福岡県×苅田町
苅田町は、九州の北東部、北九州市と行橋市の間にあります。
東は周防灘に面した臨海工業地帯、西は九州有数のカルスト台地である平尾台が広がっています。苅田町は海と山に囲まれているため、工業地帯でありながら美しい自然を身近に感じることができる場所です。
町の産業は工業が中心。苅田町には、北九州空港、苅田港、東九州自動車道の苅田北九州空港インターチェンジがあり、充実した交通インフラで北九州地域の経済を支えています。
いま、人口増加の勢いがある自治体としても注目が集まる苅田町についてご紹介していきます。苅田町で新しい生活をはじめる際の参考にしてください。
苅田町の面積は47.0平方キロメートル、人口は37,309人、17,988世帯が暮らしています。
(2020年9月末日現在)
日経BP総研 社会インフラ研究所と新・公民連携最前線の調査企画による「人口増加の勢いがある自治体ランキング2015‐2017」では、全国3位となりました。九州地方では唯一のトップ20入りという快挙です。
自動車産業やセメント製造などの産業による雇用創出と、その労働人口を受け止める住宅用地の造成が好循環を生み、人口増加を実現したようです。
東京からの苅田町の中心までのアクセスは、飛行機(約1時間50分)とエアポートバス(約16分)を使います。
福岡方面からのアクセスは、車で約40分、新幹線と在来線利用で約50分です。下関方面からは、車で約25分、新幹線と在来線利用で約45分となります。
鉄道駅はJR苅田駅とJR小波瀬西港大前駅の2つがあり、町の中心地であるJR苅田駅周辺や行橋バイパス沿いには、商業施設や飲食店が並びます。
苅田町はかつて塩づくりが盛んで、最盛期の明治時代には福岡県の塩の生産高の7割を占めるほどの一大製塩地帯でした。
大正時代になると豊国セメント(現三菱マテリアル九州工場)が創業し、工業都市としての発展がはじまります。
その後、日産自動車九州が苅田町に進出したことをきっかけに、自動車関連企業が集積するものづくりのまちへと移り変わっていきました。
昔から苅田町では、海と山に囲まれた自然環境を活かした農水産業がおこなわれてきました。
平尾台から流れる清らかな水で育った白川米や、白川米を原料として作られた松会味噌は地元の名物です。
また、周防灘で養殖された牡蠣は大粒で濃厚。1個ずつ殻付きのまま販売されるため「豊前海の一粒牡蠣」とよばれています。
北九州空港、苅田港、東九州自動車道の苅田北九州空港インターチェンジがある苅田町は、陸海空の交通インフラが整備された全国でもめずらしい町。人と物を運ぶ交通結節地として、北九州エリア全域の産業を活性化しています。
北九州空港は人工島に建設された海上空港で、空港と苅田町は連絡橋(北九州空港連絡道路)で結ばれています。
陸から約3km離れているため、24時間運用していても騒音は気になりません。
国内線は羽田と静岡の2路線、国際線は台北(桃園)と釜山、ソウル、大連の3ヶ国4都市へ就航しています。
※就航状況は最新情報をご確認ください
国の重要湾港に指定された苅田港。貨物フェリーが東京の有明港~苅田港間を就航し、最短25.5時間で物資を運びます。
隣接した臨海工業地帯には、多くの企業が進出。日産自動車九州、日産車体九州、トヨタ自動車九州苅田工場、九州電力苅田火力発電所、三菱マテリアル九州工場、日立金属九州工場、ユニ・チャーム九州工場などが操業しています。
東九州自動車道は、福岡・大分・宮崎・鹿児島を結ぶ高速道路です。2016年4月時点で北九州市から宮崎市までの約352kmが開通し、さらに利便性が高まりました。
苅田町には苅田北九州空港インターチェンジがあり、人と物のネットワークを形成するのに重要な役割を担っています。
苅田町の観光といえば、美しい日本のむら景観百選に選ばれた等覚寺の棚田や、国の天然記念物に指定された青龍窟が有名です。
また、国の指定史跡となっている石塚山古墳や御所山古墳、また古墳から発掘された三角縁神獣鏡(国の重要文化財)で知られる歴史の町でもあります。
そんな定番観光地も魅力的ですが、ここでは少しディープな苅田町のおすすめスポットをご紹介します。
苅田町の臨海工業地帯は、北九州市と並ぶ工場夜景スポットです。
マニアの間では「工場夜景のラスボス」とよばれる三菱マテリアル苅田工場の人気が高く、町内にある向山公園は、「工場夜景のラスボス」を撮影できる夜景撮影スポットとして知られています。
近隣の港からは、工場夜景や関門海峡の夜景を鑑賞できるクルーズ船も出航しています。
※運行状況は最新情報をご確認ください
神ノ島は苅田町の東部海上に浮かぶ小さな無人島です。島の西端の神社は海の守り神として地元の漁師たちから信仰されてきました。
島へ行くには瀬渡し船を利用するのですが、上陸できるのは満潮時のみ。しかも、天候や風向きによっては着岸できないことも。
「運がよくないと渡れない無人島」としてテレビ番組で取り上げられたこともある神秘の島へ行ってみてはいかがでしょうか。
全国の自治体が人口減少の課題を抱える中、苅田町は安定的な雇用を生み出すことで現役世代の流入に成功してきました。
新たな宅地の造成や、道路や公園の整備をおこない、移住者にとっても古くからの住民にとっても住みよい町づくりを目指しています。
苅田町での仕事について詳しく知りたい方や、移住後の生活について具体的にイメージしたいという方は、現地スタッフに相談することができますよ。お気軽にお問い合わせください。