2021.03.02

社会を支える小売業界!今後も需要増加が期待できる専門店に注目

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はじめに

生活必需品を扱う小売業は、私たちの生活にとって必要不可欠な仕事です。身近にあるコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアなどが業界の代表です。生活と密接な関係にある小売業界ですが、実際はどのような業務を行っているのでしょうか。この記事では、小売業界の将来性や仕事内容、働く環境について紹介します。

小売業界ってどんなところ?今後の動向と将来性を紹介
卸業と小売業の違い

小売業とは、一般消費者が商品を購入する販売店のことをいいます。コンビニやドラックストア、スーパーマーケット、100円ショップ、ホームセンターなどが例に上げられます。最近では、メーカーから直接購入する方法もありますが、「メーカー→卸売業者→小売業者→消費者」という流れが私たちの手元に商品が届く、一般的なルートになります。物を買うということで、卸業と小売業は混合されがちですが、この2つの違いは「販売相手」にあります。卸業は商品を業者に販売するのに対して、小売業は商品を消費者に直接販売します。商品を販売するという点では変わりありませんが、業者に販売すれば卸業で、一般消費者に販売するのが小売業と業務内容も大きく変わってきます。

商品を見て、信用できる人から買える小売業に再注目が集まる

インターネットの普及によって商品が簡単に買える時代になり、「小売業の需要が減るのではないか」という意見もあります。しかし、実際に手に取り、ものを見ながら、商品を買える小売業に再度注目を集まっています。理由としては、よいものがたくさん販売されている時代だからこそ、商品を見て、説明を受けながら買えることに価値が見出されています。

販売から商品管理、社会の動向を感じながら店舗運営を行う!
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多肢に渡る小売業界の仕事内容

ものを販売するイメージの強い小売業ですが、販売以外にもさまざまな仕事内容があります。主な業務内容として上げられるのが、販売、店舗運営(マネージメント)、商品管理、マーケティングの4つです。

○販売
店頭に立って、お客さまに商品を販売する業務です。商品を安心して購入いただけるように説明するほか、レジ打ちや売場を整える陳列作業がメインになります。コミュニケーション力を生かし販売し、接客経験を積むことによって評価につながっていきます。

○店舗運営
販売スタッフの勤怠をまとめたり、店舗の売上を管理する業務です。マネージャーや店長などの役職者が業務に取り組みます。販売員のさまざまな管理も行うためマネージメント業務ともいうことができます。

○商品管理
在庫の確認や、商品の仕入れを行う業務です。売れるものの選別や、季節によって仕入れる商品も変わってきます。店舗運営責任者(店長)の裁量が大きく関わってきますが、ものをお客さまに売っている販売スタッフの意見を重要視する店舗も多くあります。

○マーケティング
「どんなお店にするのか」「どのような商品が売れるのか」「商品をどのように売っていくのか」ということを企画・実行する業務です。ただ、商品を並べているだけでは売れないので、「売れる仕掛け」をつくる業務が小売業界で重要視されており、商品管理や店舗運営とも連携して業務を行います。

社会で必要不可欠な仕事といわれる「エッセンシャルワーカー」

生活に密接に関係する小売業の中でも、生活必需品を扱うスーパーやコンビニ、ドラッグストアで働く人を「エッセンシャルワーカー」といいます。エッセンシャルワーカーとは「社会で必要不可欠な仕事を担う人」という意味があり、医療従事者や介護福祉士、保育士、区役所職員など、生活にとって重要な役目を担っている職種が指定されています。

充実した福利厚生で働きやすい環境を提供する

小売業界は多忙なイメージもありますが、業界全体で働き方改革や連休取得、残業禁止などの取り組みを行っています。休日に勤務しなくてはならないこともあるため、福利厚生が充実させている企業もあります。年齢問わず、女性の勤務者が活躍しており、正社員、アルバイト、契約社員など自分にあった勤務スタイルを選択できることもあります。店舗の運営に直接関わることができ、経験を積めば販売だけでなく、レイアウトや展開商品、マーケティング業務などステップアップすることも可能です。また、勤務先の専門的な商品(新商品など)にいち早く触れることができるのも、働くスタッフの楽しみの1つといえます。

コミュニケーション能力を生かしてスキルアップにつなげる
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小売業界の魅力は、コミュニケーション能力が評価に直結しやすいという点です。はじめて会うお客さまへの接客、提案が円滑にできれば、店舗で即戦力になります。勤務期間が長くなれば、行える業務も増え、自信にもつなげることが可能です。
とはいえ、コミュニケーション力がなければ働くことができない業務ではありません。人との対話や接客は実践と経験で磨くことができるスキルの1つです。コミュニケーション力をつけたい人や未経験者でも勤務が可能です。流行に敏感であったり、新しいものが好きな人、そして人との対話を楽しめる人に向いている業種といえます。

まとめ

小売業界の仕事内容、特徴を知っていただけたでしょうか。インターネットで商品が買える時代だからこそ、商品を見て購入したいという顧客が増えています。また、商品を売るだけでなく、スタッフ、店舗の信用性が重要視され、今後も生活と密接に関わっていく小売業界に挑戦してみてはいかがですか?