軽作業の志望動機ってどう書けばいいの?アピールできることと注意点
軽作業の求人に応募する際には、まず志望動機をしっかりつくる必要があります。そのためには、軽作業の仕事内容を具体的に把握することが大切です。軽作業の仕事内容が把握できていれば、自分のアピールポイントも的確に主張できるようになります。そこで今回は、まず軽作業がどういう種類の仕事をするのか紹介し、そのうえで履歴書や面接で必要になる志望動機のつくり方について詳しく解説します。
軽作業というのは、さまざまな業務内業が含まれた複合的な仕事です。たとえば、商品の仕分けをすることもあれば、荷物の梱包をすることもあり、商品の発送作業を任されるといった工場もあるなど、その仕事内容は求人によってさまざまです。そのため、求められる人材も、求人によって多少なりとも異なる側面があります。
ただ、どのような種類の軽作業をするにしても、正確でテキパキと動けることと、体力があることは一様に求められる資質です。軽作業では、仕分けでも梱包でも、数多い荷物や商品を扱うということに変わりはありません。細かい作業を時間内に終わらせる必要もあるため、軽作業は正確かつスピーディに業務をこなすことが求められている仕事なのです。
軽作業の仕事の特性を理解していれば、志望動機でアピールするべき自分の資質も明確になってきます。軽作業では、特にテキパキした作業と、スピーディに動ける体力が要求されます。そのため、志望動機にも、そうした資質を盛り込むことが重要です。以下、軽作業でアピールできる資質を具体的に見ていくことにしましょう。
軽作業の仕事では、業務時間中ずっと体を動かしているということも少なくありません。荷下ろしや梱包といった作業は文字通り力仕事となりますし、仕分けや検品、ピッキングといった力をあまり使わない細かい作業でも、長時間立ちっぱなしや動きっぱなしで業務に就いているということがほとんどです。そのため、いずれの軽作業であっても、前提として体力は必要とされる資質だと言えます。求人に応募する際も、体力があることをアピールすることは大いに役立ちます。
たとえば、決めたシフトにはきちんと休むことなく毎回入れることや、勤務中は最後までへばらずにテキパキとやり切れることなど、体力につながるアピールポイントはしっかり伝えることが大切です。また、過去に運動部だったことや、学校では皆勤賞だったこと、めったに風邪をひかない健康体質であることなども大きなアピールポイントになります。体力に自信があるなら、しっかりそのことを示してアピールしておきましょう。
軽作業は主に単純作業が中心です。検品では、商品に傷や欠陥がないか延々チェックし続けますし、商品にシールをひたすら貼り付けたり、ペットボトルにおまけを取り付けたりするのも軽作業の仕事内容です。こうした仕事を一人で黙々と続けていくことになるため、軽作業には単純な作業をやり切れる集中力も必要な資質のひとつだと言えます。もし、作業の途中で注意力が散漫になれば、商品の傷や欠陥を見逃してしまうこともありますし、重い荷物を運ぶ作業では集中力の欠落による些細なミスが重大な事故やケガにつながるおそれもあります。
ですから、ひとつの物事に集中して取り組むことができるという資質は、作業の効率化や安全性が求められる軽作業にとって大きなアピールポイントのひとつです。特に、長時間にわたって同じ作業を続ける軽作業では、単発的な集中力より、集中力を長時間維持できる能力が求められます。そのため、集中力をアピールする際は「受験勉強で毎日10時間集中して勉強していた」など、長時間集中して勉強や仕事ができることをアピールしたほうが効果的です。
軽作業は、素早くテキパキと作業していくことが求められる仕事です。特に、仕分けやピッキングといった細かい作業は、スピーディな仕事さばきプラス仕事の正確さというものが要求されます。工場や倉庫内の出荷作業は時間が決まっているため、その時間内には仕分けや梱包の作業を終えなければなりません。ですから、テキパキとスピーディに動けることや、臨機応変に対応できる柔軟性があることなどは、軽作業にとって重要な資質なのです。
また、単にテキパキ動けるだけではなく、より作業を効率化するための方法を考えられる力もアピールポイントになります。軽作業は仕事自体がシンプルなだけに、言われたことをただやるだけになってしまいがちです。しかし、実際の現場では、やはり自分で考えて、自分で作業を効率化できる人のほうが重宝されます。そのため、自分の力で根気強く作業を効率化できる力があること、すなわち要領のよさや頭のよさもアピールポイントになると言えるのです。
もし、体力面でのアピールポイントが乏しいなら、手先の器用さを重点的にアピールしてもよいでしょう。シールを貼る作業や本に帯を付ける作業など、軽作業では細かい仕事もたくさんあります。そのような内容の作業において、手先の器用な人は非常に重宝される人材です。もちろん、細かい作業にも体力や集中力は必要ですが、繊細な作業を正確かつスピーディにできることは大きなアピールポイントになります。手先の器用さに自信があるなら、その点を重点的に主張してしっかりアピールしましょう。
真面目さや几帳面さは、軽作業に限らずどのような仕事においても必要な資質です。軽作業では、従業員が真面目に作業に取り組んでいなければ、不具合や欠陥のある商品がそのまま消費者の手元に届くことになってしまいます。消費者にしっかりした商品を正しく届けるためには、何より軽作業スタッフの仕事の質が重要な鍵を握ることになるのです。そのため、小さなミスも見逃さない几帳面さや真面目さは、軽作業にとっても必須の能力になります。仕事に対して真面目に取り組む姿勢や、普段の自分自身の几帳面な性向なども大いにアピールしていくべきでしょう。
志望動機を作成する際は、まず採用担当者の目を引くような内容を意識することが大切です。そのため、志望動機を考える際は、決して自分本位にならず、採用担当者の立場になって考えながらつくる必要があります。それでは、具体的にどういうところに気をつければよいのでしょうか。ここでは、志望動機のポイントと注意点について解説します。
軽作業の仕事は、さまざまな会社から求人が出されています。軽作業の仕事を選ぶ際は、そのようなさまざまな求人のなかから1つを選んで応募することになるわけです。その際、なぜ応募した会社に目をつけて実際に選んだのかということは、しっかり志望動機に書いておいたほうがよいでしょう。また、同じ軽作業でも、勤務する工場や倉庫によって扱う商品は変わってきます。会社を選んだ理由に加えて、その商品やその仕事内容を選んだ理由も合わせて明確に説明したいところです。
軽作業では、すぐに仕事を辞めてしまう人も少なくありません。それだけに、なるべく長く仕事を続けてくれる人材を求める傾向があります。その会社や仕事内容を選んだ理由を明確に説明できれば、仕事を続ける意欲があることをアピールすることができます。そのため、軽作業の仕事で選ばれる人材になりやすいと言えるのです。たとえば「自分のこういうところが活かせそうだったから」「自分が日頃よく使う製品だったから」といった書き方なら、的確に自分をアピールすることができるでしょう。
未経験から軽作業の仕事を始めたいという場合でも、軽作業に近い経験があれば十分にアピールの材料になります。たとえば、過去のアルバイト先で商品の検品や値札の貼り換え作業をしたことがあるなら、その経験は軽作業にも大いに生かすことができます。そのため、未経験から始める場合は、まず過去の経験を振り返ってみて、似たような作業をしたことがないか思い返してみましょう。
もし、似たような経験がなかったとしても「単調で細かい作業をスピーディにこなした経験」といったようなことでも構いません。軽作業ではミスなく作業できることや、丁寧に仕事に取り組めることなどが要求されますから、細かい作業を正確にこなせるということをアピールできれば、経験の種類にかかわらず大きな強みにすることができます。
志望動機に「寮があるから」「休暇が充実しているから」といった制度面を盛り込む際は少し注意が必要です。たしかに、寮完備や休暇制度の充実は、その会社ならではの特徴であることも多いため、会社の制度面に触れることは、その会社を選んだ理由にも通じるものがあると言えます。ただ、制度面に触れているだけでは、採用担当者に対してその会社に入りたいという熱意が伝わりきらないかもしれません。
軽作業では、やはり長く続けてくれる人を積極的に採用する傾向があるため、制度面に触れる際もあくまで自分の熱意をアピールする材料として利用したほうがよいでしょう。たとえば「休暇が充実しているからこそ長く続けられると思った」など、意気込みや熱意を添えると担当者の心にも響きやすい志望動機になります。
志望動機の書き方や注意点がわかったら、自分でも実際に志望動機を書いてみましょう。以下、参考になるように志望動機の例文を添えます。未経験の場合と、過去に経験したことがある人で、異なる例文を紹介します。例文を参照しながら、自分ならではの志望動機を考えてみましょう。
「私は以前、データ入力の仕事に従事しておりました。その経験から、ピッキングの仕事に応募させていただくことを決めました。ピッキングの仕事も、ひとつの作業を長時間続ける集中力と根気が必要だと聞いています。データ入力の仕事でも、同じ作業をやり続ける集中力が必要でしたので、ピッキングの仕事は自分の経験を生かせると思いました。」
このように、未経験の場合は、過去の自分の経験から集中力や体力があることをアピールすることが大切です。特にピッキングの仕事は集中力が求められるため、未経験の場合は集中力をしっかりアピールすることで好印象を狙います。
「以前に倉庫でおもちゃの部品をピッキングする仕事をしており、作業の速さや正確さを褒められたことがあります。私自身も、子どものころからプラモデルを組み立てるのが好きだったため、細かい作業を正確かつスピーディにこなす仕事は自分に向いていると自負しています。」
すでにピッキングなどの経験がある場合は、その経験をなるべく具体的に盛り込むのが志望動機の基本的な書き方です。特に褒められたことや評価されたことは大きなアピールポイントになるため、そうした経験があるなら積極的にアピールしていきましょう。
「スーパーのアルバイトで商品のラッピングなどを担当していたことがあります。その経験を生かせると思い、梱包の仕事に応募させていただきました。また、スーパーでは周囲と連携して仕事を進めることの大切さも学びました。梱包ではチームワークも大切だと聞きましたので、梱包の仕事なら自分が学んだことも生かせると思います。」
軽作業では、黙々と一人でこなす作業がある一方、チームの連携で仕事を進めていくような作業もあります。そのため、コミュニケーション力やチームワークも大事になってくるので、スピード感や正確さをアピールすると同時に、コミュニケーション力などもどんどん主張していけるとさらによいでしょう。
未経験から始める人も多い軽作業は、長く働き続けてくれるかどうかが重視される傾向にあります。そのため、志望動機をつくる際も、長く働いてくれそうと思ってもらえるようなものをつくることを意識しましょう。もし、コツコツと作業することが得意なら、軽作業のほか期間工にも適性があると言えます。いろいろな選択肢があったほうが自分に最適な仕事も見つかりやすいので、興味があるならぜひ期間工の情報も確認してみましょう。
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