大卒で工場勤務ってアリ?メリット・デメリットとは?
大卒で工場勤務の仕事を選ぶとなると、「大学まで出たのに、中卒や高卒でもなれる工場勤務ってどうなんだろう」「大卒で工場勤務はもったいないのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?しかし、工場勤務と一言で言っても、その仕事内容はさまざま。そして、大卒での工場勤務だからこそのメリットも、たくさんあります。
そこで今回は、大卒で工場勤務の仕事に就こうか迷っている人に向けて、工場勤務のメリット・デメリットや工場勤務の仕事内容などについて、詳しく解説します!
「せっかく大学まで卒業したのに、工場勤務なんて」と、大卒で工場勤務の仕事に就くことに、マイナスイメージを持っている人はいます。特に、親世代など年配の人はそのようなイメージを持っている人が多いようです。
しかし、工場勤務だからこそ得ることができるメリットや、培うことができるスキルがあります。また、大学進学率が50%を超えるようになった今では、大卒でも多様な選択肢があるため、あえて工場勤務を選ぶ人も珍しくありません。
「大卒で工場勤務を選択するのは、十分にアリ」です。
大卒で工場勤務を選択したときのメリット・デメリットを解説します。
例えば営業職であれば、成果によって収入が大きく変わる可能性が高いです。しかし、工場勤務は歩合や成果報酬などの変動的な給与体系ではないことが多いので、毎月安定した収入を得ることができます。そのためライフプランも立てやすく、堅実派の人には大きなメリットです。
また、高卒に比べれば、平均して初任給が高いです。(※1)
(※1):厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/dl/01.pdf
工場勤務は定時退社できることが多いです。仕事の終わった後の時間や休日を有意義に使うことができます。
製造業全体が人手不足のため、求人が非常に多く、就職しやすい環境です。名を知られた優良企業でも、工場勤務はきついイメージがあるため、他の事務職や営業職に比べて就職の難易度が低いです。
新卒採用の求人を出している工場は、新卒を将来の幹部候補生としてみていることが多いです。工場内でのステップアップやキャリアアップを望めるでしょう。
製造業は他の業種に比べて、平均給与が低いです。男性の場合、金融業は47.9万円/月、情報通信業は40.5万円/月に対し、製造業は32.1万円/月となっています。(※2)
(※1):厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(主な産業別にみた賃金)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/05.pdf
工場で培うことができるスキルは、工場勤務でしか活かせないものが多くなります。例えば、プレスや板金など技術面に関わるスキル、フォークリフトなどの運転免許、危険物取扱者などの資格は、工場勤務限定で必要なものです。そのため、他の業種に転職しにくい一面もあります。
もちろん、管理職に昇進すれば、得ることができるスキルはこの限りではありません。
事務職や企画職ならば役員などの管理職を目指したり、営業職ならば成果を上げて給与アップをとことん目指したり、自分がどのように仕事で成長していきたいかキャリアプランを描くことができます。
しかし工場勤務の場合、キャリアの幅が限定的で、工場内でのトップである工場長以外のキャリアプランを描きにくくなります。
「工場勤務」の中にも、さまざまな役割があります。工場勤務の業務を紹介します。
各自に割り当てられた製造工程を担当します。ライン作業や部品製造など、工場によって担当する業務は異なります。未経験からでも就職しやすい業務です。
製品をいつまでにどのくらい作るべきかを考え、それに合わせて作業員の数などの稼働を計算し、計画を立て、実際に計画通りに進行しているか確認をします。また、製造に必要な原材料発注を手がけることもあります。
製品を倉庫に移動したり、保管や管理をするなど、出荷前の段取りを取り仕切ります。
完成した製品のチェックを行い、不良品の出荷を防ぎます。また、なぜ不良品が出るのか原因を追求し、製造工程の改善を促します。
製品の開発やCADを用いた図面を制作します。設計は製品の設計図を作り、開発は設計図をもとに実物の試作を作ります。専門的な知識やスキルが必要です。
工場内の設備を点検し、必要に応じてメンテナンスや修理を行います。
製品を発注してくれる企業の窓口となり、請求書処理や経費精算などを行います。
工場勤務は収入アップが難しいイメージがありますが、そんなことはありません。役職者になれば、必ず年収は上がりますし、大卒での工場勤務ならばチャンスが多いはずです。
まずは従業員からグループリーダーや班長への昇格を目指しましょう。そこでスタッフをまとめることができれば、係長、部長、工場長と役職を上げていくことができます。グループリーダーや班長になるためには、コミュニケーション能力やマネジメント能力が求められますが、大前提として高い現場スキルや資格の取得が必須となります。
ここで大切なのが、役職者になるには必ず正社員でなければなりません。大卒で工場勤務をして収入アップを目指すなら、正社員で就職するようにしましょう。
工場勤務で培われるスキルは工場限定のものが多いので、他業種への転職を目指すならば未経験でも転職しやすい職種を狙うと良いでしょう。例えば、営業職、一般事務職、ITエンジニアなどです。
しかし、これらの業種はPCを使って仕事をすることになるため、最低限のPCスキルが必要。「スマホは使っているけど、PCは触ったこともない」という人は、PCアレルギーを払拭するためにも基本操作の練習をしておきましょう。
大卒での工場勤務をためらう人がいるかも知れませんが、実は工場勤務ならではのメリットも多くあります。未経験でもチャレンジしやすい仕事でもあり、環境が合えば長く安定して働くこともできる仕事です。
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