高卒者が採用されやすい仕事とは?高卒者が就職・転職する際に意識すべきポイントや注意点を解説
高校卒業後に就職することを考えた時、どのような仕事に就こうか、高卒でも募集している企業はあるのかなど、不安に感じることが沢山あると思います。また、最終学歴が高卒の際の就職活動は、どのようなことに注意すればいいのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、高卒者が就職・転職しやすい業種や就職・転職活動をする際の注意点などを解説していきます。
【目次】
■高卒者の就職・離職状況は?
・高卒者の就職率は高い
・就職後3年以内に離職する人も多い
■高卒が採用されやすい職業は?
・公務員
・サービス業
・医療・介護・福祉業界
・建設・土木工事業界
・運送・旅客業界
・IT関連業界
・製造業界
■就職・転職活動をするときの注意点
・印象だけで判断しない
・求人票の条件や仕事内容をきちんと確認する
・口コミには流されすぎないようにする
■高卒者が就職活動をするときのポイント
・まずは自己分析をする
・希望条件を明確にしておく
・企業の声を聞く
・求人サイト・転職エージェントを利用する
■まとめ
これから就職・転職をしようと思った時に、高校を卒業して働く人はどのくらい就職できているのか、また就職したあとどのくらい仕事を続けているのかを考えてしまいますよね。それらの状況は、高卒者の就職・離職の状況を確認することでわかります。ここでは、高卒者の就職・離職状況について紹介します。
高卒者の就職内定状況は高く、高等学校の学科別でみても、全て80%以上の就職内定率です。文部科学省が調査した、「令和5年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和4年12月末現在)に関する調査について」によると、高校を卒業後に就職を希望する人の就職内定率は90.9%でした。このことから、高卒者も多くの人が就職出来ていることがわかります。国立、公立、私立や、全日制、定時制別でみても、就職内定率が全て80%以上でした。就職内定率からわかるとおり、高卒だから就職・転職が難しいことはありません。高卒でも条件に合致する仕事は多くあり、希望する仕事に就くことができることがわかります。
一方で、高卒者の就職後3年以内の離職率も高い数字が出ています。厚生労働省が調査した令和2年度における新規学卒就職者の離職率 によると、高卒者の就職後3年以内の離職率は36.9%でした。これは、大学卒の31.2%よりも高く、高卒者の中には数年のうちに離職している人が一定数いることがわかります。しかし、この数字からは高卒者でも半数以上は長く働いていることもわかります。長く働くためには自分に合った会社を見つけてストレスなく働くことが大切です。将来のキャリアパスも考えたうえで、希望の条件などを洗い出して自分に合う就職先を選ぶことが重要です。
高卒で就職をするなら、高卒者が採用されやすいのはどのような職業か気になるかもしれません。高卒者が採用されやすい職業は公務員や医療・福祉業界、製造業など数多くあります。それらの職業について紹介していきます。
公務員は安定したイメージから就職先として人気があり、高卒者でも試験に合格すれば、採用されやすい職業と言われています。公務員になるためには、公務員試験を受けて合格する必要があります。公務員試験の受験資格は高卒以上が対象のため、合格する事で高卒者も公務員になることができます。高学歴の人が集まっているイメージの職業かもしれませんが、試験を突破すれば誰でも可能性がありますので、公務員を目指したい方はぜひチャレンジしてみてください。
サービス業は専門的な知識や高度な技術よりもお客様に対するコミュニケーション能力が問われる業界です。そのため、学歴不問としているケースが多く、最終学歴に関係なくチャレンジできる職業です。人と接することが好きな人や社交的な性格、コミュニケーション力を活かして働くことができるため、ご自身の強みとしてぜひ面接の場でアピールしてください。
医療・介護・福祉業界も高卒が採用されやすい業界です。医療・介護・福祉業界は仕事柄、非常に体力を使うため、過酷であり離職率も高いです。また、これまでは平均年収が上がりづらいといった声もありましたが、雇用側の人手不足を解消する手段として、平均初年度年収の増加や賃上げを実施し待遇改善を行っている施設が多い傾向にあります。医療系や介護・福祉業界は資格が必要なイメージがあるかもしれませんが、実際は未経験から働き始め、実務経験を積みながら資格の取得を目指す人が多いです。少子高齢化に伴い、これからニーズが拡大する業界でもあるため、高卒者が採用されやすい職業のひとつといえます。
建設・土木工事業界も高卒が採用されやすい業界です。背景には、建設業の労働者の高齢化が進んでいる事が挙げられます。重いものを運んだりする作業が多く、体力が求められることから若者が積極的に採用されやすいといえます。また、未経験でも現場で働きながらスキルを付ける事が可能です。
運送・旅客業界は運転免許があればドライバーとして働くことができます。運送業界は人手が不足している業界で、労働者の高齢化も進んでいる業界でもあるので、若手を積極的に雇用する傾向があります。また、運送・旅客業界では運転歴を重視される業界でもあります。これは、大きい車の運転免許取得時に、免許経歴の年数が受験資格にあるからです。学歴を問わず、経験や運転免許の有無に重きを置いて採用をする企業が多いことが、高卒者が採用されやすい理由として挙げられます。
IT関連業界は、市場規模の拡大により人気で人材の競争が激しい業界ではありますが、学歴不問で未経験でも積極的に採用している企業が多くあります。IT業界は技術の発達が目まぐるしく、業務で使うIT技術や知識を持った人材の確保が課題となっています。このことから、学歴よりも適性が重視される傾向があり、高卒者の採用も多くなっているのです。IT系は就職するとスキルや知識を身につける意欲を求められる場面があります。パソコンの操作が得意、新しいことを学ぶ意欲があるなどのアピールできる要素があれば、採用される確率は上がります。
製造業界も高卒の採用率が高い職種です。軽作業や工場に勤務して仕事をすることが多く、マニュアル化されていて仕事を覚えやすいことが特徴です。また、仕事とプライベートを両立させて働くことができる点も製造業の特徴で、自分の時間も大切にしたいという方にぴったりの業界です。
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これから就職・転職活動をするとなると、やってはいけないことやどんなことに注意したらいいか気になるかもしれませんね。高卒者が就職・転職活動する際にはどのようなことに注意すべきか解説していきます。
まずは、「印象だけで仕事を判断しない」が挙げられます。仕事が大変そう、残業が多そうといった印象を持ってしまう業界や仕事があるかもしれません。しかし、そんな仕事でもやりがいがあったり、実は思っているほど残業が多くなかったり、ということがあります。
自分の先入観で仕事の選択肢を狭めてしまうのはもったいないことなので、仕事に対する印象だけで挑戦するかどうかを判断しないように注意してください。実際に働いている人に話を聞いてみたり、転職エージェントに相談したり、会社説明会に参加したりといった方法で、業務内容や実情について知ることができます。自分のもつ印象だけではなくフラットな目線で仕事を選ぶようにしましょう。
求人票や募集要項の内容はしっかり目を通しておきましょう。給与や待遇が適切かどうかを比較検討する材料となります。同じ業務内容で同じ拘束時間でも給料が違うこともあり、求人票や募集要項に目を通すことで自分にとって条件のいい会社を優先的に選ぶことができます。
ただし、求人票や募集要項に書かれている給与・待遇が高すぎる場合は注意が必要です。働いている人のほんの一例を出している場合などもあり、実際に自分はそのような待遇が受けらない可能性もあります。求人票には仕事内容や給与などがわかりやすくまとめられているので、しっかり目を通して納得した上で応募するようにしましょう。
仕事を選ぶ際、その会社に対する口コミを確認するかもしれませんが、口コミはあくまで参考にする程度に留めておきましょう。口コミは他人の感想なので、実際に働いてみないとわからない部分も多くあります。また、その仕事をやめた人が口コミを書き込むことが多いため、ネガティブな情報が多くなる傾向があります。そうしたことを考慮した上で口コミを見るようにしましょう。
就職活動をするとなると、具体的に何をすればいいか、希望している条件の仕事で採用してもらうにはどうすればいいのか悩んだりすることがあります。高卒者がこれから就職活動をする際、どのようなことを意識すればいいのかを解説していきます。
まずは自己分析を行いましょう。自分の強みや弱み、これまでどのような経験をしてきたか、自分はどんな仕事をやりたいのか、今後どのようなキャリアを積んでいきたいのか、どのようなライフスタイルを送りたいのかを考えましょう。特に、強みや弱みについては企業の面接でも聞かれることが多いので、面接対策にもなります。自己分析をしっかりできると、働き始めてから「何かが違う」と感じて辞めてしまうことを防ぐことができます。
Web上には、質問事項に答えることで自分がどのようなタイプの人間か、向いている職種がなにかを分析してくれるサイトもあります。こうしたサイトを活用することで、より自分のことを理解することができます。ただし、100%当てはまるものではないので鵜呑みにしないように注意して利用しましょう。
働く上での希望する条件も明確にしておきましょう。ただし、希望条件にぴったり合う仕事を見つけるのは少し難しく、見つかったとしても応募資格があるか、採用してもらえるかどうかがわかりません。そのため、希望条件はある程度柔軟に設定するようにしましょう。絶対に譲れない条件もあるかもしれません。仕事を選ぶ上で大事な軸はぶらさず、妥協できる条件とうまくバランスを取ることで、自分に合った求人が見つかりやすくなります。
希望条件を設定することで、仕事を選ぶ際の判断基準ができるので、迷うことが少なくなっていきます。
入社前に抱いていた仕事へのイメージと、実際に働いて感じたことのギャップが大きいと、「思っていたのと違った」となり、離職の原因になることがあります。そのため、応募前の企業研究が大切です。企業の声を聞くという意味では、求人ページに掲載された、実際に働いている人の声が参考になります。また採用目的でSNSを運用している企業もあるので、その企業が発信している情報はしっかりチェックしておきましょう。説明会やインターシップなど、本選考の前に企業の担当者と直接話ができるような場も設けられていますので、積極的に参加して話を聞いておくようにしましょう。実際に働いている人から話を聞くことができるので、より具体的に働く自分の姿をイメージできるようになります。採用担当者にも熱心な応募者だという印象を与えることができるので、質問などがある場合は積極的に聞きに行くようにしてみてください。
自分の希望を叶えられる求人と出会うためには、情報収集が大切です。求人サイトにはたくさんの求人が掲載されているので、比較検討がしやすいですし、転職エージェントを活用すれば、自分の希望を叶えられそうな求人を複数提案してくれます。
特に目指している業種が決まっている場合、その分野に特化した転職エージェントを利用するとより条件に合致した求人を提案してくれます。
このように複数の手段を利用して、できるだけ多くの情報を集められるようにしましょう。
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この記事では、高卒者が採用されやすい職業はどんなものか、就職活動をする上での注意点や意識すべきポイントなどを解説しました。高卒者のほとんどが就職しているという状況ではありますが、3年以内に離職する割合も高くなっています。長く働くためには、自己分析をして将来のキャリアパスも設計した上で仕事を選ぶ必要があります。企業の声を聞いたり求人サイトを活用したりするといったことも、いい求人と巡り合うために重要なことです。この記事を参考に、ここだと思える企業を見つけてみてください。