2020.3.25

物流業界の志望動機の書き方とは?物流業界の現状・職種とは一体何!?

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物流業界はインターネットショッピングの急速な発達による需要拡大を背景に、多くの注目を集めている業界です。物流業界と聞けば、ものを運ぶ仕事であることは想像ができますが、具体的な仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、物流業界への就職を志望しているけど、どんな志望動機を書けばよいのかわからない人のために、物流業界の概要や志望動機に入れると効果的なポイントを紹介します。

1.物流業界の現状

物流業界は、大手企業を中心に業績が順調に伸びている業界です。物流では、大きく分けて輸送、保管、荷役、包装、加工、情報処理といった仕事が行われています。

「輸送」は普段目にすることも多いトラックなどでの配達を意味し、「保管」は倉庫などの施設で対象物を保管する仕事です。「荷役」とは船や飛行機などの輸送手段に荷物を積み込む仕事で、「包装」は倉庫などに運ばれてきた荷物を梱包したり、タグ付けをしたりする仕事をいいます。「情報処理」はオフィスにおいて物流に必要な情報をとりまとめて発信する物流の要となる仕事です。物流大手といわれるような企業では、これらの業務を1つの企業あるいは1つのグループでカバーしています。物流業界はさまざまな設備が必要な場合が多いため、資本力で劣る中小企業は分野を特化しているケースが一般的です。

インターネットショッピングの急速な拡大によって、大型物流倉庫を新設する動きが増えています。個人がインターネットを通してさまざまな物品の売買を行うようになったことで個人の宅配便需要は高まりましたが、一方で日本経済の停滞に伴い貨物輸送は伸び悩んでいる状況です。

また、物流に対するニーズが高まっているのに対し、人員が足りておらず、人手不足が業界全体の問題となっています。将来的にはAIやロボットの導入による無人化や自動化を実現し、人手不足を解消したいと考えている企業は多いものの、技術的な問題やコストなどを理由に導入・活用はそれほど進んでいません。大企業のなかでは、すでに新技術の導入によって低コストの運用を行っているところもありますが、全体としては従来型の物流体制からゆっくり移行していくと予想されています。

2.物流業界の職種

物流業界では、ものを顧客に届ける「ドライバー」、ものを保管する倉庫の管理を担当する「倉庫管理」、受注状況や人員などを管理する「事務職」、顧客と調整を行う「営業職」といったものが主な職種です。ここでは、それぞれの職種の仕事内容や仕事の特徴について具体的に紹介します。

2-1.ドライバー

「ドライバー」は物流を支える柱であり、ドライバーなしに物流業界は成り立たないほど大事な職種です。物流業では、どれほど多く受注したとしても、荷物を運ぶドライバーがいなければなりません。しかし、特に人手不足が深刻化している職種でもあります。

ドライバーはトラックを運転するイメージが強いですが、普通自動車免許でも運転可能な車種で輸送を行うこともあるため、大型免許は必須ではありません。しかし、大型のトラックの運転を求められる職場も多いため、中型や大型の免許があると仕事の幅も広がります。そのため、就職する前に免許を取得していることが望ましいです。もちろん、就職してから取得させてくれる企業もありますので必須ではありません。

ドライバーは、基本的に毎日同じような作業を繰り返すことになります。そのため、毎日の作業に飽きてしまわないよう、工夫や研究をしながら仕事を楽しめる性格の方が最適です。また、指示待ちではなく、精力的に仕事に取り組める方にも向いています。ドライバーは、仕事のなかで荷物の積み下ろしや、客先までの配達の際に直接荷物を持って運ぶこともあるため体力が必要不可欠です。ドライバーの仕事は多様化の傾向が見られ、配達先との調整や客先での提案・営業なども任されるケースが増加しており、コミュニケーション能力の高い人材が求められています。

2-2.倉庫管理

倉庫管理は、さまざまなものを保管する倉庫を管理します。倉庫施設を管理するだけでなく、倉庫から荷物が正確に客先に配達されるように準備をするのも倉庫管理の仕事です。倉庫管理では、主に検品、入庫、流通の加工、ピッキング、仕分け・荷揃え、出庫といった業務があります。これらの業務は注文された荷物を、配達先に正確に、かつ良好な状態で運べるよう整理、保管するためのもので、丁寧さや正確さが求められる業務です。

「検品」業務は、対象に傷や破損がないか検査する業務で、「入庫」は荷物を整理し、指定の保管場所に置く業務を指します。「加工」とは個数の確認を行い、包装やラベルを貼るといった作業をして出荷可能な状態にすることです。「ピッキング」は伝票や指示書に従って荷物を取り出す業務で、「仕分け・荷揃え」はピッキングされた荷物に間違いがないかを確認し、配送先やエリア別に仕分けし、トラック単位で荷物を振り分けていきます。「出庫」は、荷物を客先に送る仕事です。出庫の時間は客先への荷物の到着時間に大きな影響を与えるため、出庫時間は必ず記録し、遅れることがあれば必ず知らせなければなりません。

倉庫管理の仕事は、重い荷物を持つことが多いため、体力も大切です。フォークリフトの運転ができる方なら倉庫管理の現場で重宝されるでしょう。真面目で粘り強く、丁寧な仕事ができる方に向いた職種です。

2-3.事務職

さまざまな情報処理を担い、物流を陰で支えている事務職はドライバーと同様に物流において欠かすことのできない職種です。事務職の仕事がしっかり行われていないと、現場の作業がスムーズにいかなくなってしまいます。

事務職の仕事は、当日の入庫・出荷予定リストの確認や、入庫商品の伝票作成・データ入力、ドライバーや顧客からの問い合わせへの対応、出荷商品の伝票作成・データ入力、管理データの処理・修正とさまざまです。荷物の動きに合わせ、情報が随時入ってきますので、次々に仕事を処理していく必要があります。

事務職はパソコンを使っての作業が中心になるため、タイピングスピードやパソコン知識が必要です。貿易事務や貿易関連の企業で事務職をしたい人の場合、英語などの外国語ができると効果的なアピールになります。一般的な事務職と比較すると、ドライバーや顧客などと随時接する機会があるため、コミュニケーションの好きな方、得意な方に向いている仕事です。

2-4.営業職

物流業界においても、事業を継続的に成長させていくためには仕事を受注する営業職の役割が欠かせません。営業職は、ドライバーが兼任している場合もあれば、専門の営業職が活躍している場合もあります。

営業の場合、基本的な仕事はメールの確認や社内外での打ち合わせ、各種の調整業務、契約手続きや事務といったもので、ほかの業界の営業と大きな違いはありません。輸入品を扱ったり、外国企業との取引があったりする企業では、英語ができる方は評価が高まります。物流は基本的にどこも同じように考えられやすいため、営業職を目指す人は自社を魅力的に紹介できるように、分析力や話術を磨いておくとよいでしょう。コミュニケーション能力の高さはもちろん、大事な物流についての商談をまとめることになるため、責任感と誠実さも求められます。

3.志望動機の書き方

物流業界の仕事について紹介しましたが、同じ物流業界でも職種が変われば求められる性質やスキルは違ってきます。しかし、どんな職種だとしても、応募する際の志望動機の書き方はほとんど同じです。ここでは、実際に物流業界に応募するにあたり、志望動機にはどのようなことを書けばよいのか見てみましょう。

3-1. なぜ物流業界なのか

志望動機は「なぜその業界や企業で働きたいのか」を意味します。そのため、数ある業界のなかでも、どうして物流業界を選んだのかを、まずしっかりと説明することが大切です。物流業界の経験者であれば特に説明する必要はありませんが、新卒者や未経験者の場合、どうして物流業界を選んだのかを丁寧に説明しなくてはなりません。

物流業界は職種に限らず、基本的に「ものを運び届ける」というサービスの提供をする仕事です。そのため「ものを運んで相手に届けたい」という一般的な内容ではなく「ドライバーとして定時配達で届けたい」など、物流業界で何をしたいのかを明確にすることが大切です。

物流業界を選んだ理由をしっかり説明するためには、物流業界についてよく調べ、特徴をとらえた志望動機を書くことが大切です。業界知識を感じさせる内容は、相手に物流業界を本気で目指しているという思いが伝わります。さまざまな情報を自分で調べ、しっかりと吸収して納得できる志望動機をつくりましょう。

3-2. なぜその企業を選んだのか

志望動機では「なぜその企業を選んだのか」の観点も必要です。物流業界といっても、企業ごとに扱う品物や強みが異なります。「物流ならどこでもよかった」と思われるような志望動機ではなく「この企業に入りたい」と感じさせるためには、志望先の企業の特徴をしっかりとつかんだ志望動機を書くことが大切です。

しかし、一般的な情報からはなかなか企業の特徴は見出しにくいため、しっかりと業界研究と企業研究を行うようにしましょう。物流業界の流れや、そのなかにおける企業の貢献、動きなどを照らし合わせて考えていくと特徴が見えやすくなります。また、それぞれの企業の理念や求める人材像といった固有の情報をもとに書くのも方法のひとつです。

3-3. 自分が貢献できることは何か

志望動機のメインは業界や企業を選んだ理由ですが「自分とその企業・仕事の相性がいい」という内容は、志望動機にもアピールにもなりますのでできるだけ入れましょう。企業の採用担当者は入社したい人を採用するのではなく、自社への貢献や活躍が期待できる人を採用します。そのため、入社したら何ができるのか、企業に何を提供できるのかを含めることが大切です。特に、企業が求める人材像に沿ったアピールは高評価につながります。

アピールするときは、できるだけ具体的なエピソードを交えながら、自分の能力やスキルについての情報を伝えましょう。ただし、アピール部分が多くなりすぎて、肝心の志望動機がかすんでしまわないように気をつけてください。

どういう志望動機を書けばよいかわかりましたか?

物流業界は引き続き需要の拡大が予想され、志望者も増加している注目の業界です。人手不足の業界ではありますが、人気のある企業なら志望者も多く競争も厳しくなります。ライバルに負けないためにも、この記事で紹介したポイントをしっかりおさえて志望動機を作成しましょう。採用担当者の心をつかむアピールのためには、物流業界や志望企業についての研究をしっかり行うことが何より大切です。

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