高卒でも就職できる?高卒で就職するメリット・デメリットとは?
高校を卒業後、進学ではなく就職を考えている場合、何から始めたらいいのか迷っていたり、本当に就職できるのか不安に感じていたりする人もいると思います。大卒や専門学校卒の就職に比べて、高卒の就職に関する情報量は圧倒的に少ないですよね。
そこで今回は、高卒の就職状況や、高卒で就職するメリット、おすすめの職種などについて徹底解説!自分が納得できる就職先を見つける参考にしてくださいね。
高卒の就職は難しいとのイメージを持っている人が多いかもしれませんが、実は高卒者への求人は好調で、高卒向け求人数は増加を続けています。
厚生労働省の調査(※1)によると、新規高卒者の就職率は99.7%と、非常に高い水準。求人倍率も2.90倍で、就職希望者を大きく上回る求人が寄せられています。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、説明会や面接がオンラインで開催されることも多くなっていますが、2020年10月現在の就職内定率は前年同期比を上回っていて(※2)、大きな影響はなさそう。自分の将来像やキャリアプラン、興味のあることなどを考えて求人を探し、希望する職種への就職を目指しましょう!
※1:厚生労働省「令和2年3月新規学卒者(高校)の職業紹介状況」(https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000702353.pdf)
※2:厚生労働省「令和2年10月末現在 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職・就職内定状況」(https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000702346.pdf)
高卒で就職する場合、どのようなメリット・デメリットがあるのか、確認してみましょう。
高校卒業後すぐに就職すれば、大卒者よりも職歴が長くなり、仕事の経験を早く積むことができます。同年代が4年制大学を卒業する頃には、すでに4年間のアドバンテージがあるのです。特に手に職をつける技術職は、4年間早く経験を積んでスキルを磨くことは、大きな強みになります。
また、万が一、就職先の仕事が自分に合わなかった場合も、次のキャリアを探す猶予は十分にあります。若さがあれば、未経験の業界や職種にもチャレンジすることができます。
大学や専門学校に通うことは多額の学費が必要になりますが、そもそもその費用がかからない上に、まとまった収入を手にすることができます。自分で収入を得られるようになれば、経済的に早く自立することも可能です。
また、結婚や住宅の取得、車の購入など、目標の達成に向けて早く進み始めることができます。つまり、早くから自分の人生を自分で決められるようになります。
希望する求人があったとしても、大卒以上限定の場合もあります。また、教員など大学への進学が必須の職種もあります。応募要項の学歴を確認してから応募しましょう。
企業や職種にもよりますが、一般的に高卒は大卒に比べて初任給が低く、約5万円ほどの差があります(※3)。また、生涯賃金も低くなることが多いです。もちろん、就職してから成果を残し、キャリアアップを重ねれば、高卒でも一般的な大卒より高い収入を得ることができます。
高卒でも高い収入を得るには、学歴よりも能力や成果で評価する企業を就職先に選ぶと良いでしょう。評価制度は求人情報に記載されていることもありますが、詳細がわからない場合は面接時に評価制度に質問してみましょう。評価制度を気にすることは、仕事へのモチベーションが高い証拠なので、臆せずに質問して大丈夫です。
※3:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html)
高卒におすすめの具体的な職種をご紹介します。
営業職は結果が問われる職種です。成果を出せば、高い評価を得ることができます。成果が出れば出るほど収入も上がるので、やりがいもあります。
コミュニケーション能力が問われる販売職は、人と接することが好きな人におすすめで、成果を出せば評価されやすい職種です。また、洋服が好きであればアパレルショップの店員、食べることが好きであれば飲食店の店員など、興味のあることから仕事を探すことができます。
どの企業でも必要とされる職種が、事務職です。一般的に体力面の負担が少ないので、特に女性にとっては働きやすい職種と言えます。
高齢化が急速に進む中、介護職は常に人手不足の状態です。今後も需要が増すことは間違いありません。介護職はさまざまな資格があり、働きながら取得することができます。キャリアアップを目指す人にもおすすめの職種です。
工場勤務には、さまざまな技術が求められます。現場で働きながら必要なスキルを身に付けることができるので、早くから働く高卒にはピッタリの職種です。
高卒での就職は、なかなか具体的なイメージが湧かない人も多いと思います。以下の2つのステップを参考にして、自分に合った就職先を探してみましょう。
まず、興味のあること、やりたいこと、働いてみたい職種、仕事で成し遂げたいことなどを書き出してみましょう。
次に、趣味や特技、学校での勉強や部活、アルバイトなど、今までの経験や得意なことを振り返り、自分のアピールポイントを探します。やりたいこととアピールポイントが重なる職種から、就職先の具体的なイメージを考えていきます。
特にやりたいことが見つからない場合も、自分の得意なことから、どんな仕事なら自分の力を発揮できそうかを考え、就職先を絞っていくことができます。
求人サイトを活用し、絞り込んだ就職先イメージから具体的な求人案件を検索してみましょう。
「高卒以上」「学歴不問」「未経験歓迎」と書かれた求人が見つかれば、その求人要項を読んでいくことで、より就職先のイメージが具体的になっていきます。見つけた求人を比較検討して、より条件に合うものを絞り込んでいきます。
「土日休み」「自宅からの通勤が可能」などの条件が多すぎると、該当する求人が少なくなり選択肢が狭まるので、譲れない条件は最低限のものにとどめておくように注意します。
高卒での就職は、大卒に比べて厳しいイメージがありますが、求人数はとても多く、さまざまな職種から選択できる状況です。また、学歴が高くないと、仕事が長く続けられないし、収入も低くなる、とは限りません。高卒でも、成果を出して高く評価され、収入が高い人はたくさんいるので、仕事や収入は自分次第で大きく変わります。
何よりも、高卒の武器は若さ。この武器を活かし、自分に合った仕事が見つかるように情報収集をしてみましょう。とはいえ、世の中にある就職情報は莫大な数ですし、具体的な働き方のイメージが持てないときもあると思います。そんな時には、就職のプロに相談するのもおすすめ。迷ってしまったときは、高卒の就職に詳しい「じょぶサポッ!」(https://www.894651.com/guide/job-support)に、いつでも気軽にご相談ください。自分に合った就職先を見つけるお手伝いをさせていただきます!