2021.09.29

宮城県

東北最大の都市と風光明美な自然が同居。宮城県の魅力とおすすめポイントを現地スタッフが徹底解説!
記事メイン画像

総務省の国勢調査によると、宮城県は東北6県の中でも最も人口が多い県。一方、国土地理院のデータでは、その面積は東北6県の中で最小。つまり、経済が発達し、コンパクトなエリアに人が集まる都市型の暮らしが成り立っているということになります。
宮城県の経済を支えるのは、東北唯一の政令指定都市である仙台市です。市民ひとりあたりの市内総生産は、大阪市、名古屋市に次いで第3位にランクインしているんですよ(※1)。東北への移住を検討する際、まず候補にあがる街かもしれませんね。
また、宮城県の働き方で注目したいのが、都市型ワークだけでなく、土地の恵みを生かした漁業やその周辺産業、さらに歴史ある城下町や温泉地を拠点とした観光業です。例えば世界的なブランドにもなっている気仙沼のフカヒレの原料になるサメを始め、銀鮭、ヒラメの漁獲量は日本一(※2)。海に面し、その入り組んだ海岸線で行われる養殖業も、全国屈指の規模を誇っています。
都市の魅力と、地方ならではの価値が生み出せる産業のバランスがとれた宮城県だからこそ見つけられる移住の魅力とは?現地スタッフが愛してやまないおすすめポイントを徹底解説します!

(※1)宮城県 経済局経済企画課調べ 2016
(※2)宮城県 「漁業・養殖業生産統計年報,漁業生産額年報」2015

仙台市を中心に、個性あふれる4つのエリアが広がる
記事画像
宮城県ってこんなところ

宮城県は東北地方の太平洋側に位置し、東北では比較的温暖な地域。秋田県、山形県との県境に連なる山沿いは冬の降雪量が多いものの、仙台市内など太平洋側の地域はあまり雪が降りません。また、海風が吹くことから夏の蒸し暑さもそれほどでもなく、夏は涼しく、冬は比較的温暖ですごしやすい場所と言えるでしょう。
宮城県の魅力は、地域ごとに全く表情が異なる暮らし方を楽しめるところ。近年は日本IBMなど大手IT企業の進出も進み、ますます経済の中心となる「仙台エリア」を中心に、奥州三名湯のひとつ、鳴子温泉郷を有する観光の拠点「県北エリア」、県内随一の桜の名所である船岡城址公園や江戸時代の蔵の街並みを今に伝える文化の街並み「県南エリア」、そして2021年5月から放送が予定されているNHK連続テレビ小説“おかえりモネ”の舞台ともなる漁業の町「三陸」。4つのエリアでそれぞれ個性的な生活文化が育まれ、まるで違う県に来たかのような多彩な暮らし方が楽しめるのです。
都市産業と観光業、漁業の三大柱で安定した経済基盤を築きながら、地方ならではの自然に囲まれたのどかな暮らしが叶えられるのが宮城県の魅力。街ぐらしも自然も楽しみたい!という人には、うってつけの移住先かもしれませんね。

宮城県の人って、こんな人!

「独眼竜」の異名で知られる武将、伊達政宗公をご存知の方も多いでしょう。戦国時代に台頭し、奥州最大の勢力としてその名をとどろかせ、江戸期には陸奥国内60万石,常陸1万石,近江に1万石の合計62万石の大大名として繁栄を見せました。
宮城県は城下町として繁栄した当時、仙台平野で米作が成功。また、地の利を生かした漁業と合わせ、昔から経済活動の盛んな土地でした。そのせいか、宮城県民の県民性は好奇心旺盛で個人主義。良い意味での現金主義とも言われています。また、男女ともにおしゃれ好きで、洗練されたファッションセンスを持つ人が多いのは、伊達政宗の派手好き精神「伊達モノ」のDNAを受け継いでいるという一説も。

東北の人々はシャイで寡黙、口数が少ないといったイメージがあるかもしれませんが、宮城県は別。城下町の商業と、雄大な自然に恵まれたスケールの大きな農業・漁業を兼ね備え積極的に生活を楽しんできたため、おしゃべり好きで社交的な一面があります。細かいことを気にせず楽観的な人が多いので、移住者の受け入れも寛容。相手の長所を尊重し、親しみを持って接すれば、すぐ地元民の仲間入りができることでしょう。

東京から新幹線で1.5時間!全国主要都市への空路も便利

何となく遠いイメージがある東北エリアですが、仙台市へのアクセスは東京から新幹線で約1時間30分。1982年に開業した東北新幹線のおかげで、宮城県への距離がぐっと近くなりました。新幹線の便は東北6県間を移動する手段としても便利で、仙台から新青森・盛岡・秋田・福島へも行くことができます。山形へは新幹線では遠回りになるので、バスを利用しましょう。
また、東北地域の玄関口ともなる仙台空港は、札幌・名古屋・大阪・広島・福岡と直行便で結ばれており、全国主要都市とのアクセスも便利。こうして見てみると、仙台が東北の交通拠点としても主要な役割を果たしていることがわかりますね。
県内の移動は車が主流ですが、2015年に県を東西に走る「東西線」が開通したため、東西南北の鉄道利用も便利になりつつあります。

現地スタッフが推す!宮城県に行ったら外せないスポットと激ウマグルメ

日本屈指の洗練されたカルチャーが楽しめる仙台エリアに始まり、四季ごとに違った美しさを見せてくれる温泉や城下町など、周辺エリアの楽しみも充実している宮城県。観光客にも地元県民にも愛される、おすすめスポット&グルメをご紹介します!

伊達政宗公の時代から続く日本一の伝統行事「仙台七夕まつり」
記事画像

神奈川県平塚市、愛知県一宮市とともに「日本三大七夕祭り」のひとつとして全国から多くの観光客が訪れる「仙台七夕まつり」。特に仙台七夕は伊達政宗公がその勢力を拡大した戦国時代から400年の歴史を誇る日本の伝統行事として人気が高く、インターネットメディア「goo」による調査「行ってみたい全国の七夕祭りランキング」では堂々1位を獲得しています。
仙台七夕まつりの特徴といえば、やはり毎年手作りされる豪華絢爛な「笹飾り」。 祭り前の8月4日早朝、各商店街では長さ10メートル以上の巨大な竹を山から切り出し、小枝をはらい、飾りつけの準備を行います。飾りの内容は当日まで秘密!8月6日の朝8時頃から飾り付けが行われ、その豪華さを競い合う様子は、毎年見ても飽きることがありません。宮城っ子の年に一度のお楽しみ、ぜひ体感してみませんか?

※2020年は新型コロナウイルスの影響で開催が中止されましたが、2021年は感染ステージの段階に応じた「感染予防ガイドライン」を徹底し、安全・安心を最優先に、開催に備える予定です。

三陸グルメやおみやげが一同に!新しい宮城に出会える「南三陸さんさん商店街」
記事画像

宮城県本吉郡南三陸町にある「南三陸さんさん商店街」。もともとは2011年3月11日の東日本大震災で被災したお店が集まった仮設の商店街でしたが、そのクオリティの高さから2017年に3月3日(サンサンの日)に、常設の商店街としてリニューアル。今では国内外から東北グルメを求める人々が訪れる商業施設になっています。
店舗は南三陸杉を使用するなど、ナチュラルで居心地の良い雰囲気。飲食や鮮魚店、産直施設のほか、地元ならではの需要に応じた理美容室、コンビニも出店。観光地としてはもちろん、地元のインフラを支える拠点としても親しまれています。
広々とした駐車場も整備され、仙台駅からは直行バスも運行するなどアクセスも便利。地元ならではのおみやげを買ったり、食べ歩きを楽しんだりと、行くたびに楽しみが見つけられますよ。

宮城県民は「お餅」が大好き!地元ならではのバリエーションを楽しもう
記事画像

東北地域はどの県も、おいしいお米の産地として有名。仙台平野で稲作を発展させた宮城県も例外ではありませんが、その食べ方はちょっと変わっていて、地元らしいバリエーションに富んでいるのです。
まずは宮城県の郷土料理の代表とも言える「ずんだ餅」。枝豆を荒くつぶし、ほどよい甘みをつけた餡に、柔らかな餅をからめて頂きます。宮城県を訪れたら、おみやげ品とはひと味違ったつきたてのずんだ餅をいただきたいもの。
また、お餅の食べ方の多彩さも宮城県の楽しみ。甘いものだけでなく、納豆や生姜醤油、宮城県の特産であるホヤの酢の物など、しょっぱいおかずとお餅をからめるメニューが必食なのです!
昔から日本では、餅は「おめでたい食べ物」として珍重されてきました。貴重なお餅を日常の食卓で遠慮なく楽しむ宮城県の食文化は、やはり伊達政宗公のおひざもとらしい豪快さにあふれているのかも。お米感覚で、毎日のようにお餅を楽しんでみるのも楽しそうです!

移住者に人気の宮城県の魅力まとめ

宮城県の中心都市である仙台市は、森記念財団都市戦略研究所の調査(※1)によると、研究・開発、文化・交流、交通・アクセスが「安定した都市機能を誇る」都市として特に評価されました。さらに将来性への評価も、生活・居住面の環境の良さで大きく飛躍。昨年から順位を上げて全国7位にランクインしています。
一方で宮城県の調査(※2)によると、宮城県の地価は、都心部の約10分の1程度ともいわれています。つまり「成長ポテンシャルの高い場所でお得に暮らすことができる」ということ。都市型経済を楽しみながら地方移住を叶えたいと思う人には、うってつけの場所だと思いますよ! また、宮城県は東日本大震災の経験と教訓を糧に、災害時の安全性という意味では先端を行く地域であるとも言えます。大規模災害の悲しい経験は繰り返したくないものですが「備えあれば憂いなし」の教訓を一番に体現している地域になりました。
都会すぎず、田舎すぎず、ほどよい環境への移住を検討したい人にはぜひおすすめしたい宮城県。仙台を中心に、さまざまな職種での求人があるので、仕事面でも恵まれています。詳しいことは、現地スタッフが移住をとことんサポートできるアウトソーシングにぜひ一度ご相談ください。住居付きのお仕事もあるので、「お試し移住」を検討することもできますよ!現地に詳しいスタッフが全力でサポートいたします!

(※1)森記念財団都市戦略研究所「日本の都市特性評価」2019
(※2) 宮城県「市(区)町村別・用途別集計表(平均価格・平均変動率)」2020