2021.12.07

中卒の男性が就職しやすい仕事は?就職成功のポイントも伝授!

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高校進学率が97%を超え、大学進学率も50%を超える時代になりましたが、さまざまな事情で中卒で働く方もいます。また、高校に進学しても、中退すれば学歴的には中卒となります。
中卒で就職するときや転職するときに気になるのが、学歴の壁。しかし、学歴には関係なく働ける職種はありますし、未経験でも転職できる職種もあります。
そこで今回は、特に中卒の男性の方に向けて、おすすめの仕事、仕事の探し方、就職先・転職先の選択肢を増やす方法などをご紹介します。希望に合った仕事を見つける参考にしてくださいね。

学歴に関係なく就職・転職できる仕事とは?

中卒の男性が学歴や経験を問われることなく、就職しやすい仕事をご紹介します。

●工場の製造スタッフ

食品や自動車など工場の種類はいろいろありますが、共通しているのは、誰もが新たに製造工程を覚えるところからスタートすることです。学歴や経験は一切関係なく、新入社員はマニュアルに沿って作業を覚える必要があります。
業務内容は、すべてマニュアル化されているので、特殊な経験や難しい知識は不要です。勤務形態はシフト制を取っていることが多いため、先々の予定を立てやすいのも魅力。大企業の工場勤務の職につけば、手当がしっかりと付くことが多く、安定した収入も見込めます。 工場の製造スタッフに興味があれば、工場の求人が多いアウトソーシングの「公式LINE」で、あなたの条件に合った仕事を探してみましょう!

●飲食業界

居酒屋やレストランなどの飲食業界は、実力勝負。学歴を問われる仕事ではありません。 人とコミュニケーションをとることが好きならばホールスタッフ、料理を学んで手に職をつけたいならばキッチンスタッフが良いでしょう。働きながら料理の腕を磨き、店舗経営のノウハウを身につければ、将来的に自分の店舗を持つことも可能です。

●大工・とび職など建設業

建設業界には多くの中卒の人が働いています。とび職や塗装作業や解体作業は、技術と体力が必要ですが、学歴は関係ありません。働きながら必要な資格を取ることもできます。

●介護業界

高齢化はますます進展し、介護業界へのニーズは高まっていますが、介護職は常に人手不足の状態。学歴や経験を問わず採用活動を行っています。特に体力のある若い男性は、入浴介助など力仕事も多いので重宝されます。
また、介護職は働いていく中でさまざまな資格を取得できることも魅力。資格を取得し、キャリアアップすれば、それに伴って収入が上がります。

●営業職

営業職には学歴が必要と思っている人が多いかもしれませんが、実はマーケティングなどの知識よりも「足で稼ぐ」ことが重要になる営業もたくさんあります。「学歴不問」で募集されている営業職は、体力がある中卒の若い男性にもチャンスがある仕事です。
入社後は、学歴や経験よりも、売上などの成果で評価されることが営業職の魅力。仕事の成果を上げた分だけ収入に反映されるので、非常にやりがいのある職種です。

●タクシードライバー・運送ドライバー

運転に必要な免許さえ持っていれば、ドライバーになることができます。歩合制を採用している職場が多いため、売上を上げることで収入アップが見込めることも魅力です。寮を完備している会社もあります。
また、ドライバーは他の従業員とほとんど接することがなく、わずらわしい人間関係に悩まされないことも魅力です。
中卒男性におすすめの代表的な仕事を挙げましたが、他にも中卒男性でも就職できる仕事はいろいろとあります。中卒男性におすすめの仕事は、「はたらくヨロコビ.com」(https://www.894651.com)で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください!

中卒男性の仕事の探し方

仕事は、求人サイトやハローワークから探すことができます。「学歴不問」「中卒可」の条件を探して応募しましょう。
しかし、中卒で正社員の仕事を探すことが難しいときもあるかもしれません。正社員の募集でも、「正社員(雇用期間の定めあり)」と実質的には契約社員扱いからスタートすることも珍しくありません。そんなときは、事前に正社員として採用される割合や、契約社員から正社員の登用はあるのかを問い合わせて確認しておきましょう。

履歴書・面接のポイント

履歴書を書いたり、面接に臨むときに、事前に押さえておきたいポイントを解説します。中卒が応募できる求人は、あなたの若さを求めているので、自信を持って履歴書を記入し、面接の準備をしましょう!

●中卒、高校中退の理由を今後にどう活かすか、明確にする

「学歴不問」の求人でも、必ず中卒や高校中退の理由は聞かれます。これは、理由そのものを重要視しているわけではありません。失敗や足りなかった部分をどのように自分で理解し、受け止め、今後につなげていこうとしているのか、その姿勢を問いたいのです。
中卒や高校中退をどのように受け止め、今後に活かしていきたいと思っているのか、そこを自己PRや志望動機に結びつけて語れるように整理しておきましょう。

●自己PRや志望動機を具体的に記入する

早めに社会に出たことは中卒にとって大きなアドバンテージです。社会で何を学んできたのかを具体的に自己PR欄に記入しましょう。また、自分の長所を分析し、どのようにその会社で活かせるかを考えて記入します。
志望動機は、自分の得意なことや興味のあること、そして社会で学んで来たことを踏まえ、なぜその会社を志望するようになったのか、会社でどのように活躍したいと思っているのか、入社後をイメージしながら記入しましょう。

●面接の想定質問に対する答えを用意しておく

面接では、よく聞かれる定番の質問があります。それらに対しては、あらかじめ回答を用意し、結論から言えるように練習しておきましょう。

<よく聞かれる質問>

  • 自己紹介(長所)
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 入社したらやりたいこと
  • 3年後、5年後にどうなっていたいか
中卒で就職・転職する上で知っておきたいこと

中卒の男性でも正社員として就職・転職できる仕事はありますが、高卒や大卒での就職と異なる点がいくつかあります。あらかじめ理解した上で、就職活動を始めましょう。

●中卒での正社員採用は難しい

厚生労働省の調査によると、2018年度における若年労働者のうち高校中退を含む中卒の雇用形態は、正社員35.4%、正社員以外64%でした(※1)。中卒で働く場合、正社員の倍以上の割合で、アルバイトや派遣社員、契約社員といった非正規雇用で働いていることがわかります。
一方で、高卒者の雇用状況は、正社員56.3%、正社員以外43.2%。大卒者は正社員80.9%、正社員以外19.1%となり、学歴が上がるほど正社員就職率が高くなります。
このことからも、中卒での正社員採用は難しいことをあらかじめ理解しておきましょう。

●「中卒可」の求人が少ない

求人サイトなどで正社員の仕事を探すと、「高卒以上」「大卒以上」の条件があることが多く、中卒でも応募できる仕事は限られてしまいます。「中卒可」の求人の場合は、最初は正社員ではなく、契約社員などの非正規雇用になっていることも少なくありません。

●正社員になれる仕事の選択肢が少ない

中卒の男性が正社員の求人を探すと、建設業など「肉体労働」の仕事が多い傾向があります。選択できる職種の幅が狭く、いわゆる「オフィスワーク」の仕事に就職・転職することは厳しい状況です。

(※1):厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況 現在の就業状況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h30_07.pdf

就職・転職の選択肢を増やす方法は?

中卒ではどうしても狭くなってしまう就職の選択肢ですが、今からでも増やす方法はあります。できる範囲でチャレンジしてみましょう。

●働きながら定時制高校や通信制高校に通う

やはり「高卒」の資格があると、就職先の選択肢は一気に広がります。定時制高校や通信制高校は働きながら通っている人が多く、通っていると先輩や同級生から両立しやすい仕事先の紹介をしてもらえることもあります。
さらに選択肢を広げたい場合は、働きながら大学に進学することもできます。大学受験には予備校などに通って準備をしなければならない、お金も時間もかかると考えがちですが、高校が持っている指定校推薦の枠を使って進学できることもできます。また、近年は指定校以外もAO入試など一般推薦の枠が広がっています。働きながら高校を卒業した意欲は必ず高く評価されるので、推薦合格を勝ち取れる可能性は高いです。

●高等学校卒業程度認定試験を受験する

高校に通う余裕がない方は、高等学校卒業程度認定試験(※2)にチャレンジしてみましょう。「高校卒業程度」と聞くと、試験のレベルが高いように感じますが、実際は中1〜高1までの範囲です。
いきなり全科目の勉強をすることは大変ですが、1度合格した科目については「科目合格」となって次の試験から免除となるので、1度の受験で全教科合格点を出さなければいけないわけではありません。数年にわたって合格を目指すこともできます。

(※2):文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/

●中卒でも取得できる資格を取る

やりたい分野がハッキリしている人は、その分野の資格を取得すると就職に有利です。例えば、不動産業界なら「宅地建物取引士」、介護業界なら「介護職員初任者研修」、IT業界なら「ITパスポート試験」「基本情報者技術者試験」の資格があります。
また、高卒の資格を持っていると、受験できる資格はさらに増えます。その意味でも、高卒認定試験を受けておくことは将来に役立ちます。

まとめ

中卒の男性が正社員で働ける職種はかなり限られてしまいますが、早くから社会に出て働くことは決して悪いことではありません。その上で、やはり高卒や大卒の学歴が必要だと思えば、定時制高校や通信制高校に通うなど、選択肢はいろいろと用意されています。
まずは、アウトソーシングの「公式LINE」で、中卒でも応募できる仕事を探してみましょう。中卒でも応募できる仕事の内容など詳しいことを知りたければ、専任のアドバイザーがいる「じょぷサポッ!」にぜひご相談くださいね。