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期間工の仕事内容とは。派遣社員との違いやメリット・デメリットについて製造業未経験者でもわかるように解説!

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製造業は覚えやすい業務が多いため、未経験・無資格でも挑戦できます。他業種からの転職やブランク明けの就職にも向いています。製造業には多様な働き方がありますが、 その中でも期間工は住む場所と安定した収入が得られる職種です。期間工は、企業と直接雇用契約を締結するため、期間限定で働くことはもちろん、 将来的には正社員登用の可能性もあります。期間工に向いている人の特徴も解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

【目次】

■期間工の仕事内容は大きく分けて2つ

・車や機械を製造するメーカー勤務

・メーカー向けの部品メーカー勤務

■期間工は期間限定で雇われる契約社員のこと

・派遣とは契約主が異なる

・契約は最長でも2年11か月まで

・基本は寮で生活する

■期間工の勤務地や収入を「はたらくヨロコビ」で調査

・勤務地は全国各地

・月収は20~33万円が相場

・勤務時間は日中・深夜の選択肢がある

■期間工のメリット・デメリット

・期間工のメリット5つ

・期間工のデメリット2つ

■期間工に向いている人の特徴

・体力に自信がある

・チャレンジ意欲がある

・残業や休日出勤の負担も許容できる

・期間満了後の予定がある

■期間工や製造業の仕事に興味があるなら

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期間工の仕事内容は大きく分けて2つ

期間工とは、自動車製造関係や機械メーカーなどで入寮を前提に一定期間勤務をする職種です。期間工の勤務先は、大きく2つに分けられます。

・自動車や機械を製造するメーカー勤務
・メーカー向けの部品メーカー勤務

どちらのケースにおいても、勤務先は日本有数の大手メーカーや部品メーカーであり、雇用条件が遵守されているため安心して働けます。

自動車や機械を製造するメーカー勤務

自動車や機械を製造するメーカーに勤務する場合、トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、三菱自動車工業、スズキ、マツダなどの工場に所属して働きます。ここでは、自動車製造のフローを例にあげます。自動車メーカーでの業務内容としては、自動車製造の一連の流れの中での1ポジションを担当します。期間工が担当するポジションは、次のような仕事内容です。

・プレス
・溶接
・塗装
・車体組み立て
・完成車検査の補助

各ポジションについて、順番に解説します。

プレス

プレスとは、大型な部品の成形工程です。自動車のボディやドアなど、高剛性が求められる部品を生成します。具体的には、プレス機という機械を使って、平らな鋼板を部品の造形に成形する工程です。プレス機は1,000トン~1,500トン、中には4,800トンといった大型のものが存在します。期間工が担当する業務は、工程管理や製品のチェックなどです。プレス工程はほとんどが自動化されているため、人が介入するのは、管理やチェックの工程です。研修制度があり、初めてでも仕事ができるように業務が設計されていますので、未経験者でも安心できます。

溶接

溶接は、複数の部品やパーツを接合する工程です。プレスなどで成形されたボディ部品を、ゼネラルウェルディングマシンを使って繋げていきます。部品を接合する作業は、プレス同様で機械によって自動化されています。期間工が担当する業務は、溶接の段取りの工程です。具体的には、溶接される部品をセットしたり設置したりする作業です。未経験でも仕事ができるまでスタッフが指導してくれます。

塗装

塗装とは、溶接が完了したボディに対して、入念な下処理を施して塗装を行う工程です。塗装は、電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装の3回塗りをして、3回焼き付けによって品質を高めます。期間工の担当業務は、塗装作業の前後の作業です。主に、溶接で組みあがったホワイトボディに対して前処理をしたり、塗装後の外観をチェックしたりといった仕事が該当します。

車体組み立て

車体の組み立ては、部品の取り付け工程です。塗装後のボディに、エンジン、内装、足回りといった部品を取り付けます。車体の組み立て工程では、コンピュータ管理された組み立てラインの上で仕事をします。業務は効率化されており、作業者が重い部品を持つ必要はありません。

完成車検査の補助

完成車の検査は、安全で高品質なクルマを納品するためには欠かせません。外観商品性、制動装置、足まわり、灯火器類、排気ガスなど、お客様と同じ感性で厳しく検査します。完成車は、検査員が1台ずつ検査機器を活用して検査します。期間工の仕事は、その検査員の補助作業です。検査員が効率的に作業できるように、補助をします。補助の方法についてはスタッフが説明するため、未経験でも活躍できます。

メーカー向けの部品メーカー勤務

部品メーカーでは、会社によって製造するパーツ・部品が異なります。例えばアイシン・エィ・ダブリュであれば、オートマチックトランスミッションやカーナビがあげられます。ほかにも、ドアトリムの組み立てやエンジンなど、自動車の構成部品はさまざまです。部品メーカーで勤務すると、これらの部品製造の一部を担当します。自動車メーカーと同様、担当する業務に関する研修やマニュアルがあるため、未経験でも仕事ができます。

期間工は期間限定で雇われる契約社員のこと

期間工とは、期間を決めて工場で働く従業員を指し、「期間従業員」ともよばれます。雇用形態は契約社員です。契約社員としてメーカーに直接雇われて、メーカーの工場で作業をします。製品の売れ行きが好調だと、市場での需要が増えるため、工場での人手が必要になります。期間工は、生産体制を強化したい売れ行きが好調だったり需要が伸びると予測されていたりするタイミングで募集が発生します。

・派遣とは契約主が異なる
・契約は最長でも2年11か月まで
・基本は寮で生活する

それぞれのポイントについて、見ていきましょう。

派遣とは契約主が異なる

期間工と派遣社員では、雇用契約先が異なります。期間工はメーカーと直接契約して働きます。メーカーに直接雇われるため、「直接雇用」となります。一方で、派遣社員は派遣会社と契約して働き、派遣会社からメーカーに派遣されるため、メーカーと直接の契約ではありません。期間工の雇い主はメーカーですが、派遣社員の雇用主は派遣会社となります。期間工の場合は、大手メーカーと直接契約でき、大手メーカーの正社員になれる可能性もゼロではありません。

契約は最長でも2年11か月まで

期間工として働く場合は、どんなに活躍しても同じメーカーでは2年11か月までしか勤務を続けらないため、把握しておきましょう。これは、「3年以上雇うと、正社員にしなければならない」という法律があるためです。特定のメーカーでの勤務が気に入ったら、期間工として同じメーカーに再度就職すると考える人もいると思いますが、期間工として一度契約したら、契約終了後6か月は同じ期間工としては働けないようになっています。期間工として働きたい場合は、定期的に新しい勤務先を探す必要がありますので事前に派遣会社などに相談しておくと良いでしょう。

基本は寮で生活する

期間工として働く場合は、寮に入って生活するケースがほとんどです。期間工が住む寮は、多くの場合家賃が無料に設定されています。中には寮費が月5,000円程度の企業もありますが、住む場所が提供される点は大きなメリットです。寮を活用すれば、アパートを借りるよりも家賃を安く抑えられます。

期間工の勤務地や収入を「はたらくヨロコビ」で調査

期間工の勤務地や収入相場など、実際の求人に記載された情報を参考に、紹介します。参考にするのは、「はたらくヨロコビ」です。「はたらくヨロコビ」は、製造業の仕事を中心に扱っている求人情報サイトです。興味がある方、新しい仕事に挑戦したい方はぜひチェックしてみてください。ここでは、以下の3つの項目を紹介します。

・勤務地は全国各地
・月収は20~33万円が相場
・勤務時間は日中・深夜の選択肢がある

順番に見ていきましょう。

勤務地は全国各地

期間工の仕事は、全国で募集がされています。期間工の勤務先は、大手メーカーの工場であることが多いです。大手メーカーの工場は全国にあるため、工場がある地域であれば、その中から勤務地が選べます。「はたらくヨロコビ」では、九州、広島、静岡など、複数の地域で求人が掲載されています。期間工は、基本的には入寮して生活をするため自分で住む場所を手配する必要がありません。そのため、興味のある地域で生活・仕事がしたい方にはぴったりと言えるでしょう。

月収は20~33万円が相場

「はたらくヨロコビ」に掲載されている求人を調査しました。仕事内容や勤務地によっては金額が異なりますが、期間工の月収相場は20万円~33万円です。これに入社祝い金や慰労金などがプラスされます。

勤務時間は日中・深夜の選択肢がある

「はたらくヨロコビ」で扱っている求人は、勤務時間に選択肢がある場合が多いです。一般的な労働時間である「8時~17時」に加えて、「0時~8時」といった深夜帯の勤務時間も選択できます。また、早朝から昼過ぎまでの求人も掲載されていました。期間工は勤務時間に選択肢があるので、自分のライフスタイルに合った働き方が実現可能です。

期間工のメリット・デメリット

期間工として働くメリットとデメリットについて、解説します。どんな仕事にもメリットとデメリットがありますが、自分の希望に合っているかが重要です。期間工としての勤務を検討している場合は、しっかりと理解しておきましょう。

期間工のメリット5つ

期間工として働くメリットは、次の5つです。期間工は未経験でも活躍できる上に、貯金やスキルアップなど、多くのメリットがあります。自分にとって魅力的に思えるか、検討してみるといいでしょう。

・短期間で貯金できる
・住宅や生活が安定する
・スキル・経験が身につく
・失業保険は待機期間なしでもらえる
・正社員として雇用されるケースもある

短期間で貯金できる

期間工として働くと、生活費を抑えられる上に、入社祝い金や慰労金などの支給金が充実しているため短期間でお金を貯めやすくなります。期間工の雇用先は寮が完備されているので家賃も節約でき、働いた分をしっかり貯金しながら働くことが可能になります。

住宅の確保や生活が安定する

期間工を募集している職場では、寮が完備されているため、安定した生活を送ることができます。寮費は無料に設定されていることが多く、就職に伴う新生活の出費や手間が掛かりません。また、住宅に加えて、食事補助などの手当てが支給される職場もあるため、食費も抑えられます。

スキル・経験が身につく

期間工として働くと、次のようなスキルが身につきます。

・協調性
・機械操作のスキル
・コミュニケーション能力

いずれも、ほかの企業や業界で働く際にアピールできるスキルです。また、期間工は大手メーカーでの勤務が多いため、「大手企業での勤務経験」が手に入ります。将来やってみたい仕事がある場合は、期間工としての経験を活かして就職活動ができます。

失業保険は待機期間なしでもらえる

期間工は、退職後に待機期間なしで失業保険がもらえます。自己都合による退職の場合、失業保険をもらうためには、3か月間の待機期間がありますが、期間工の場合は、自己都合ではなく契約期間の満了による退職となることから、契約期間満了後、すぐに失業保険がもらえます。そのため、期間工として働くことで、退職後も、収入がない期間を最小限に抑えられます。

正社員として雇用されるケースもある

期間工は、正社員として雇用される可能性があります。実際に、トヨタ自動車を例に挙げると、2018年~2022年までの5年間で1,023名が社員として雇用されています。配属先の企業によりますが、トヨタ自動車の場合は、試験に合格することで正社員として雇用されます。将来的に正社員を目指したい人にとっては、大きなメリットです。

期間工のデメリット2つ

期間工として働くデメリットは、次の2つです。必ずしも全員に該当するデメリットとは限りません。人によってはデメリットに感じないかもしれないので、自分の希望と照らし合わせながらチェックしてみてください。

・残業や休日出勤の多い職場もある
・単調作業に慣れるまでに時間がかかる

2つのデメリットについて、順番に解説します。

残業や休日出勤の多い職場もある

期間工は、残業や休日出勤が多いケースも存在します。製品の増産に伴い人手が足りなくなった部分を補うため、必要な生産数を達成するためには、休日に出勤や残業が発生するような状況もあります。ただし、残業や休日出勤には、別途手当が付与されるため、給与面において、一般の正社員よりも好待遇と言われています。臨機応変に働いた分、納得のいく手当がもらえますので、モチベーションを維持しやすいです。

単調作業に慣れるまでに時間がかかる

期間工の仕事は、基本的にはライン作業といわれる流れ作業です。ほかの仕事も存在しますが、多くの場合、単調作業が中心になため、慣れるまではきついと感じるかもしれません。ただし、一度作業内容を覚えてしまえば、それ以降はスムーズに仕事をこなせる可能性が高いです。単純作業の繰り返しとなるため、黙々と同じ作業を続けることに慣れていない人にとっては、仕事のコツを掴むまで時間がかかることがあります。

期間工に向いている人の特徴

ここでは、期間工に向いている人の特徴を詳しく紹介します。期間工は、未経験・無資格でも挑戦ができますが、以下のような特徴に該当すると活躍しやすいです。

・体力に自信がある
・チャレンジ意欲がある
・残業や休日出勤の負担も許容できる
・期間満了後の予定がある

順番に見ていきましょう。自分に該当する点があるか考えながら読んでみてください。

体力に自信がある

期間工は肉体労働となるため、期間工として働く上で体力は重要な資質です。スポーツ経験があったり、身体を動かすことが好きだったりする人は、期間工としての勤務に向いています。重たい部品を動かすことや長時間立ち続けて仕事をすることがあるため、日々の体調管理や健康への意識をもっていることが大事になってきます。業務は基本的には立ち仕事です。

チャレンジ意欲がある

期間工は、専門的な技能やスキルが必要ない職場も多く、やったことがない仕事に挑戦してみたい人に向いています。未経験から製造業に挑戦できるため、身についたスキルによって業務の幅を広げていくことができます。チャレンジ精神、向上心を持って仕事に打ち込める人にとってぴったりの仕事と言えます。

残業や休日出勤の負担も許容できる

勤務先によっては、製品の増産による人手不足を補う仕事となるため、残業や休日出勤が多いことがあります必要な生産数を満たすには、残業や休日出勤を要求される可能性もありますが、「働いた分だけ手当をもらってしっかり稼ぎたい」と考えている人には向いています。

期間満了後の予定がある

期間工は期間限定の働き方です。期間満了後に予定がある人や、限られた期間しか働けない人にとっては、期間工は向いています。例えば、留学に向けてお金を貯めながら短期間だけ働きたい人、資格の勉強をしながら働きたい人などです。期間工として勤務すれば、安定して収入を得られます。加えて、寮生活をすれば、家賃や光熱費などの生活費も抑えられます。次のステップに進む予定がある人にとっては、魅力的な働き方と言えるでしょう。

期間工や製造業の仕事に興味があるなら
「はたらくヨロコビ」でチェック!

期間工は、期間限定で大手メーカーなどの工場で作業をする働き方です。
寮完備で最初から安定した収入が得られることから、短期間でお金が貯まることが期待できます。期間工の仕事は、未経験・無資格で挑戦できるものが多いため、「製造業に挑戦してみたい」「期間工に興味のある」と考えている人は、製造業の求人サイトの「はたらくヨロコビ」を活用してみてください。製造業に特化した求人情報サイト「はたらくヨロコビ」は、期間工を含めて製造業の求人を多く取り扱っています。

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