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無期雇用派遣とは?メリット・デメリットや向いている人の特徴

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仕事をするにあたって、正社員・登録型派遣・無期雇用派遣などさまざまな働き方があります。それぞれの働き方で特徴があり、メリット・デメリットもあるので自分に合った働き方を選択することが大切です。
このページでは無期雇用派遣という働き方のメリット・デメリットをはじめ、無期雇用派遣に向いている人やどのような仕事があるのかを解説します。転職活動中の方や転職を考えている方、製造業に携わってきた方、未経験でも製造業の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

【目次】

■無期雇用派遣は派遣社員の働き方の1つ

・無期雇用派遣と登録型派遣の違い

・無期雇用派遣と正社員との違い

・無期雇用派遣はさまざまな業種にある

■無期雇用派遣として働く5つのメリット

・1.派遣先で働いていないときも給与が発生する

・2.長期間同じ職場で働きやすい

・3.派遣先に正社員として雇用される可能性がある

・4.昇給や賞与がある

・5.未経験でも研修を利用してスキルアップやキャリアアップしやすい

■無期雇用派遣として働く3つのデメリット

・1.採用選考に通過する必要がある

・2.登録型派遣ほど融通が利かない

・3.派遣先の都合で契約が終わる可能性がある

■無期雇用派遣に適している人の傾向4パターン

・1.未経験での転職を考えている人

・2.正社員を目指している人

・3.スキルアップやキャリアアップを目指している人

・4.職場や仕事内容などの変化に対応できる人

■無期雇用派遣を利用する上で押さえておくべき3つのポイント

・1.登録型派遣からも無期雇用派遣になれる

・2.仕事に必要なスキル向上に努める

・3.派遣先で働く人とコミュニケーションを取る

■無期雇用派遣として働きたいのなら「はたらくヨロコビ」


無期雇用派遣は派遣社員の働き方の1つ

そもそも無期雇用派遣とは、派遣会社と派遣スタッフの間で期間を定めることなく雇用契約を結ぶ雇用形態のことです。派遣期間制限の対象外となり、派遣先企業で3年を超えて勤務できます。また派遣先企業において正社員として直接雇用される可能性もあるので、非常に柔軟性の高い働き方と言えるでしょう。
契約期間が1年の場合は5回目の更新後の1年間、契約期間が3年の場合は1回目の更新後の3年間に無期転換のための申込権が発生する仕組みになっています。

無期雇用派遣と登録型派遣の違い

無期雇用派遣と同じような働き方に「登録型派遣」があります。登録型派遣とは「有期雇用派遣」とも呼ばれ、労働者が前もって派遣会社に登録し、就業先の企業が決まれば派遣会社と雇用契約を交わす働き方のことです。
この二つの違いは、無期雇用派遣は期間の定めがないのに対し、登録型派遣は期間が定められているという点があげられます。また無期雇用派遣は月給制が多く、賞与・昇給があるにも対し、登録型派遣は時給性が多く、賞与・昇給はありません。

無期雇用派遣 登録型派遣(有期雇用派遣)
雇用期間 定めなし 定めあり
給与形態 月給制 時給制
賞与・昇給 あり なし
無期雇用派遣と正社員との違い

無期雇用派遣と正社員とでは、働き方が全く違います。無期雇用派遣は派遣会社に雇われているのに対して、正社員は就職先の企業に雇われる形です。また給与規定・福利厚生に関しては、無期雇用派遣であれば派遣会社に準じますが、正社員は就職先の企業に準じます。

無期雇用派遣 正社員
働く場所 派遣先の企業 就職先
業務に関する指示 派遣先の企業 就職先
給与規定・福利厚生 派遣先会社に準ずる 就職先の企業に準ずる
無期雇用派遣はさまざまな業種にある

無期雇用派遣に関しては製造業をはじめ、軽作業・倉庫・物流・オフィスワークなどの求人があります。「はたらくヨロコビ」ではさまざまな業種の無期雇用派遣の求人が掲載されており、月収・仕事内容なども求人によって異なります。
ここでは「はたらくヨロコビ」に掲載しているそれぞれの業種で月収例が高いものをピックアップしました(2023年11月時点)。無期雇用派遣で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

お仕事No 50060-01(https://www.894651.com/job/detail/50060-01/
仕事内容 自動車製造に携わる各種作業
月収例 360,000円~380,000円
給与 277,000円~
昇給の有無 あり(年1回)
賞与の有無 あり(年2回/6月・12月)
お仕事No 8062-01( https://www.894651.com/job/detail/8062-01/
仕事内容 医療品製造オペレーター
月収例 300,000円~320,000円
給与 249,400円~
昇給の有無 あり
賞与の有無 あり(年2回/6月・12月)
お仕事No 8465-04( https://www.894651.com/job/detail/8465-04/
仕事内容 プリント配線板の製造業務
月収例 220,000円~240,000円
給与 203,900円~
昇給の有無 あり
賞与の有無 あり(年2回 6月・12月)
無期雇用派遣として働く5つのメリット

以下のように無期雇用派遣で働くことは、登録型派遣にはないメリットがたくさんあります。メリットを知ることによって、無期雇用派遣として働く意欲が高まるでしょう。

1.派遣先で働いていないときも給与が発生する
2.長期間同じ職場で働きやすい
3.派遣先に正社員として雇用される可能性がある
4.昇給や賞与がある
5.未経験でも研修を利用してスキルアップやキャリアアップしやすい

1.派遣先で働いていないときも給与が発生する

無期雇用派遣の最大のメリットは、収入が安定しやすいという点です。無期雇用派遣の場合、派遣会社に常時雇用されている状態なので、待機時間があったとしても給与が途絶える心配はありません。
基本的に月給制を採用しているからこそ、収入の安定した生活が整いやすくなるでしょう。
引用元:はたらくヨロコビ「安定した社会人生活」

2.長期間同じ職場で働きやすい

基本的に派遣社員は、同じ職場で3年以上働くことができない派遣期間制限が設けられています。しかし無期雇用派遣の場合は、派遣期間制限の対象外となるため、長期間同じ職場でも働くことが可能です。そのため慣れた環境で勤務することができ、より快適な職場で継続的に働けます。また無期転換の申し込みをした場合に無期労働契約が成立するため、企業は拒否することはできません。契約が更新されるか不安…という気持ちもなくなるでしょう。

3.派遣先に正社員として雇用される可能性がある

派遣社員として働いている方の中には、将来的に正社員として働きたいと考えている方も少なくありません。無期雇用派遣という働き方は、派遣先の企業によっては正社員になれる可能性があります。
ただし、どの派遣先でも必ず正社員になれるというわけではありません。事前に正社員になりたい旨を伝え、正社員を目指せるかどうかを確認しておきましょう。また正社員になれる会社であっても、派遣期間中の業務に責任をもって取り組むことが大切です。真摯に仕事をする姿勢を見せることで、会社側から「この人を正社員にしたい」と思ってもらえるでしょう。

4.昇給や賞与がある

派遣であれば時給というケースがほとんどで、昇給・賞与がないと思われがちです。しかし、無期雇用派遣は派遣会社の正社員となるため、毎年1回の昇給・賞与があります。
賞与は派遣会社の業績に左右されますが、働くうえでのモチベーションの1つと考えている方にとっては重要なポイントです。
無期雇用派遣であれば、しっかりと働き方を見ながら給与アップが目指せるのです。
引用元:はたらくヨロコビ「昇給がある」
引用元:はたらくヨロコビ「賞与がある」

5.未経験でも研修を利用してスキルアップやキャリアアップしやすい

スキルアップやキャリアアップを図ることによって、給与アップなどのメリットがあります。また責任をもってできる仕事も増えるため、仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょう。
無期雇用派遣は研修が行われるため、スキルアップを図りたい方やキャリアアップをしたい方にもピッタリです。派遣会社はキャリア形成支援制度を設けなければならないと定められているので、その制度を活用して仕事に活かせるスキルや就業後のキャリアなどの相談もしやすくなっています。

無期雇用派遣として働く3つのデメリット

無期雇用派遣はメリットの大きな働き方の一つですが、必ずしもメリットばかりではありません。事前に知っておくべき注意点もあるので、以下3つのポイントを把握しておくことが大切です。

1.採用選考に通過する必要がある
2.登録型派遣ほど融通が利かない
3.派遣先の都合で契約が終わる可能性がある

1.採用選考に通過する必要がある

無期雇用派遣として働きたいからと言って、すぐに働けるわけではなく、派遣会社の選考に通過する必要があります。選考に落ちてしまうと無期雇用派遣として働けないので注意しましょう、
また一般的に審査の流れは、下記のようになっています。書類審査だけでなく、面接もあるので、しっかりと対策を立てておきましょう。

・エントリー
・書類審査
・面接

2.登録型派遣ほど融通が利かない

無期雇用派遣は働いていない期間も給与が発生するため、働き手にとっては安定した収入につながるというメリットがあります。しかし派遣会社にとっては仕事に就いていない期間が長ければ長いほど、マイナスしかありません。そのため派遣社員といっても自分のタイミングで働くことができないなど、登録型派遣よりも融通が利きにくいという点があります。また自分の好きな職場を選ぶこともできません。必ずしも自身の要望が全て通るわけではないということを念頭に置いておきましょう。

3.派遣先の都合で契約が終わる可能性がある

無期雇用派遣の場合、3年経ったとしても派遣期間に制限がないため同じ職場で働くことは可能です。ただし派遣先の状況によっては、派遣契約が終了する可能性もあるので注意が必要です。また契約が終了してしまうと、他の派遣先に移る必要があります。そういった点は無期雇用派遣のデメリットといえるでしょう。

無期雇用派遣に適している人の傾向4パターン

無期雇用派遣の働き方が向いている人について、以下4つのポイントで紹介します。

1.未経験での転職を考えている人
2.正社員を目指している人
3.スキルアップやキャリアアップを目指している人
4.職場や仕事内容などの変化に対応できる人

1.未経験での転職を考えている人

一般的な働き方だと求人に「経験者歓迎」などの文言があり、未経験者だと採用が難しい場合も少なくありません。しかし無期雇用派遣であれば派遣先の企業によっては、未経験からでも仕事ができるような研修制度が充実しているケースが多くあります。
そのため未経験であっても徐々にステップアップしながら、スキルを高めていくことが可能です。未経験での転職を考えている人には、無期雇用派遣はおすすめの働き方と言えるでしょう。

2.正社員を目指している人

派遣先の企業によっては無期雇用派遣から直接雇用になれる可能性もあるため、将来は正社員として働きたいと考えている方にもおすすめです。しっかりと真面目に働くことによって、正社員としての道も開きやすくなるでしょう。
ただし派遣先企業によっては正社員が難しいケースもあります。もしも正社員を目指している場合は、最初に正社員になれる可能性があるかどうかを確認しておくことが大切です。

3.スキルアップやキャリアアップを目指している人

仕事をしながらスキルアップ・キャリアアップを目指したいと考える人も多いかと思います。無期雇用派遣は契約期間の定めがないため、慣れ親しんだ同じ職場で長期間働くことが可能です。長期間同じ職場で働きたい人やスキルアップ・キャリアアップを目指したい人に向いている働き方といえるでしょう。また無期雇用派遣は研修も行われるため、特にスキルアップ・キャリアアップを目指したい人にピッタリです。

4.職場や仕事内容などの変化に対応できる人

無期雇用は登録派遣とは異なり、長期的に派遣先の企業で勤務できるというスタイルが大きなメリットです。しかし派遣先の方針や状況によっては契約がストップするケースもあります。また派遣先の企業内で仕事内容が変更になる恐れもあるので、柔軟に仕事に合わせた対応が求められるでしょう。
そのため職場や仕事内容の変化に対しても柔軟に対応できるほうが向いている働き方と言えます。状況に合った働き方をすることで、さまざまなスキルも身につくでしょう。

無期雇用派遣を利用する上で押さえておくべき
3つのポイント

無期雇用派遣を利用する上で、心がけることや知っておくべきこと、仕事に取り組む姿勢など、大事なポイントを3つ紹介します。

1.登録型派遣からも無期雇用派遣になれる
2.仕事に必要なスキル向上に努める
3.派遣先で働く人とコミュニケーションを取る

1.登録型派遣からも無期雇用派遣になれる

登録型派遣から無期雇用派遣になることも可能です。その場合は下記の条件を満たしている必要があります。
・派遣会社にて有期雇用契約(登録型派遣)として5年経っている必要がある
・複数回契約を更新している必要がある
・無期雇用の申込みができる権利が発生する際に有期雇用契約(登録型派遣)の途中である必要がある

ただし上記を満たしていても、その権利を利用するかどうかは本人次第となります。権利を行使しなければ、そのまま有期雇用契約(登録型派遣)として勤務することもできます。もしも働き方について迷った際は、派遣会社に相談してみるといいでしょう。

2.仕事に必要なスキル向上に努める

仕事に必要なスキルを磨くことはとて大切です。会社が求める人材になるために、与えられた業務をこなすだけでなく、必要とされているスキルや求められていることをきちんと理解し、できることを増やす努力が大切になってきます。
・派遣会社の研修制度を活用し、仕事に必要なビジネスマナーやパソコンスキルなどを習得する
・昇給がある場合には、勤務先での仕事時の評価が大切
・仕事に必要なスキルを高め、活躍することで昇給にも影響を与える

上記のような注意点を押さえて、仕事に対して真摯に向き合いましょう。

3.派遣先で働く人とコミュニケーションを取る

派遣に限らず、一緒に働く人とのコミュニケーションは欠かせないものです。それは無期雇用派遣でも変わりません。業務を円滑に進めるためにも、周囲の人と積極的にコミュニケーションを取りながら協力し合って取り組む姿勢が必要になります。
分からないことがあった際に、質問や相談ができる関係性を築くだけでも、自身が働きやすくなったり、自分のことを知ってもらえたりすることにつながるため、普段の会話や報告・連絡・相談は習慣付けるようにしましょう。

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