残業のない仕事の特徴とは?残業のない仕事ランキングや残業のない仕事の探し方を紹介
仕事を選ぶ上で、残業があるかどうかはとても気になるポイントかもしれません。残業があるとプライベートの時間が減ってしまうので、ライフワークバランスを考えると極力残業の少ない仕事を選びたいですよね。
この記事では、残業のない仕事はどんな仕事なのか、残業の少ない仕事のランキングや残業のない仕事の探し方を紹介していきます。
【目次】
■残業のない仕事は基本的にない
・日本の平均残業時間
■残業の少ない仕事TOP10ランキング
■残業の多い仕事TOP10ランキング
■残業が少ない仕事や職場の特徴
・1日の業務が明確になっている仕事や職場
・定時にシステムが使えなくなる仕事や職場
・シフト制・交代制の仕事や職場
・官公庁と連携している仕事や職場
■残業が少ない傾向にある仕事と平均年収
・1.医療事務
・2.秘書やアシスタント
・3.経理
・4.交代制やシフト制の店舗スタッフ
・5.ビルの管理業務
・6.官公庁や団体職員
・7.製造業
■残業の少ない仕事を探す方法
■まとめ
残業のない仕事を探している方には悲報かもしれませんが、基本的に残業のない仕事というのは存在しないと考えておいたほうがよいです。求人情報では残業なしを謳っている会社も多くありますが、実態を見ると残業が全く0であることは稀で、残業は少なからず発生してしまうものです。
どうして残業0と謳っているのに残業が発生するかというと、繁忙期と閑散期に分かれるような業態の場合、仕事が立て込む時期が出てしまうからです。また、接客業務でイレギュラーな対応が発生したりトラブルが生じてしまったりすることで残業が生じてしまう原因になります。
定時に帰れるようにしよう、という風土のある会社であってもイレギュラーやトラブルは避けられないもの。そのためどうしても残業が発生してしまうことがあります。ただし、残業が少ない仕事や定時で帰りやすい仕事はあるので、そうした仕事をこの後紹介していきます。
そもそも日本人はどれくらい残業をしているのでしょうか。厚生労働省の令和3年分の調査によると、日本人の残業時間の平均は月に約13時間でした。出勤日数が1ヶ月に20日あるとすると、1日あたり約40分の残業がある計算です。今働いている会社は月にどれくらい残業時間があるでしょうか?月平均の13時間という数値が、現職の残業時間が長いかどうかを判断する1つの基準になります。
また、残業時間の上限は原則45時間までと労働基準法で定められています。そのため、月に45時間の残業時間を超えていたとすると、その会社はブラック企業ともいえます。
参考:毎月勤労統計調査 令和3年分結果速報│厚生労働省
全く残業が発生しない仕事はありませんが、残業の少ない仕事を選ぶことはできます。それでは残業が少ない仕事はどのようなものがあるのでしょうか。残業の少ない業種をランキング形式で紹介していきます。
1位: 秘書・受付 10.0時間
2位: 美容関連 10.4時間
3位: 営業事務アシスタント 11.0時間
4位: 薬事 11.6時間
5位: 医療事務アシスタント 12.2時間
6位: 金融事務アシスタント 12.8時間
7位: 学術・メディカルサイエンスリエゾン 12.9時間
8位: 一般事務アシスタント 13.3時間
9位: 企画・マーケティング関連事務アシスタント 13.7時間
10位: 金融業界の個人営業 15.0時間
こちらはパーソルキャリア株式会社の転職サービスdodaが調査したデータです。見てみると、事務アシスタントの仕事が多くランクインしているのがわかりますね。業種を問わず事務アシスタントの仕事は残業時間が短いといえそうです。また1位には秘書・受付がランクインしています。秘書や受付はシフト制のことが多く、シフトで決まっている時間を超えて対応する必要がある業務も少ないため残業が少ないランキング1位に輝きました。エステや理容店などの美容関係についても、施術時間の枠が決まっているため残業が少ない傾向にあります。次に残業の少ない業界ランキングを紹介します。
1位: 空運 10.3時間
2位: 繊維製品 21.2時間
3位: ガラス・土石製品 24.7時間
3位: 石油、石炭製品 24.7時間
5位: リース・消費者金融・クレカ・信販 25.3時間
6位: 医薬品 25.6時間
6位: 化学 25.6時間
8位: 水産・農林 26.3時間
9位: 銀行 26.9時間
10位: 小売
1位は空運系の業界。ノー残業デーや半日有給休暇などの制度を実施している大手が参入している影響と考えられます。社員が休みを取りやすく働きやすいように工夫がされていることで残業時間が短くなります。繊維製品はアパレルメーカーなども含まれています。アパレルの販売などはシフト制を採用しており、業務の量に応じてシフトを調整し残業時間を短くしているというのが特徴です。時間帯は若干変動するものの、無駄な残業を減らして働くことができます。残業の少ない仕事を選びたい場合はこちらのランキングが参考に選ぶのもおすすめです。ただし会社の風土や業務内容によって同じ業界・職種でも差があるので注意しましょう。
残業の少ない仕事として、製造業もあげられるため、残業時間が少ない仕事をしたいなら製造業も視野に入れて仕事を探してみましょう。「はたらくヨロコビ」は、製造業の派遣案件を多く取り扱っている求人情報サイトです。また、女性向けの求人や製造業が未経験の方向けの求人なども多く取り扱っているため、製造業が初めてだという方でも安心して働くことができます。また紹介予定派遣の求人も充実しているので、将来のキャリアパスも見据えて仕事を選びたいという方にもぴったりです。公式LINEでは「はたらくヨロコビ」の情報が定期的に配信されているので、気になる方はこちらから登録して情報をチェックしてみてください。
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ここまで残業の少ない仕事ランキングを紹介してきましたが、反対に残業の多い仕事ランキングも気になるところですよね。ここからは残業の多い業種・業界のランキングを紹介していきます。まずは残業の多い業種ランキングから。
1位: プロデューサー・ディレクター・プランナー37.1時間
1位: ビジネスコンサルタント 37.1時間
3位: 施工管理 35.3時間
4位: 商品企画・サービス企画 34.0時間
5位: 運輸・物流サービス 31.1時間
6位: 製品企画 29.0時間
7位: 設計管理・コンストラクションマネジメント 28.9時間
8位 機械設計・金型設計・光学設計 28.5時間
9位 組み込みエンジニア 28.4時間
10位: 医療機器メーカーの営業 28.1時間
10位: ゲームクリエイター 28.1時間
全体を見てみると、クリエイティブ系の仕事に残業が多いことがわかります。クリエイティブ系は質を突き詰めるときりがないので、残業が多く発生してしまうことが考えられます。また、ビジネスコンサルタントのように企業の担当者や人とやりとりをして、その人の結果に応えるような仕事も、結果を残すためのリサーチの時間や要求に対応するための時間が発生し残業時間が長くなる傾向にあります。そのほかにも施工管理や設計管理などのマネジメント系の仕事も残業が多い職種ランキングの上位に入ってきています。もし残業はあまりしたくないのであれば、こうした職種は避けることをおすすめします。それでは次に残業の多い業界ランキングを紹介します。
1位: 広告 49.1時間
2位: 新聞 40.9時間
3位: EC・ポータル・ASP 36.5時間
4位: コンビニ 36.3時間
5位: 建物管理・安全作業 35.8時間
6位: コンサルティングファーム・シンクタンク 35.3時間
7位: 印刷関連 34.7時間
8位: ディベロッパー 33.2時間
9位: 通信・ネットワーク機器メーカー 33.0時間
10位: 外食・レストラン 32.6時間
参考:残業の多い業種ランキング
外食産業は残業時間が多いというイメージがあるかもしれませんが、予想通り10位にランクインしています。しかしそれを上回る業界もあり、1位には広告、2位には新聞がランクインしています。新聞は毎日発行するもので時間的な締め切りに追われながら作成している特徴から、残業が多いのもうなずけそうですね。コンビニは接客を行いながら商品の発注なども行います。お客さんが多いと発注業務ができずに後回しになってしまい、残業時間が増えてしまうことが考えられそうです。以上のような業界で残業が多い結果となっています。ただし会社や業務内容などによって同じ業界・業種でも差があるので注意が必要です。
ここまで残業の多い仕事、少ない仕事のランキングを紹介してきました。残業の少ない仕事や職場には特徴があります。残業の少ない仕事を探している方は、これから紹介する条件を満たしている企業であるかをチェックしながら仕事選びをしてみてください。
1日の業務が明確になっている場合、その業務をこなせば仕事が終わるので、時間内に終わらせれば残業をせずに定時で帰ることができます。例えば事務の仕事などはこのデータを入力すれば終わり、この資料を作れば終わりとやることが明確になっていて、緊急の対応などがほぼないため、残業が少ない傾向にあります。
定時になるとシステムが使えなくなる仕事や職場の場合、その時間以降は仕事をしたくでもできないので、残業は発生しません。例えばデパートに入っているお店の場合だと営業時間が決まっているので、残業は発生しにくいです。
シフト制・交代制の仕事の場合、働く時間が決まっていて、交代の人が業務を引き継いで行ってくれるので、残業が発生しにくい仕事です。特に同じ時間帯に複数名が入るシフトになっていると、万が一欠員が出たとしてもそのほかのメンバーで補うことができるので、残業を強いられることがありません。
官公庁と連携している仕事や職場の場合、残業はほぼ発生することがありません。というのも、官公庁は基本的に定時で閉まるからです。公務員の中でも警察官や消防官、学校の先生などは業務の範囲や緊急性の高さから勤務時間が長くなります。しかし官公庁と連携している仕事であれば業務の開始と終了が時間で管理されているので、残業をほぼ行わなくて済みます。
それでは残業が少ない傾向にある仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれの職業の特徴や平均収入も合わせて紹介していきます。
医療事務は残業の少ない職種の1つです。主に受付や会計を行うのがメインの業務になります。また患者さんのカルテの作成やスケジュール管理も対応します。事務という名がついているものの、患者さんと関わるため接客的な要素も含まれています。平均年収は約260万円です。
秘書やアシスタントは社長や上司を陰で支える役割を担います。業務内容に関してはその社長や上司がどのような業務を行っているのかによって異なってきますが、資料の作成やスケジュール管理、会議の準備、社内外の連絡のやりとり、数字の管理などの業務を行うことが多いです。平均年収は約395万円です。
経理は会社の会計に関わる仕事で、経営者や企業の利害関係者に会社の会計状況を報告することが業務です。具体的な業務内容としては従業員の給与の管理や請求書・領収書の作成、税金の計算などがあげられます。経理の平均年収は450万円ほどです。
交代制やシフト制の店舗スタッフも残業が少ない傾向にあります。レジ業務や商品の品出し、在庫管理などお店の運営に関わる業務がメインになります。平均年収は約340万円です。
ビルの管理業務は、ビルの清掃や空調、水漏れなどの点検・対応、見回りといった業務を行います。こちらも基本的には対応が決まっている業務を終えれば仕事が終了となるので、残業が発生しにくいです。年収は約287万円です。
官公庁や団体職員も、基本的に施設やシステムが定時で閉まるため残業が少ない仕事です。団体職員とは明確な定義はありませんが、主に非営利組織で働いている人を指します。仕事内容は所属先により異なり一概にこの業務を行うというものはありません。年収もさまざまで、300万円〜1,000万円と幅広くなっています。
製造業は素材を加工・組み立てして製品を販売する業態で、扱う製品は自動車や食品まで多岐に渡ります。そのため業務内容もかなり広くなってしまいますが、組み立てや加工などが業務の中心となります。製造業の平均年収は約520万円となっています。
残業の少ない仕事を探すために、下記4つのポイントを押さえておきましょう。
・公式HPをチェックする
・求人サイトを利用する
・ハローワークで相談する
・転職エージェントを利用する
会社のHPには残業時間の平均を掲載している企業もあるので、その数値を参考にすると働き始めた時の大体の残業時間をイメージすることができます。求人サイトにも残業時間の平均が記載されていることが多いので、情報収集のためにも使用しておきたいところです。またハローワークや転職エージェントを利用することで、数多く仕事を紹介している人から直接話を聞くことができます。内部事情についても精通している場合も多く、残業時間の短い仕事を紹介してもらえることがあります。
この記事では残業時間の短い仕事のランキングや、残業時間の短い仕事の探し方を紹介しました。ランキングをみると事務アシスタントなどの仕事は残業時間が短く、クリエイティブ系の仕事は残業時間が長い結果になっていました。残業時間の短い仕事の選び方も紹介してきましたが、その中の1つ、製造業も残業時間が短い業種です。「はたらくヨロコビ」という求人情報サイトは製造業の派遣案件を多く取り扱っています。製造業が未経験の方や女性に向けた求人も取り扱っているので、未経験でも安心して働くことができます。また紹介予定派遣の求人も充実しているので、将来のキャリアパスも見据えて仕事を選びたいという方にもぴったりです。「はたらくヨロコビ」は公式LINEで定期的に情報を発信しているので、興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
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