和歌山県
高野山や熊野古道などの世界遺産、美しい砂浜が広がるリゾート地の南紀白浜など、観光名所が数多く存在する和歌山県。大阪の中心街まで約1時間とアクセスも良好なことから、移住先としての人気も高まっていて、ふるさと回帰支援センターによる「移住希望地域ランキング」では、常に20位以内にランクイン。2021年には、セミナー参加者の数は和歌山県がトップになりました!
実際に住んでいる人たちも「住みやすい」と感じているようで、ストレスオフ・アライアンスによる「ストレスオフ県ランキング2020」では男女とも4番目にストレスが低い結果に。さらに、「移住意向の低い都道府県ランキング」では、島根県に次いで第2位にランクインしていて、地域への満足度が高く、ずっと住み続けたいと多くの人が考えていることがわかります。
そんな和歌山県の魅力とおすすめポイントを、現地スタッフがご紹介!思わず訪れてみたくなる、そして住んでみたくなる和歌山県の魅力をお届けします!
和歌山県は紀伊半島の南西部に位置し、北は大阪府、東は奈良県と三重県に接しています。南は太平洋の熊野灘、西は紀伊水道に面していて、海岸線はリアス式海岸で多くの漁港が作られています。
内陸部はほとんどを紀伊山地の山岳地帯が占めていますが、この紀伊山地は古くから神の住まう聖地とされてきました。「熊野」「高野山」「吉野・大峯」の霊場があり、多くの修行僧や参拝客が「熊野古道」などを通って行き交ってきた歴史と文化遺産は、「紀伊山地の霊場と参拝道」として2004年に世界遺産に登録されています。
気候は、和歌山県は南北に長いので、北部と南部では違いがあります。和歌山市など北部は瀬戸内海式気候で、年間を通して天気が安定し、降水量が少ない地域です。一方、南部は太平洋型の気候で、日照時間がとても長く、冬でも比較的暖かい地域です。夏から秋にかけては、台風の影響を受けやすく、降水量が非常に多くなる月もあります。
気候に違いはありますが、全体として温暖な地域なので、果物を中心に農業がとても盛んで、梅、みかん、柿など全国トップの生産量を誇る名産品が数多くあります。漁港にも恵まれて魚介類の水揚げ量も多いので、梅干しや鰹節などの食品加工業が伝統的に発達しています。また、県北部は阪神工業地帯に属し、鉄鋼、化学、石油などの重工業の工場が集積しています。知名度はなくても独自の高い技術を持ち、国内外でトップシェアを誇る中小企業も多く、和歌山県の経済や雇用を支えています。
和歌山県は、「享保の改革」で幕府の財政難を救った徳川吉宗の出身地。そのため倹約の精神が浸透していて、特に大阪に近い北部の人は金銭感覚がシビアで合理的と言われています。一方、南部は「陸の孤島」と言われたほど、古くはアクセスが悪かったため、個性的で独立心が旺盛、進取の気性に富んでいる、と言われます。言葉遣いはぶっきらぼうに感じるかもしれませんが、意外に付き合いやすい人が多いです。
また、和歌山県は、全国から熊野や高野山などの参詣の人を広く受け入れてきた歴史があり、自身も霊場に住んでいる者として奉仕や慈善を重視する土地柄です。そのため、移住者に対しても、心が広く、温かく迎えてくれます。親切な人が基本的に多いので、困ったことやわからないことがあれば、すぐに手を差し伸べてもらえますよ!
和歌山県の鉄道のターミナル駅は、JR和歌山駅と南海電鉄の和歌山市駅です。JR和歌山駅から大阪(梅田)駅までは1時間ほど、和歌山市駅からなんば駅までも約1時間で到着します。県内は沿岸部をJR阪和線ときのくに線が通り、東西は南海電鉄とJR和歌山線でつながれています。
和歌山はクルマ社会なので、道路網も発達し、県内移動や近畿圏への移動には困りません。ただ、和歌山市内はコンパクトシティとしてのまちづくりが進み、公共交通機関の充実に力を入れ、クルマがなくても暮らせるインフラを整えています。
遠方への移動には、やはり空路が便利。和歌山県内には南紀白浜空港がありますが、和歌山市内からクルマで1時間半以上かかり、さらに東京便しかないので、使う機会はそこまで多くないでしょう。便利なのは、大阪府の南部にある関西国際空港で、和歌山市から特急で40分、クルマでも30分程度で到着します。関空は西日本のハブ空港なので、国内便はもちろん、国外への定期便も多数就航しています。
和歌山県は、美しい自然に恵まれた県。また、古くから霊場として多くの人が訪れる地域だったため、熊野古道などの世界遺産をはじめ、歴史や文化を感じさせる名所も数多く存在します。もちろん、天然の良港から水揚げされる魚介類などのグルメも見逃せません!
滋賀の比叡山、山梨の身延山と並んで、日本仏教三大霊山のひとつに数えられる「高野山」は、空海(弘法大師)が開いた「金剛峰寺」があります。高野山全体が信仰の地になっていて、山内には117ヶ寺もあり、そのうち52ヶ寺は宿坊として、高野山を訪れる参詣者に宿を提供しています。
高野山内には、「奥之院」と「壇上伽藍」の二大聖地など、見どころは数多くありますが、高野山ではぜひ宿坊に宿泊してみてください。宿坊には、精進料理、客室、お風呂や庭園などそれぞれ特徴があり、お酒やビールも飲むことができます。早朝勤行や写経など修行体験ができる宿坊も多いので、ぜひ参加して古くから伝わる寺社文化を体験してみてください。心が洗われます!
日本の代表的なリゾート地である南紀白浜の中でも、欠かせない観光スポットが「アドベンチャーワールド」。日本で一番多くパンダを飼育している動物園です。もちろん、パンダだけでなく、さまざまな動物に触れ合えるテーマパークで、パンダファミリーに会える「ブリーディングセンター」「PANDALOVE」、陸の動物が暮らす「サファリワールド」、海の動物が暮らす「マリンワールド」、遊園地の乗り物が楽しめる「プレイゾーン」など、1日かけても遊び足りないほどの規模を誇ります。
見どころはたくさんありますが、特に注目してほしいのがイルカショー。10頭以上ものイルカが同時にジャンプする様子は、迫力満点です!
日本人が大好きなマグロ。日本全国で水揚げされていますが、和歌山県の勝浦漁港は日本有数の生鮮マグロの水揚げ量を誇ります。セリの様子を見学したり、食堂で鮮度抜群のマグロを味わったりと楽しめますが、なんとお金を料金箱に入れて購入するセルフスタイルの直売所があるほど!もちろん、お値段もリーズナブルで、中落ちや切り落とし、タタキなど、漁港ならではの部位を買うことができます。毎週日曜日に開催されている朝市では、生マグロや丼ぶり、マグロ汁などを食べることができます。また、マグロの心臓や目玉などを味わうことができるお店もあります。
さらに和歌山県串本町は、日本で初めてマグロの完全養殖に成功した街。養殖マグロは品質が一定していて、サッパリした味わいが魅力です。ぜひ新鮮な養殖マグロを和歌山で食べてみてください!
大阪府の南にある和歌山県は、近畿圏へのアクセスの良さと、恵まれた自然環境が両立した地域。熊野古道などの世界遺産、リゾート地の南紀白浜など、日本を代表する観光スポットがある上に、アクセスの良さを生かした製造業も盛ん。雇用環境が良好なので、経済を安定させながら自然に親しんで暮らしたい、と考えている人にはピッタリの県です。移住希望者ランキングでも常に上位に入っていることからも、移住人気が高まっていることがわかりますよね!
そんな和歌山県ですが、和歌山は南北に長い県で、地域ごとに気候や住環境に大きな違いがあります。実際に住んでみないとわからないことが多いので、仕事と住まいを一度に決めて移住をするのは、精神的にも資金的にもハードルが高くて悩んでしまいますよね。
そんな時は、ぜひアウトソーシングにご相談ください!現地スタッフが、住まいのことや仕事のことなど、何でもご相談に乗ります。資金的に移住が難しいと感じていたり、一度住んでみてから決めたいと考えていたりする場合は、住まい付きのお仕事で「お試し移住」をすることもできますよ!和歌山県が気になったら、アウトソーシングにぜひお声がけくださいね。