められる塗装を行う仕事です。
近年は建設塗装や板金塗装においても、機能性だけでなくデザイン性を重視した塗装を行う業者も増えており、これらの塗装もデザイン塗装と呼ばれています。
独自の技法を使い、他にはない塗装を実現します。

女性も活躍できる!活かせる強みとは

塗装の仕事では、女性顧客が安心するなど、女性であることが活かせるケースもあります。また作業面でも強みが活かしやすい部分があります。

速く正確な仕事

細やかな気配りは塗装の仕事でも活かすことができます。
塗装は繊細な作業を求められるので、準備から完了までの仕事の流れが早く、かつていねいに仕上がる傾向にあります。

余分な汚れを出さない気遣い

塗装作業において塗料の飛散など余計な汚れを出さず、現場をきれいに保って作業をすると顧客から喜んでもらえます。
塗装は周囲に汚れがつきやすい分、塗料の飛散によってクレームが発生し、掃除を余計に行わなければならなくなる場合もあります。
汚れを抑えて仕事をすることで、クレームを受けにくくなります。

アート的な知識・感性

美術系の大学や専門学校を出ている人は、色の明るさや色味を自然に整えたり、デザインを家の雰囲気に合わせたりと、付加価値の高い塗装が行えるメリットがあります。
最近ではデザイン塗装の人気も高まっているので、店舗や幼稚園などの外壁に絵を描き、集客や認知度向上につなげるなど、独自のスキルで価値を生み出すことも可能です。

塗装工のやりがい
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塗装工は技術職であり、仕事によるやりがいを得やすい職業でもあります。
塗装工の面白い所や、やりがいのある所を3つご紹介します。

技術を常に磨ける

塗装は奥深いので、何十年と技術を極めていく職人肌の人にとってやりがいが大きいです。
仕事を続けるほど技術は高まっていくので、より難しい仕事ができるようになると面白さを感じるでしょう。

建築物・製品を仕上げる面白さがある

塗装には、建物や製品などを美しく仕上げていく面白さがあります。
特に建物は塗装したものが長く残り続け、多くの人に見られるので、やりがいを感じることが多いでしょう。
いい製品ができたときに、お客様に喜んでもらえるのも嬉しいポイントです。

社会に役に立つ喜びがある

塗装は老朽化した施設や設備を再生するうえでも重要な役割を果たすので、社会貢献に直結します。
仕事を通じて社会の役に立つ喜びを得やすいのも塗装工ならではの特徴です。

塗装工に必要な経験

塗装工は、学歴や職歴関係なく就職できるので、就職のハードルはかなり低いです。
中卒や高卒、未経験からでも就職可能なので、転職したい人はまず求人に応募すると良いでしょう。
ただし、特に建築系の塗装工の場合、かなりの体力が必要となります。
18kgほどのペンキ缶を持ち運ぶ腕力や、刷毛やローラーを使い続ける握力も必要となるので注意しましょう。
また、塗装業務の経験を積めば、転職も有利になります。

塗装女子になるためのポイント

塗装工はたくさんの仕事があるため、求人サイトやハローワークにも数多くの求人が掲載されています。
調べる際のキーワードは「リフォーム会社」「外壁塗装」「板金塗装」などがおすすめです。
求人の中には塗装工事そのものではなく、管理業務の募集もあるので注意しましょう。
求人サイトでぴったりの求人が見つからなかった場合は、塗装工事会社・工務店のHPにある求人ページから応募するのも手です。
特に塗装職人を目指したい場合はおすすめです。
『はたらくヨロコビ.com』では、主に製造業における塗装工の求人をご用意しています。
アウトソーシングの公式LINEに登録すれば、自動的に最新の求人が通知されるので、自分に合った求人を見逃さないようになりますよ。
塗装工になりたい方は求人をチェックしてみましょう!

塗装工で役立つ資格とは

塗装工において最も役立つ資格といえば「塗装技能士資格」です。
塗装技能士資格は1級から3級まであり、また木工・金属・建築など、塗装対象ごとに5種類に分かれています。
どの資格も実務経験が必要なので、未経験者が受験することはできませんが、取得すれば技術力があるとみなされるでしょう。
資格の取得方法や、その他の資格について詳しく知りたい方は、「はたらくヨロコビ 塗装工になるなら取得したい!塗装技能士の受験資格は?」で解説しているので参考にしてください。

まとめ

今回は、女性で塗装工に就職したい方に向けて、塗装工の仕事内容ややりがい、女性が塗装工になるメリットなどについてお伝えしました。
塗装工はほとんどが男性であり、女性が働きにくい所はありますが、近年は活躍している女性が増えつつある仕事です。
細やかな気配りやアートのセンスがあれば、より高い価値を生み出せるでしょう。
ただし、塗装工として働く女性はまだまだ少数派です。
「塗装女子」を目指したい方は、職場環境や体力仕事がどの程度あるかなど、入社後にミスマッチがないよう仕事内容をしっかり調べておくようにしましょう。