右肩上がりの物流業界!梱包や加工などの倉庫勤務も人気職
インターネットの普及によりEC市場は年々大きく成長しています。その市場に大きくかかわっているのが物流業界です。私たちはインターネットを利用して、商品を購入することが当たり前になっていますが、実際どのような流れで商品が手元に届くのでしょうか。この記事では、物流業界の仕事内容や、動向、今後について紹介します。
物流業界に大きな変化をあたえた1つの要因がスマートフォンです。私たちは、どこでも、だれでも、かんたんにWebサイトを利用して商品を購入できるようになりました。インターネットでの購入が増えれば、物流にかかわるすべての業務が忙しくなります。そのため物流サービスにかかるコストは、年々上昇しているといわれています。
物流にかかるコストとは、運搬費用だけでなく、荷役、加工、梱包、包装、情報管理といった、商品の発送までに必要な業務費用や人件費、倉庫管理費用などをいいます。
利用者が増加してうれしい半面、市場の成長スピードが早く、販売する側が物流業務を管理するのが難しいレベルにまで成長しています。これからは物流業務は代行会社(プロフェッショナル)に任せるのが、主流になっていきます。今後も業務を委託する企業は増加し、物流業界はより大きく成長していきます。
物流業界と聞くと、宅配サービスがまず頭に浮かびますが、他にもたくさん仕事が物流業界にはあります。物流業界の主な仕事内容は、宅配(運輸)、荷役、梱包(包装)、情報管理業務などです。
○宅配
出荷準備ができた商品を宅配する業務です。また倉庫から配送センターまで届ける業務を運輸といいます。
○荷役
商品を出荷する前の作業をさします。商品を倉庫からピックアップするピッキング作業、仕分け作業、さらに発送されるまで保管する業務も荷役に含まれます。
○梱包(包装)
商品の破損を防ぐため段ボールや、発泡スチロール、緩衝材など利用し、包装作業をすることをいいます。商品によって包装方法を変更し作業をする必要があります。
情報管理とは、宅配業での追跡サービスです。商品の管理を行い、依頼主に届けるための管理システムです。
物流業界と聞くと、力が必要だと思う方が多いかもしれませんが、管理や梱包など力を必要としない業務も多くあります。男性のみならず、女性が多く働いている職場もたくさんあります。シフト制でプライベートを優先しやすい環境であったり、施設内の設備が充実しているのも魅力です。最近では、運送物の種類が増えたことにより、女性ドライバーの確保に力を入れている企業も多くあります。
ものが安全に届くだけでなく、素早く依頼者に届くよう適した人材を配備するのが、今の物流業界です。
物流業務は忙しく、つらい仕事のイメージが残っています。たしかに忙しい仕事ですが、近年では業務改善が年々すすめられ、仕事内容も大きく変化しています。
運送業務に関しては、クラウドシステムを導入し、走行データの分析を行います。そうすることで、新人でもベテランと同じ動きができるようになりました。また最適な配送ルートを検索することで、荷待ち時間の減少や残業時間の減少、コスト削減につなげています。
他の業務では、倉庫管理を自動化できるソフトウエアを導入することで、データ訂正、発注の入力、納品書、ピッキングリスト作成などの業務軽減に成功している企業も多くあります。物流業界もデジタル化が進んでいるものの、緊急の対応や商品の宅配などイレギュラーな業務には、まだまだ人の手を必要とすることが多くあり今後も積極的な採用が期待されます。
物流業務に従事する大きなメリットは、「仕事がなくならない」ということです。
インターネットショッピングの利用数は年々増加し、今後もさらに大きく数字を伸ばします。インターネットショッピングだけでなく、インターネットオークションなど個人間での売買も増加している点も成長理由です。
物流業界の仕事に向いている人は「仕事に集中することが好きな人」です。運送業務、荷物の積み込み、荷降ろし作業、検品、ラベル張り、仕分け、梱包など個人で黙々と作業できる業務が多くあります。自分のペースで作業をしたい人に適している仕事です。
一方で物流業界に不向きな人は「繰り返しの作業が苦手な人」です。小さなミスが、多くの人に迷惑をかけてしまう場合があります。繰り返しの作業にも責任を持つことができ、自分とは違う業務を行っている他のスタッフの立場にたって物事が考えられる協調性が大切です。
たいへんなイメージが強かった物流業界のイメージが変わったのではないでしょうか。さまざまなシステムの導入で効率化をはかり、スタッフの業務を軽減してくれている業界です。今後も成長を続け、多くの需要が見込める物流業界であなたも働いてみてはいかがですか。
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