2020.12.23

自由研削砥石の特別教育ってなに?どんな仕事をする?

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はじめに

自由研削砥石(といし)とは、いわゆるグラインダーとよばれる機械です。ディスク状の砥石を回転させ、金属などを削るために使われます。しかし研削に使われる砥石は使うごとに摩耗していくため、適切なタイミングで取替えなければいけません。そして業務で自由研削の砥石交換を行うためには資格が必要になります。今回は、自由研削砥石の取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育について解説します。

自由研削と機械研削の違いって? 
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研削には自由研削と機械研削の2種類があります。
自由研削は、グラインダーといわれる円盤状の砥石を高速で回転させる機械を使い、研削するための機械または削る材料を手で持って作業します。グラインダーにはいくつか種類があり、携帯用グラインダー、卓上グラインダー、スウィンググラインダー、ワゴングラインダーなどがあります。

機械研削は手での研削が難しい、複雑な形を削る方法です。工作機械を使い、砥石も材料も機械に固定して加工します。機械研削を行う機械には円筒研削盤、内面研削盤、平面研削盤などがあります。

研削砥石を交換するには資格が必要
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研削加工とは、金属や木材などの材料を削って表面をなめらかにしたり、大きさを寸法通りにそろえる加工です。研削は砥石を材料に当てて削っていきますが、同時に砥石も少しずつ削られ、削る能力が下がっていきます。そのため、定期的に砥石を交換しなければなりません。自由研削砥石は、固い砥石を高速で回転させる機械なため、使用中に砥石が外れたり、砥石が割れたりすれば非常に危険です。そのため業務で砥石を交換する作業者は、研削する機械の砥石を交換するために資格を持っていなければなりません。
「研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に関わる特別教育」を受講して修了証をもらうことで、砥石の交換ができるようになります。研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に関わる特別教育は、厚生労働省が労働安全衛生法によって定めている国家資格です。自由研削砥石を使用するだけあれば、業務であっても特に資格は必要ありません。

工場で活躍できる!自由研削の仕事

自由研削砥石の特別教育を受講すれば、工場や建設現場など、製造業の現場で活躍できるでしょう。金属をあつかっている工場では、研削をしなければならない部品も多く、自由研削の仕事もたくさんあります。たとえば、自動車関連部品の製造工場では機械加工後にバリがでる部品もあります。そのような場合にバリ取りで活躍するのが自由研削砥石です。また金属同士を接着する溶接作業では、溶接でできた金属の盛り上がりを削るためにも自由研削砥石が使われます。家電や産業機械を作っている工場や、金属の板やパイプ、配管などを作っている工場、屋外の建設現場などでも自由研削の仕事は必要とされます。
自由研削の資格で活躍できる場は製造業の現場になりますので、自分でモノを作るのが好きな人に向いています。デスクワークよりも現場で働きたい人向けといえます。品質に対するこだわりを持っている人は、強みとして活かせるでしょう。

自由研削砥石 特別教育は1日で受講可能!

自由研削砥石の特別教育は学科と実技の講習です。講習をしっかり聞いていれば、簡単に取得できるでしょう。事前の勉強も必要ありません。学科では、砥石の交換方法だけでなく機械を安全に使う方法や、機械に異常がないか検査する方法を学びます。また、安全な作業ができるように労働安全衛生法についても学びます。実技では実際に研削砥石の交換をし、交換後の試験運転も実施します。教習所によりますが、1日で取得できる場合が多いです。
講習内容は以下の表のとおりです。

科目名 受講時間
自由研削用研削盤、自由研削用といし、取付け具等に関する知識 2時間
自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識 1時間
関係法令 1時間
実技 2時間
自由研削砥石 特別教育の申し込み方法

自由研削砥石の特別教育は、労働技能の講習をする協会や、教習所で受講が可能です。料金は場所によりますが、1~1.5万円程度でしょう。各機関のウェブページからインターネット申し込みが可能です。
PEO建機教習センタ」では、日本各地に教習所があり、自由研削砥石の特別教育を受講可能です。ウェブページから申し込みが可能となっています。

まとめ

自由研削砥石の特別教育について解説しました。自由研削は、特に金属の加工をする工場では欠かせない作業のため、製造業ではさまざまな場所で活躍できるでしょう。溶接などのスキルと併せ、さらに業務の幅を広げるのにも役に立ちます。業務の幅が広がれば、昇進や昇給のチャンスにもつながります。
自由研削砥石の特別教育は、1日で取れて、事前の勉強も必要ないので取得しやすい資格です。仕事で忙しい人でも比較的挑戦しやすいでしょう。また実務経験なども必要としないため、これから製造業で働きたいと考えている学生にもおすすめの資格です。