2020.3.25

コールセンターは服装自由が多い!メリットや男女別にNG例を解説!

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コールセンターで働くメリットのひとつは「服装自由」となっている職場が多いことです。服装が自由の職場であれば、毎日窮屈な制服やスーツを着なくて良いため、いつでも楽に会社に通うことができます。ただ、服装自由といっても、どこまで自由にして良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コールセンターにおける服装自由の定義や、男女別のNG例、また困ったときの対処法などについて解説します。

1.コールセンターの服装は2パターン

コールセンターは服装自由の職場が多い一方、スーツ着用が義務付けられている職場もあります。それでは、服装自由の職場とスーツ着用の職場ではどのような違いがあるのでしょうか。検証してみましょう。

1-1.服装自由

コールセンターの仕事は、基本的に電話越しでの対応となるため、お客様と面と向かって接するようなことはありません。そのため、服装に関しても、自由にして構わないとしている職場が多いのです。ただし、業種などによっては、スーツ・オフィスカジュアルといった指定も存在するので、働きたい職場が服装自由かどうかを知るためには募集要項を確認する必要があります。

また、服装が自由とされている職場でも、どこまで自由が許されるかということは各コールセンターによって変わってきます。たとえば、職場によっては、ジーンズのようなオフィスカジュアルではない恰好はNGとされていることもありますし、男性のみ服務規定が厳しいという場合も珍しくありません。このように、私服で出勤可能となっている職場でも、何がOKで何がNGとなるのか細かい規定があるので、事前に確認しておくことが大切です。

1-2.スーツ着用

服装自由な職場が多いコールセンターにも、スーツ着用などが規定されている職場がないわけではありません。たとえば、銀行や証券会社などの金融機関、弁護士や司法書士といった士業系の職場などでは、コールセンターのスタッフにも制服着用を義務付けている場合が多いです。特に金融関係の業種では、直接お客様とやりとりするわけではないコールセンタースタッフも制服を着るようにいわれる傾向にあります。これは、銀行などで自由奔放な服装の人がいると、お金を預けるのに不安を感じる方もいるからだといわれています。

また、スーツ着用を規定している職場は、そうしたいわゆるお堅い業種の職場だけではありません。たとえば、IT業界は一般的に服装自由ということが多いですが、会社の方針としてコールセンターのスタッフもスーツを着用することになっていることがあります。服装自由とするか、それともスーツ着用とするかは、どのみち各企業の裁量に任されていることです。そのため、コールセンターであっても、その企業が服装自由かどうかは会社に入ってみないとわからないという側面があるのです。

2.私服であることのメリット

企業によって多少の違いはあるものの、コールセンターは概ね私服着用OKである場合が多いと言えます。もちろん、毎日自分で服を決めなければいけないという煩わしさはあるかもしれませんが、私服であることのメリットは決して小さなものではありません。それでは、実際どのような利点があるのでしょうか。以下、私服であることのメリットについて解説します。

2-1.制服の煩わしさがない

服装自由のメリットは、まず制服を着る煩わしさがないということです。制服着用の職場で働いたことがあるなら、制服を毎回身につけなければいけない煩わしさがわかるのではないでしょうか。基本的に、更衣室で制服に着替える時間は勤務時間に含まれません。それにもかかわらず、着替えるために少し早めに職場に行かなければなりませんし、帰宅する際も制服から私服に着替え直すのに余計な時間を取られてしまうのです。

一方、服装自由の職場なら、遅刻しなければ時間ぎりぎりに行っても問題ありませんし、終業の際も着替える手間がなくなるため、スムーズに帰宅できるようになります。わざわざ私服に着替え直す必要がない職場なら、出勤した服装のまま遊びに行くことも可能でしょう。このように、制服の煩わしさがないことは、働くうえで大きなメリットだと言えるのです。

また、制服着用の会社では、着用する制服を社員負担で購入しなければいけない場合もあります。働く際にお金がかかるのは、なるべくなら避けたいことでしょう。たとえば、派遣で工場勤務する際は、作業にあたって軍手や作業靴など、自分で用意しなければいけない道具がありますが、コールセンターにはそういった道具も必要ありません。服装自由の職場なら、いわば着の身着のままであっても、すぐに仕事を始められるというメリットがあるのです。

2-2.業務中も身体が楽

スーツ着用が必須という職場では、ネクタイを首元まで締め、ジャケットをしっかり着て職務にあたらなければなりません。ただ、ネクタイやジャケットといったスーツスタイルは、どうしても肩が凝ってしまう恰好です。特にコールセンターはオフィスワークであり、一日中デスクに向かって作業していることもあります。そのため、窮屈な恰好をしていると、体がいっそう疲れてしまうことがあるのです。

その点、服装自由の職場では、堅苦しい恰好をする必要もありません。フラットな恰好で仕事をしても許されるため、ストレスを感じることなく毎日の作業にあたることができるのです。また、スーツを着ていると、夏は暑く冬は寒いと感じる方も多いのではないでしょうか。服装自由なら、夏は涼しい恰好で、冬は暖かい服装で仕事ができます。服装による温度調節がしやすいので、その点も私服OKのメリットだと言えます。

2-3.個性を出せる

服装が自由の職場では、自分の好きな服を着て出勤することができます。もともと服が好きな方なら、職場でもおしゃれをして仕事をしたいと考えるものです。もちろん、仕事をするのにふさわしい恰好である必要はありますが、自分の好きな恰好をして作業ができれば、そのこと自体が仕事のモチベーションにつながることもあります。

また、私服にはその人の個性が反映されるものです。おしゃれに決め込んでいる人もいれば、あまり服装にこだわりがないような人もおり、服装はそうした個性を表現するための手段でもあるのです。時には、服装からその人の性格を判断したり、どういう人なのか想像したりすることもあります。服装をきっかけに同僚と仲良くなったり、先輩や後輩との話のネタになったりすることもあるので、職場の人間関係を楽しくできるという意味でも、服装が自由であることには大きなメリットがあるのです。

3.服装自由とはいえ避けた方がよいもの

自由な服装で働けることにはさまざまなメリットがあります。しかし、服装自由が許されている企業でも、避けなければいけない恰好というのはあります。コールセンターという職場は、基本的にお客様と対面するということがない職場です。しかし、お客様と接することがあってもなくても、そもそも職場というのは働くための場所であるということを忘れてはなりません。仕事をするために行く以上、服装自由であっても「あくまで仕事に来ている」という認識は必要です。

もちろん、どこまで許されるかは職場によって異なりますが、清潔感にかける恰好や公序良俗に反すると見なされるもの、また業務に差し支えあるような服装などは、基本的にどのような職場でも避けなければなりません。それでは、具体的にどのような服装を避けるべきなのでしょうか。以下、男女別に具体例を紹介します。

3-1.男性

男性の場合、服装に清潔感がないことで問題になってしまう場合があります。汚れているTシャツやダメージジーンズなど、仕事をする恰好として清潔感を感じられないような服装は避けたほうが賢明です。特にスリッパやサンダル類、極端に短い短パンやタンクトップなどは、清潔感に欠ける印象を与えてしまいがちであるため、服装自由なコールセンターの現場でも規定で禁止されていることが多いです。

また、身につけるものだけではなく、自分自身の出で立ちにも気を使ったほうが良いでしょう。たとえば、手入れをしていない無精ひげなどです。手入れしてあっても、ひげ自体が禁止という職場もあるので、なるべくきれいに剃って出勤することを心がけましょう。アクセサリーなどの装飾品も禁止されていることがあるので、就業規則に違反しないようにしっかり確認しておくことが大切です。

3-2.女性

女性の服装で特に気を付けたいのは、アクセサリー類やネイルといった装飾品です。女性のアクセサリー着用に関しては、男性ほど厳しい規定はないことが多いです。ただ、コールセンターではヘッドセットを着用して業務にあたります。そのため、特段の規定がない場合でも、イヤリングやピアスがヘッドセットにあたって邪魔にならないように注意する必要があります。一方、ネイルについても、コールセンターではパソコンを扱うことが多いため、業務に差しさわりのあるような極端なネイルは控えたほうが良いでしょう。また、アクセサリーやネイルは、そもそも風紀上認めていない職場もあるので、就業する前や勤務初日に確認しておくのが鉄則です。

アクセサリーやネイルのほかには、香水も注意が必要な装飾品です。禁止にされているわけではなくても、あまり香りの強いフレグランスでは周囲の人に煙たがれることがあります。そのため、香水をつけるにしても、職場に行く際は香りがあまり強くないものを使うようにしましょう。また、男性と同じで、清潔感に欠ける印象を持つ服装は控えるべきです。極端に短いスカートなど、露出の多い恰好は清潔感を損なうので避けましょう。

4.かえって服選びに迷ったらオフィスカジュアルがおすすめ

服装自由にはメリットもたくさんある一方、毎日の服選びにはどうしても迷ってしまいがちです。せっかく服装が自由なら、おしゃれをして出勤したいという方もいるでしょうが、あまり派手な恰好や仕事に相応しくない恰好は控えなければいけないことも事実です。もし、どのような服装をして出勤したら良いかわからなくなってしまったら、オフィスカジュアルを試してみるというのもひとつの手です。オフィスカジュアルは、シャツとパンツやスカートを組み合わせたスタイルで、主に上下別の物を着ることで季節や自分の個性に合わせたコーディネートをします。

オフィスカジュアルの良いところは、オフィスに相応しい恰好でありながらも、カジュアルで自由なスタイルが許されているという点です。職場に相応しい風体を保ちながら、若干カジュアル化されたものを着用しても構いません。普段オフィスカジュアルというスタイルに慣れていない人からすれば、少し曖昧に感じるかもしれませんが、毎日の服装に迷ったらぜひオフィスカジュアルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。また、服装自由のコールセンターには、あえてスーツで出勤する方もいますから、オフィスカジュアルに慣れていないならまずはスーツで出勤してみるというのもひとつの手です。

5.コールセンターの登録会や面接での服装は?

私服OKのコールセンターであるなら、登録会や面接に私服で行っても基本的に問題ありません。ただ、登録会や面接は、採用するかどうかを審査する場でもあります。ですから、私服OKのコールセンターに応募する場合でも、登録会・面接に臨む際はなるべく印象の良い服装を意識したほうが良いでしょう。特に派遣の場合、営業担当の印象を良くしておくことは大切です。営業担当に与えた印象如何によって、その後の待遇も変わってくることがあります。

また、服装自由な場合でも、どこまで許されるかは現場によって異なります。もし、どこまで許容されるかわからない場合は、可能な限りスーツなどの改まった恰好で行くのが無難でしょう。

服装自由といえども実態は様々である

コールセンターは服装自由な場合が多いため、そのメリットは大きなものがある一方、かえって考えるべきことが多い職場でもあります。実際、コールセンターでは、服装自由な場合でも現場によって微妙に異なる部分も少なくありません。細かい規定は就業前の段階では知らされていないこともあるため、就業前に服装に迷ったときは、とりあえず改まった恰好で出勤して、様子を見ながら変えていくといったこともアリでしょう。

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