2021.8.16

派遣社員と正社員の違いとは?正社員登用の道はある?

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新たに仕事を探すとき、自由度が高く融通が効きやすい派遣社員で働くか、雇用が安定した正社員で働くか、迷う人も多いのではないでしょうか。以前は、収入面や安定性、福利厚生などの観点から正社員を選ぶ人が多かったのですが、派遣社員で働く環境も整備されつつあり、自分のライフスタイルに合わせて派遣社員をあえて選択する人も増えてきました。
そこで改めて、派遣社員と正社員の違いをチェック!メリットやデメリットなどを十分に確認して、自分に合った働き方を選んでください。

派遣社員とは

派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で働く「人材派遣会社の社員」です。派遣先の企業と雇用契約を結んでいないので、派遣先企業の社員ではありません。
派遣先の企業は、必要に応じて労働力を提供してくれる人材の確保を、人材派遣会社に依頼しています。その依頼に応じ、人材派遣会社が派遣先企業に変わって人材を探します。つまり、派遣会社に対して人材確保を外注している、ということになります。
企業にとっては、必要なときに必要な労働力を確保するのに、とても有効な手段です。派遣契約は契約期間があらかじめ決まっているので、人件費が明確になるメリットもあります。

派遣社員と正社員の違い

派遣社員と正社員が同じ会社で、同じような仕事をするケースは多々あります。一緒にチームを組んで仕事をすることも珍しいことではありません。では、いったい何が違うのでしょうか?

●雇用主

正社員の雇用主は、働いている企業です。一方、派遣社員は、働いている企業ではなく、人材派遣会社が雇用主となります。

●給与/賞与

正社員は月給制または年俸制の企業が多いです。一方、派遣社員は時給制です。また、正社員はボーナスや昇給がありますが、派遣社員にはありません。

●契約期間

正社員は基本的に雇用期間の定めがありません。定年まで働き続けることも可能です。一方、派遣社員は契約期限がある有期雇用です。契約期間終了後、契約を更新して仕事を継続することはできますが、派遣先企業の都合で満期終了となる場合があります。

正社員に登用されるメリット・デメリット

最近は、派遣社員から正社員に登用されたり、派遣社員を経験後に正社員を目指して就職活動をする人も増えています。派遣社員から正社員になる際のメリットやデメリットについて改めて確認しておきましょう。

●メリット
・雇用が安定する

正社員は雇用期間が定められていないので、よほどのことがない限り、意思さえあれば定年まで働くことができます。つまり、安定した収入が見込めるので、生活を安定させることができ、将来のライフプランを描きやすくなります。

・ボーナスや退職金がある

派遣社員にはボーナスや退職金がありませんが、正社員にはあるケースが多いです。ただし、近年は賞与込みの年俸制、退職金ナシの企業も増えているので、しっかり確認しましょう。

・福利厚生が充実している

住宅手当や資格取得の推奨など、会社が定める福利厚生の恩恵を受けることができます。

・昇格や昇給が見込める

正社員は、長く勤務したり、仕事で成果を出したり、企業への貢献が認められると、昇格してキャリアアップが見込めます。責任のある大きな仕事も、任せてもらえるようになるでしょう。また、昇格すれば、昇給して収入のアップにもつながります。
一方、派遣社員は雇用期間が決まっているので、企業もあらかじめ予定していた仕事以外を任せづらく、仕事の幅が広がりにくい一面があります。

●デメリット
・企業により、異動や転勤があり得る

正社員は、希望しない部署への異動や遠隔地への移動を伴う転勤の可能性があります。
一方、派遣社員は、あらかじめ勤務地や仕事内容の条件を決めた上で就業することが、労働者派遣契約書で交わされているので、異動や転勤の心配はありません。
一方、派遣社員は雇用期間が決まっているので、企業もあらかじめ予定していた仕事以外を任せづらく、仕事の幅が広がりにくい一面があります。

・残業や休日出勤が必要になる可能性がある

正社員は責任ある仕事を任される分だけ、仕事の状況によっては残業や休日出勤などで対応しなければならないこともあります。また、月給の中に一定時間の残業代が含まれている「みなし労働時間制」が取り入れられている場合、残業を依頼されることもあります。

正社員に求められる能力

正社員になるには、自分が企業にとって必要な人材であることを示すことが必要です。例えば、以下のようなスキルや能力を、企業は正社員に求めています。

  • 得意分野や強みがある。
  • 関わる事業への意欲や熱意がある。
  • 仕事に対する責任感がある
  • コミュニケーション能力がある。
  • 自主的に行動できる積極性がある。

正社員を目指すのであれば、正社員として働くからこそ発揮できる自分の強みや、会社に貢献できる価値を明確にしましょう。

派遣社員から正社員になる方法

派遣社員から正社員になる方法はいくつかあります。正社員を目指す際に、派遣社員の経験がプラスになることもあります。

●経験を活かして正社員として転職する

現在働いている企業での正社員登用が難しい場合、今までの経験やスキルを活かして、正社員としての転職を検討してみましょう。派遣社員として経験してきた事業内容や仕事内容と近い求人があれば、正社員採用のチャンス。積極的に応募してみましょう。

●紹介予定派遣で働く

「紹介予定派遣」とは、派遣先の企業に正社員としての雇用を検討してもらうことを前提として、まずは派遣社員として勤務する働き方です。
派遣社員として働くのは最長6ヶ月と決まっています。この期間は「お試し期間」であり、ここで人柄やスキルがわかるので、企業にとってはいきなり正社員で雇用するよりもリスクが減ります。もちろん、雇用される側にとっても、職場の雰囲気や実際の仕事内容がわかるので、メリットは大きいです。
紹介予定派遣制度があるかどうかは、企業によって異なるので、派遣会社に相談すると良いでしょう。

まとめ

正社員にも派遣社員にもメリット・デメリットの双方があるので、ライフスタイルやキャリアプランに合わせて働き方を選びましょう!もし、自分のキャリアプランや働き方に迷っているのならば、プロに相談するのも手。プロはたくさんの事例を見てきていますし、日々変化する雇用環境にも通じているので、具体的なアドバイスを送ることができます。派遣社員から正社員登用の経験も多い「じょぶサポッ!」(https://www.894651.com/guide/job-support)なら、いつでも気軽に相談できます。自分に合った働き方を見つけたい場合は、ぜひ一度ご相談くださいね。