2021.09.29

大分県×中津市

農林業と観光業から産業のまちへ、住宅支援と子育て支援で移住者を集める大分県中津市
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2005年に旧中津市と下毛郡が合併し、現在の中津市が誕生しました。
中津市は大分県の西北端にあり、福岡県との県境に位置しています。市の北東は周防灘に面し、西端には英彦山がそびえています。
山国川の上中流域にある耶馬渓は、新緑や紅葉など四季折々の美しい景観を楽しむことができる景勝地で、山国川の下流域に広がる市街地は、歴史的建造物が立ち並ぶ城下町として有名です。
また、あまり知られてはいませんが、中津市は出生率が高い市でもあります。大分県が算出した「保健所別・市町村別合計特殊出生率の推移(2015~2019年の5年平均)」によると、中津市の出生率は1.81で、2019年の全国平均1.36を大幅に上回っています。
ここでは、中津市へのUターン・Iターンを検討している方に向けて、市の基本情報や移住支援についてご紹介していきます。

中津市の基本情報(面積、人口、気候、アクセス、産業、特産品)

中津市の面積は491.53平方キロメートル、2021年3月現在の人口は83,655人、40,358世帯が暮らしていて、大分県では大分市、別府市に次いで、3番目に人口の多い都市です。
瀬戸内海気候区に属しているため、年間を通じて温暖な気候です。冬は季節風の影響で曇りの日が多くなります。

中津市までのアクセスと市内の公共交通

東京から中津市までは、羽田空港から大分空港までは約1時間40分、大阪から中津市までは、大阪国際空港から大分空港まで約55分かかります。大分空港から中津駅まではバスで約1時間50分です。
福岡市方面からは、九州自動車道と東九州自動車道を使って約1時間。熊本方面からは、九州自動車道と国道212号線を使って約1時間です。
主な公共交通機関はJR日豊本線で、中津市内には「中津駅」と「東中津駅」の2駅がありますが、中津市で生活するなら車移動が便利でしょう。

農林業と観光業、近年は自動車産業が発展

中津市は、山国川とその流域の山間部、そして周防灘という自然を活かした農林業と、歴史や文化を伝える観光業によって発展してきました。
最近では、中津港のある市北部を中心に、ダイハツ九州工場など自動車関連企業の集積が進み、自動車産業は中津市の基幹産業のひとつとなっています。
自動車関連企業の立地と同時に、中津市の人口は増加。住宅地の整備や幹線道路の開発がおこなわれ、生活利便性が高まりました。

特産品は、ハモや牡蠣などの水産物

中津市の特産品は、近海で水揚げされるハモや牡蠣です。
下処理が難しい高級魚のイメージがあるハモですが、骨切りは中津の漁師たちの伝統技術であるとも言われ、中津市では庶民の味として長く親しまれてきました。
中津市のブランド牡蠣「ひがた美人」は、全国でもめずらしい干潟で養殖されたマガキ。濃厚で甘みが強い身が特徴です。

子育て世帯に優しい中津市が推進する移住・定住支援

中津市は、移住・定住支援制度の充実に力を入れています。住宅支援と子育て支援を一部ご紹介します。

住宅支援

市内の空き家に居住した場合は、改修費用や不動産手数料、ケーブルネットワーク加入などの補助が受けられます。市への移住を検討している家族へ向けて、山間部のコテージを数日間提供する「中津市お試し暮らし住宅」もスタートさせました。

子育て支援

中津市は、合計特殊出生率を2.0にするという目標を掲げ、子どもの医療費助成や子育てクーポンの配布、通学費用の補助(一部地域のみ)、子どもの看護休暇の普及推進など、独自の子育て支援に力を入れています。
地域で子育てを支え合うファミリー・サポート・センターや、一時預かりや病後児保育などの子ども預かり制度は、移住したばかりで気軽に頼れる人がいない家庭にとって心強い制度です。

自然と歴史が共存する中津市の見どころ

中津市には、日本新三景に選定された景勝地耶馬渓があり、市街地には黒田官兵衛が築城した中津城、福沢諭吉の旧居などが残り、自然と歴史が共存しています。

耶馬渓
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耶馬渓は、山国川の上中流域を中心に広がる渓谷で、日本新三景に選定される景勝地。秋にはモミジ・イチョウ・カエデが美しく色づく紅葉の名所であり、春にはブルーの絨毯のような花畑が広がるネモフィラの名所でもあります。ほかにも、風光明媚な一目八景、小説の舞台にもなった青の洞窟など、見どころが多く一年中楽しめるスポットです。

中津城
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中津城は、1588年に豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛が築いた城。城内の歴史資料館には歴代藩主の甲冑など貴重な品々が並びます。天守閣からは山国川や豊前海、中津の市街地が一望でき、気分爽快。周辺にある官兵衛が建立した合元寺や、福沢諭吉の旧居なども一緒に見学して、中津の歴史を学んでみませんか。

市街地も山間部も移住者に人気の大分県中津市まとめ

中津市は移住者の住宅取得支援や子育て支援も充実しているので、腰を据えて子育てするのにピッタリな環境です。 市北部の市街地は、県北部の中心病院である中津市民病院や、映画館の入った大型商業施設などが立地する生活利便性が高いエリア。耶馬渓を含む南部はのどかな農村地帯が広がるエリアです。
移住するなら市街地が便利ですが、最近ではあえて耶馬渓に居を構えて田舎暮らしをする方も増えているそうです。 中津市への移住についてわからないことがあれば、住まいのことや仕事のことを相談できるスタッフに、何でも聞いてください。中津市について、より理解を深めることができます。