建材業界の仕事内容を紹介!老朽化住宅の改築増加でリフォーム市場の拡大に期待
建材は建物に使う材料のことです。しかし建材とは具体的にはどのようなもので、建材業界にはどのような仕事があるのかは、外からはわかりにくいものです。この記事では、建材業界の仕事内容や、今後について紹介します。
建材とは建築材料ともいわれ、建物に使用されるさまざま材料をさします。建築材料を取りあつかうのが建材業界です。開発や製造だけでなく、材料を販売したり施工も行います。
建材は大きく2種類に分けられます。1つめは目に見える部分の材料です。建物の内装や外装に使われる壁、天井、屋根、床材などがこれにあたります。
2つめは目に見えない部分の材料です。建物を建設するときには、木材や鉄骨、コンクリートなど、さまざまなものが壁の裏側や地面の下など、目に見えない部分で使われています。材料によって耐火性や耐水性などの強さや性能が求められる材料もあれば、見た目や触り心地が求められる材料もあります。
建材業界は今、少子高齢化の影響をうけて新しく作られる住宅の数が減っています。新しい建物が作られないということは業界の未来は暗いように思ってしまいますが、建材は今ある建物を修理するときにも使われます。そのため、古くなった建物の補修やリフォーム、リノベーションなどの市場は今後、さらに拡大すると見込まれており、建材業界は今後も安定した仕事がある業界です。
建材業界の仕事は製造、施工、管理販売の3つに分けられます。
○製造部門
製造部門では、建物に使う材料を作っています。作っているのは木材や鉄骨、コンクリートのほか、窓ガラスやサッシ、床材などです。建物の強さや使いやすさ、見た目など、建物の品質に関わるため、建材の製造にも高い品質が求められます。建材の製造は工場で行っているところが多いので、工場やその中にある事務所での仕事が多くなります。
○施工部門
施工部門では、建材を使って建物を作ったり、建物に建材を取り付けたりします。たとえば鉄骨とコンクリートで建物の基礎を作ったり、木材を組んで建物の骨組みを作ったりします。床板を張ったり、窓やドアを取り付けたりするのも施工部門の仕事です。細かく分けると、とてもたくさんの作業があり、それぞれの分野でそれぞれの職人が働いています。
施工部門はさらに外装工事、内装工事、設備工事の3部門に分けることができます。
建物を作る現場での仕事になるので、工場ではなく工事現場で働くことが多いです。内装や設備工事は、建物の中での仕事が多くなりますが、外装工事は外での仕事がほとんどになります。
○建材の管理販売部門
製造部門と施工部門をつないでいるのが管理販売部門です。建物を作ったり、リフォームやリノベーションをしている現場で、どれくらいの建材が必要かを確認し、どれくらいのペースで建材を作ればいいかを調整したり、販売したりします。小売り販売店や商社などで仕事をすることが多いでしょう。他の部門にくらべて事務の仕事をしている人が多くなります。
建材業界の仕事はどこの部門で働くかで大きく変わります。
施工部門は現場で作業を行う人が多くなりますが、施工会社にもそれぞれ経理や人事などを行う事務の人もいますので、すべての人が現場に出るわけではありません。現場の仕事では体力が求められることが多いですが、作業の安全のためにも休憩時間がしっかりと取られる現場がほとんどです。
管理部門では資材の在庫管理だけでなく、資材のピッキングや梱包、包装も行います。管理の仕事はいろいろな部門の調整役でもありますから、電話でさまざまな人と連絡をとったりメールで確認するなど事務所での仕事も少なくありません。勤務場所は工場がメインとなり、あつかう建材によって女性が重宝される場所も多くなります。
建材業界では、地元をメインに活動している多くの中小企業があります。そのため建材業界は日本中どこにでも企業があり、働きやすい業界です。あつかいたい建材や仕事内容、職場で探せば、より自分の希望に近く、満足できる職場を探せます。
施工部門では、資格を取得して自分の専門性を高め、より上のランクにステップアップすることができます。塗装や溶接、クレーンなど、重宝される資格も多いので、すでに資格を持っている人は、チャレンジしてみる価値があります。資格がなく未経験でも、現場での経験が資格の取得に役に立ちますので、スキルアップを目指してみてください。
製造部門や管理部門では、工場での仕事が多くなることから、職場の環境が整っている場合も多く、さまざまな職種で女性が積極的に採用されるケースも増えています。
工場勤務では、安全や品質を守るためにも、しっかりとした研修制度が導入されているケースが多く、初心者でも安心して業務につけるのが特徴です。工場勤務は、就業時間が決まっていてプライベートや家庭を中心とした生活にも対応できます。
建材業界は、少子高齢化によりこの先の不安が語られることもありますが、私たちの生活には必ず必要な業界であるため、需要がなくなることはありません。さらに今後は、リフォームやリノベーションなどと中心にさらなるチャンスが期待できます。さまざまな働き方ができ、ステップアップものぞめる建材業界で働いてみてはいかがでしょうか。
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