2020.12.14

簡単に取得できて履歴書にも書ける!試験のない資格5選!

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はじめに

就職やスキルアップがしたいときに資格取得をおすすめされることが多いですよね。しかし多くの資格には試験があるので、取得のハードルが高く断念する方も多いのではないでしょうか。
じつは、試験のない国家資格が存在します。これらはかんたんに取得できる上に履歴書にも書くことができるため、取得すれば就職活動を有利にすすめることができます。

試験のない資格はたくさんありますが、今回は、取得すれば比較的広い分野で活躍できる資格を5つご紹介します!

1日~2日の講習で取得可能! さまざまな施設で活躍できる防火、防災管理者
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防火、防災管理者は、それぞれ建物などの「火災による被害」と「火災以外の災害」を防止するための責任者です。ある程度の規模の施設に必ず1人は必要なので、取得すればさまざまな場所で活躍できます。
防火管理者には甲種と乙種とが存在し、甲種ではより大規模な施設の責任者になることができます。また、防災管理者になるには甲種防火管理者の資格を持っているか、または甲種防火管理者の資格を同時に取得する必要があります。
防火、防災管理者は、どちらも講習を受けるだけで取得できます。講習の最後にはかんたんな試験がありますが、結果が悪くても補講を受ければOKです。つまり、実質的には無試験ということですね。
以下に、防火、防災管理新規講習(甲種防火管理者と防災管理者を一度に取得できる講習)の内容を示します。

講習名 講習内容 講習時間
防火、防災管理新規講習 防火、防災管理の意義及び制度 おおむね12時間
火気管理、施設、設備の維持管理
防火、防災管理に係る訓練及び教育
防火、防災管理に係る消防計画など
ビル清掃には必須!1日~2日で取得できるゴンドラ操作者

ゴンドラ操作者は、ビルの窓清掃や建物の建設などで使用するゴンドラの操作に必要な資格です。この資格は特別教育とよばれるもので、講習だけで取得できます。またゴンドラ操作者には特別教育以外の資格がないため、特別教育を修了すれば建設用、清掃用、メンテナンス用といった全てのゴンドラを操作できるのも魅力です。
ゴンドラ操作者の講習には学科と実技があります。くわしくは以下の表をご覧ください。

種別 講習内容 時間(時間)
学科 ゴンドラに関する知識 2
ゴンドラの操作のために必要な電気に関する知識 2
関係法令 1
実技 ゴンドラの操作及び点検 3
ゴンドラの操作のための合図 1
建築現場で大活躍!2日以上の講習で取得できる小型車両系建設機械運転特別教育

建築や土木の現場では、ショベルカーなどの建設機械が大活躍しています。小型車両系建設機械運転特別教育は、これら建設機械のうち質量が3トン未満のもの(ミニショベルやミニホイールローダーなど)を運転できる資格です。
小型の建設機械は工事現場の他、最近では農業や造園業などに幅広く利用されています。そのため取得すればさまざまな場所で活躍できますよ。
講習の内容は以下のとおりです。

種別 講習内容 時間(時間)
学科 小型車両系建設機械の走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 3
小型車両系建設機械の作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 2
小型車両系建設機械の運転に必要な一般的事項に関する知識 1
関係法令 1
実技 小型車両系建設機械の走行の操作 4
小型車両系建設機械の作業のための装置の操作 2
2日で取得可能!電線工事や植木の剪定などで活躍できる高所作業車運転特別教育
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高所作業車は、高い場所での工事、点検、補修などで使用される乗り物です。高所作業車に乗って電線工事を行っている現場を見たことがある方もいるでしょう。
高所作業車運転特別教育を受講すると、作業床(人が乗る場所)が10メートル未満まで上昇する高所作業車を運転できます。つまり、高層ビルなど10メートル以上の現場では作業ができません。しかし、最近は住宅工事や植木の剪定といった低い高さでの作業も増えてきているため、特別教育を受けるだけでも十分に活躍することが可能です。
講習項目や時間を以下に示します。

種別 講習内容 時間(時間)
学科 作業に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 3
原動機に関する知識 1
運転に必要な一般的事項に関する知識 1
関係法令 1
実技 作業のための装置の操作 3
5G導入で需要拡大の見通し!さまざまなルートで取得できる無線従事者

無線従事者は、無線設備の操作やその監督を行うことができる資格です。5Gの導入に伴い、今後さらに多くの無線従事者が必要になると考えられています。
無線従事者になるには国家試験を受験する他に、以下のような方法があります。指定された学校や課程を修了すれば、試験を受けずに無線従事者の資格を得ることができるのです。

方法 概要 詳細
1 学校で無線通信に関する科目を修めて卒業する 指定科目を修めて、大学、短期大学、高等専門学校、高等学校または中等教育学校を卒業する。
2 養成課程を修了する 総務大臣の認定を受けた講習(養成課程)を修了する。
3 認定講習課程を受講する 無線従事者資格を持っていて、一定の実務経験がある場合、認定講習課程を受講することで上位の資格を取得できる。

総務省のページに、上記方法1~3に当てはまる学校や養成課程などの一覧が掲載されています。方法1に関しては「科目確認校一覧」を、方法2に関しては「長期型養成課程指定校一覧」「養成課程一覧」を、方法3に関しては「認定講習課程一覧」をご覧ください。

まとめ

試験がないにもかかわらず、幅広い分野で活躍できる資格を5つご紹介しました。
防火、防災管理者、ゴンドラ操作者、小型車両系建設機械運転特別教育、高所作業車運転特別教育には受験資格がないため、興味があればすぐに取得できます。無線従事者にかんしても、自分に取得資格がないか調べてみるといいでしょう。
これらの資格を手に入れて、手軽にスキルアップを目指してみませんか?