派遣で働くメリットとは?正社員との違いも把握しよう
仕事を探している方の中には、派遣スタッフとして働きたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。そのためには、正社員との違いに把握し、派遣スタッフとして働くメリット・デメリットを知っておくことが大切です。
「派遣で働く=雇用期間が決まっている」というイメージが強いかもしれませんが、正社員、契約社員を目指せる紹介予定派遣という魅力的な働き方もあります。ここでは派遣スタッフの特徴をはじめ、派遣で働くメリット・デメリット、紹介予定派遣の魅力的な働き方までを紹介しています。転職や就職で悩んでいる際の参考にしてみてください。
【目次】
■派遣スタッフと正社員の違いを確認
・派遣スタッフの雇用主は派遣会社
・派遣スタッフは勤務時間の選択肢がある
・派遣スタッフに対する福利厚生も改善中
■派遣という働き方のメリット
・自由度が高くライフスタイルに合った働き方が可能
・パートやアルバイトよりも稼げる傾向にある
・仕事探しの負担が少ない
・経験を積みスキルアップできる
・人間関係のしがらみがなくサポートも受けられる
■派遣という働き方のデメリット
■魅力的な紹介予定派遣という働き方
・紹介予定派遣とは?
・紹介予定派遣の魅力
・安定した雇用を得られる紹介予定派遣
派遣スタッフとして働く前に、まず正社員と派遣スタッフの違いを確認し、把握しておくことが大切です。派遣スタッフと正社員の違いは、3つのポイントに分けられます。
派遣スタッフは人材派遣会社に登録し、仕事が決まるまで派遣先企業に出向きます。このとき、派遣スタッフが雇用契約を結ぶのは派遣会社です。つまり、派遣スタッフの雇用主は、派遣先の会社ではなく、雇用契約を結んだ派遣会社となります。
一方、正社員は直接雇用されるため、就職先企業が雇用主となります。正社員だけではなく、契約社員やパートも直接雇用のため、就職先企業が雇用主です。この場合、就職企業先が休暇の管理や社会保険に関する手続きを行いますが、派遣スタッフの場合は派遣会社が行います。
派遣という働き方を希望する際は、派遣会社に登録をしましょう。登録後、自分に適した仕事を紹介してもらえます。
ほとんどがフルタイム勤務である正社員に対し、派遣スタッフの場合は勤務日数や勤務時間の選択肢が多いのが特徴です。例えば、「週3日午前中のみ」や「週5日夕方5時まで」など、自分の希望に合わせて選べます。
家事や子育てなどで忙しいときや、趣味や習い事などのプライベートを充実させたい場合には、フルタイムの正社員よりも派遣スタッフのほうが働きやすいといえます。
また、派遣スタッフは有期雇用です。3ヶ月や6ヶ月程度など、派遣先企業で働ける期間があらかじめ決まっています。決められた期間で雇用契約を結び、必要があれば、契約更新を重ねてます。ただし、同一の派遣先での就業は最大3年と定められています。一方、正社員は基本的に企業が定めた定年まで働くことが可能です。
以前は、正社員と派遣スタッフの待遇に違いがありましたが、2020年4月に施行された労働者派遣法の改正により、派遣スタッフの待遇を派遣先企業の正社員と同程度にすることが求められるようになりました。
これにより、派遣スタッフにも交通費が支給されるようになっただけでなく、正社員しか利用できなかった食堂や更衣室、休憩室などの福利厚生施設も派遣スタッフが利用できるようになりました。支給要件を満たしている場合であれば、福利厚生制度も利用可能です。今後も派遣スタッフの待遇は改善されていくと考えられています。
ただし、派遣会社によっては福利厚生に制限を設けている場合もあります。そのため、雇用元の派遣会社で定められたルールを確認しましょう。
このように派遣スタッフと正社員ではいくつかの違いがあります。派遣スタッフとして働きたい場合は、派遣案件を多く抱える求人サイトを利用するのがおすすめです。
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正社員やパートなど、さまざまな働き方がある中で、派遣という働き方を選ぶ方は多くいます。では、そのメリットは何なのでしょうか?ここでは、派遣という働き方のメリットを解説しています。
派遣の場合、自分が求めるライフスタイルに合う職種や勤務時間、勤務地などの条件を絞って仕事ができます。例えば「週3日6時間勤務」「土日のみ」などです。
また、契約以外の仕事が発生することは基本的にありません。急な残業や休日出勤も原則もないため、スキルアップのための勉強や習い事、家事や子育てなど、プライベートを両立させたい方に適した働き方です。
派遣スタッフは、時給で働くパートやアルバイトよりも時給が高い傾向にあります。リクルートが実施している「2021年5月度派遣スタッフ募集時平均時給調査」や「2021年5月度アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、アルバイト・パートの平均時給が1,091円であるのに対し、派遣は1,725円であることがわかりました。
このように、派遣スタッフがパートやアルバイトに比べて時給が高いのは、派遣スタッフが企業が求めるスキルを満たした人材だと位置づけられ、そのスキルに対する付加価値として、時給が設定されているからです。さらに、残業代も雇用契約に基づいて支払われるため、アルバイトやパートよりも効率よく稼げます。
また、ボーナスも時給に含まれているため、勤務時間や勤務日数によっては、正社員や契約社員よりも稼げる場合も考えられます。
派遣会社が自分の希望条件に合う仕事を見つけてくれるため、就職活動の負担が少なくて済みます。個人で就職活動を行う場合、給与や希望の労働条件などの待遇を自分で交渉しなければなりません。
派遣スタッフの場合、そのような交渉も全て派遣会社が実施。派遣会社の担当者が派遣先との交渉を進めるため、希望に沿った条件で仕事ができる可能性も高まります。
また、憧れの仕事が未経験である場合、その旨をくんだうえで、自分に適した仕事を派遣会社が紹介してくれるのも大きな特徴です。
派遣スタッフの場合、雇用主は派遣会社です。仕事の範囲や部署も契約で定められているため、派遣先の従業員と接する機会も少ないぶん、人間関係によるトラブルに巻き込まれる可能性も低くなります。
また、正社員で働く方の中には、上司に言いづらい仕事上での悩みがあるかもしれません。そのような場合、なかなか周りに悩みを打ち明けるのが難しいものですが、派遣スタッフの場合、派遣先ではなく、派遣会社に相談することが可能です。何か不都合や問題が発生した場合には、派遣先企業との間に派遣会社が入って対応してくれるため、安心感もあります。
ここまで、派遣で働くことのメリットについて解説してきましたが、もちろん派遣にもデメリットはあります。派遣で働くことのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 定期的な契約更新が必要で更新されないこともある
- 同一の派遣先での就業の上限は3年である
- 決定権が与えられることは少なく、重要な判断を伴う仕事は任されないことが多い
- 時給換算すると高時給ではあるものの、基本的にボーナスがないため、年収ベースでは収入が正社員より低くなることもある
ただし、これらのデメリットの中には、スキルや資格を身に着けることで解消できるものもあります。優れたスキルや資格があれば、派遣先企業を変えながら継続的に働き続けられますし、派遣先企業と直接雇用の契約を結んで正社員や契約社員となることも可能です。
また、スキルアップできた時点で、働き方を見直し、自分のキャリアに合った仕事を見つけられます。定期的に働き方を見直せる派遣スタッフとしてのメリットを活かし、デメリットの面をカバーしましょう。
派遣という働き方の中にも、いくつかの種類があります。その中の一つである紹介予定派遣という働き方をご存じでしょうか?紹介予定派遣という働き方には、多くの魅力があります。ここでは、紹介予定派遣という働き方について解説します。
紹介予定派遣とは、派遣期間終了後の直接雇用を前提として、派遣スタッフとして一定期間働く働き方のことです。最長6ヶ月の派遣期間終了後、派遣先企業と本人の双方が合意すれば、正社員や契約社員になることができます。
派遣スタッフとして実際に働き、自分に合った仕事内容や職場なのかを見極めてから正式入社できるのが大きな特徴です。
紹介予定派遣は、求人者にとって多くの魅力があります。正社員になる前の派遣期間があるぶん、会社の実際の雰囲気や仕事内容を明確に把握できるため、いきなり正社員として働くことによるミスマッチを防げます。
未経験でも、希望の仕事に就けるチャンスが高まるのも魅力の一つ。また、派遣会社を間にはさむことで、転職活動にかかる労力や時間も節約でき、自分一人では見つけ出せなかった企業に出会える可能性もあります。
紹介予定派遣は、既存事業の拡大や増強、新規事業の立ち上げなどに伴い、企業からニーズが高まっている働き方でもあります。派遣期間での仕事ぶりを見たうえで社員登用を検討できるため、企業としてもメリットが大きいのです。
紹介予定派遣は、その職場が自分に合った職場なのか、長く働きたい仕事なのかを実際に働きながら判断できます。そこから正社員になれば、勤続年数に応じて昇給やボーナスも期待できるでしょう。
また、派遣スタッフとして働いていたときと比べ、より重要で責任のある仕事を任せてもらえる可能性も高まり、興味のあるスキルを伸ばせます。
正社員登用されると、社会的な信用が増し、マイホーム購入時にローンもなども組みやすくなるのも大きな特徴です。何より、雇用期間に定めがある派遣と比べ、無期雇という安定した仕事を手に入れられることが一番の魅力といえます。
このように、紹介予定派遣は、仕事を探す側、企業側の双方に魅力的な働き方です。未経験の業種を目指してみたい方や自分のスキルに自信がない方は、紹介予定派遣という働き方を利用して、自分の能力を試してみることをおすすめします。
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