2021.12.07

派遣社員・フリーターは続けるとどうなるの?正社員になる方法は?

記事メイン画像

派遣社員やフリーターをしている人は珍しくありませんし、どんな雇用形態でも働いていることは素晴らしいことです。しかし、若いうちは良くても、30代40代になれば結婚をしたり、子どもが生まれたり、広い家が必要になったりして、今よりもお金が必要となります。そんな将来のことを考えると、派遣社員やフリーターを続けたらどうなるのか、不安になりますよね。
そこで今回は、派遣社員やフリーターを続けても生活ができるのか、将来を考えて正社員になるためにはどうしたら良いか、について解説します。派遣社員やフリーターの未来を知り、必要な行動を早めに起こしましょう!

派遣社員・フリーターを続けるとどうなる?

社会に出て働き始めるときに、派遣社員やフリーターを選択することはよくあります。しかし、年齢が上がると、派遣社員やフリーターとして働き続けることが、どんどん大変なことになります。長く派遣社員やフリーターとして働くとどうなるのか、今から知っておきましょう。

●正社員との収入格差がどんどん広がる

20代のうちは、正社員との賃金差があまりないので、正社員の拘束時間の長さや自由度の低さに比べて派遣社員やフリーターのほうが魅力的に見えるかもしれません。しかし、派遣社員やフリーターなど非正規雇用は、30代以降も年収が殆ど変わりませんが、正社員は30代以降に大きく年収が上がり、50代半ばまで上がり続けます。特に30代後半以降においては、年齢が上がるにつれて差が倍以上に開いていきます(※1)。最終的に、生涯賃金では1億円以上の差がつくとも言われています。
そのことに気づくのが遅れると、年齢的に正社員を目指すことが難しくなってしまいます。

(※1):厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 雇用形態別にみた賃金」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/06.pdf

●働ける仕事がどんどんなくなる

派遣社員やフリーターの仕事は、体力がある年齢が若い人が採用される傾向があります。たとえ働き続けていても、徐々に周囲が自分より若い人ばかりになるので、居心地が悪くなってきます。
また、年齢を重ねると体力が必要な仕事は難しくなります。例えば、飲食店スタッフの立ち仕事が辛くなったり、配送や倉庫勤務の重い荷物で腰を痛めたりします。
働ける職種がどんどん限られてきて、収入アップも見込めなくなります。

●正社員になる機会がどんどん失われる

企業は中途採用に即戦力を求めています。スキルや実績が重視されますが、派遣社員やフリーターで得られる経験は求められないことが多いです。
もちろん、未経験者歓迎の職種もありますが、未経験採用は体力があり、柔軟な思考を持つ若い人が圧倒的に有利です。

●社会的信用が低いままになる

社会に出たばかりのころは、誰もが社会的信用はありません。しかし、正社員になることで、企業が社員の身分を保証し、信用度が上がります。社員としてスキルや経験を積むごとに、信用はどんどん高まっていきます。
会社からの福利厚生や年金・保険、社会的地位、スキルや経験に至るまで、派遣社員やフリーターは享受することができません。社会的信用を得られないままになります。

●結婚、出産、介護などのライフイベントに対応できない

収入が低く、社会的信用も低いので、結婚は難しくなります。もちろん、子どもを持つことも厳しいでしょう。
結婚するつもりはない、生涯独身で構わない、と思うかもしれませんが、親は誰にでもいます。親が年齢を重ね、介護が必要になったとき、少ない収入のなかから介護費用を捻出しなければなりません。収入の多くを親の介護にあてるようになってから、派遣社員やフリーターの厳しい現実を感じることになるかもしれません。

派遣社員・フリーターと正社員はここが違う!

派遣社員とフリーターの大きな違いは、「雇用主が違う」ところです。フリーターは就業先の会社から直接雇用されていますが、派遣は派遣会社が雇用主となり紹介された企業で就業します。
では、派遣社員・フリーターと正社員を比較すると、どこが違うのでしょうか?

●給料

派遣社員やフリーターは時給制ですが、正社員は月給や年俸制です。正社員は実績を残したり年次が上がると、大きな昇給が見込めます。

●待遇

正社員は単純な給与だけではなく、交通費はもちろん、ボーナスや各種手当も支給されます。子育て支援など福利厚生の制度も利用できます。

●雇用の安定性

派遣社員やフリーターなど有期雇用契約の場合は就業先の都合や契約終了で雇用が打ち切られることがあります。しかし正社員は雇用期間の定めがないので、基本的には意思があれば定年まで働くことができ、安定して収入を確保することができます。

●キャリアアップ

正社員になれば、管理職へのキャリアアップを目指すこともできます。向上心があれば、とことん追求することが可能です。派遣社員やフリーターが管理職になることはありません。

派遣社員・フリーターから正社員になるには?

将来を考え、派遣社員やフリーターから正社員を目指すときのポイントについて紹介します。

●学歴・職歴を問わない求人に応募する

求人サイトやハローワークで、「未経験者可」の条件がある正社員の求人を探して応募しましょう。まずはどのくらいの求人があるか、未経験者の就職に強いアウトソーシング社の「公式LINE」でチェックしてみましょう!
また、学歴や職歴に関係なく転職しやすい仕事は、こちらの記事で紹介しています。
中卒の男性が就職しやすい仕事は?就職成功のポイントも伝授!

●正社員登用制度のある求人に応募する

正社員採用が難しいと感じたら、「正社員登用制度あり」と記載された求人をチェックしてみましょう。最初は契約社員などの有期雇用でも、採用後の働きぶりや実績を認められれば、正社員として登用されるチャンスがあります。正社員が視野に入れば、仕事へのモチベーションも高まりますよね。
また、同じように最初は派遣社員ですが、正社員を視野に入れて働ける「紹介予定派遣」という働き方もあります。紹介予定派遣は、派遣社員として一定期間働いたあと、派遣先の企業に直接雇用してもらえるチャンスがあります。しかし、必ず正社員として直接雇用される保証があるわけではありませんので、注意が必要です。

●フリーターから派遣社員、派遣社員から正社員へとステップアップする

フリーターから正社員になることは、ハードルが高いかもしれません。その場合は、まずは経歴を段階的に踏みながら、スキルや実績を積み重ねていきましょう。
フリーターから派遣社員になるのは、正社員になるよりもハードルが低いです。まずは派遣社員になって目指す業種や職種に派遣され、そこで得たスキルや実績を持って同じ業種や職種の正社員の採用にチャレンジします。業種や職種を変えてしまうと、せっかくのスキルや実績を活かせないので、あくまで正社員採用を視野に入れて派遣社員として働くようにします。

●ハローワーク、転職エージェントなどの就職支援は積極的に利用する

ハローワークや転職エージェントは、求人を紹介してくれるだけではなく、履歴書の添削や面接の練習も対応してくれます。積極的に利用しましょう。

まとめ

派遣社員やフリーターは自由度が高く、プライベートを充実しやすい働き方です。しかし、年齢を重ねるにつれて、派遣社員やフリーターは厳しい状況になっていきます。将来を考え、正社員になることを考えている人は、できるだけ早く正社員を視野に入れた活動をスタートすることをおすすめします。
どの業種や職種を目指したら良いのかわからない、どこから手を付けたら良いのかわからない、など、正社員採用に不安や疑問がある方は、専任のアドバイザーがいる「じょぷサポッ!」に相談してみてください。希望に合う正社員の求人を、一緒に探していきましょう!