2020.11.04

電気工事士 一種を紹介!高い技術力を証明!

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はじめに

電気工事は建物に電気というインフラを通わせる仕事です。日々安定した電力をつなぐ際にも、関わっている職業人はたくさん存在します。第一種電気工事士は、電気工事士の資格でも最上位になる資格です。高度な電気工事技術の照明にもなる、第一種電気工事士を解説します。

電気工事士 一種があれば独立できる?
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第一種電気工事士は「業務独占資格」です。高圧の電気を取り扱い、重大な危険が常にあるため、国家資格かつ有資格者のみが実務作業を許される業務独占資格となっています。
電気工事士の主要な勤務先は「電気工事会社」ですが、第一種を取得した後の業務に電気工事の「現場代理人」があります。ここで言う、「現場代理人」とは建築現場において電気工事全体を取り仕切る責任者・現場監督の役目になります。実際に現場に出向き、図面通りの電気工事が行われているのか、現場技術者の工事手順や方法は適切か、入念にチェックします。それ以外にも、仕事内容は現場だけではなく図面自体の作成や積算の仕事もあり、お客様には電気工事のメリットやコスト削減を提案しつつ、一方では会社の利益を確保するバランスも必要です。第一種電気工事士資格は、電気工事の現場作業を熟知する下積みに必要となります。
電気工事士として働く人の中には、いずれ独立することを視野に現場経験を積んでいる方も多く、能力があれば早期の独立も可能です。ただし、電気工事士として開業するためには、実務経験が3年以上必要です。第一種は高度な技術能力を持ち、独立するに十分な実績があることの証明になり役立つため、取っておいて損はないでしょう。
電気工事士の一般社員の平均年収は約420万円です。それに対し、現場監督の立場で働くと、平均年収は約530万と大幅にアップします。会社によっては資格手当が出て、転職にも圧倒的に有利です。個人事業主となった電気工事士の場合、年収は500万円から1000万円前後になり、企業に勤めるより収入がよくなる傾向が強いです。電気工事士の仕事は一生ものの技術なので、独立することで長く活躍することも考え、実務経験を積みましょう。

電気工事士 一種の試験難易度は?

第一種電気工事士の受験資格は、第二種電気工事士と同様にありません。試験日は年1回であり、筆記試験は毎年10月ごろ、技能試験は12月ごろに行われます。受験料はインターネット申込で10900円となっています。試験会場は各都道府県に指定され、筆記試験・技能試験、それぞれの試験日に向かう形です。受験票に記載されているため、送付された際に確認しましょう。
合格率や難易度は、やはり第二種電気工事士よりは難しく、全体の合格率は30%前後となっています。試験範囲も広がり、技能試験の求められるレベルが上がるため、電気工事会社に勤めている人は、会社での対策講習セミナーなどに参加できるか確認してみましょう。
例えば、問題は以下のようなものが出題されます。

問題:人体の体温を検知して自動的に開閉するスイッチで、玄関の照明などに用いられるスイッチの名称は。
イ. 熱線式自動スイッチ
ロ. 自動点滅器
ハ. リモコンセレクタスイッチ
ニ. 遅延スイッチ
(出典:電気技術者試験センター「【問題】2019年度第一種種電気工事士筆記試験」)

解答は「イ.熱線式自動スイッチ」です。身近に活躍する電気スイッチの名称ですが、いざ正式名称を尋ねられると難しい問題です。知っていれば解ける知識問題なので、覚えておきましょう。

第一種電気工事士を取得するには、半年程度の勉強の時間が必要です。上記問題のような知識問題も出題されるため、時間のある方は筆記試験用の市販テキストで勉強することをおすすめします。時間のない方は無料で公開されている過去問を勉強して、傾向をつかむだけでも試験対策として有効です。
参考:電気技術者試験センターhttps://www.shiken.or.jp/index.html

電気工事士 一種は取得に実務経験が必要
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第一種電気工事士と第二種電気工事の違いは、「担当できる電気工事の範囲」が異なります。
第一種電気工事士の方が範囲は広く、「最大電力500kWh未満の自家用電気工作物の工事作業」に携わることができます。仕事として扱える電圧が高く、大規模な電気工事案件や大型建造物、大きな商業ビルや工場の配線工事などを担当します。もちろん、低い電圧の仕事もできるので、一般的住宅の照明取り付けほか、第二種電気工事士の仕事範囲も兼ねることができます。
ほかに第一種電気工事士の違いとして、試験に合格するだけではなく免状を取得するには、学歴に応じた年数の実務経験が必要になります。電気科・電気工事科の大学や専門学校を卒業した人については3年以上、それ以外の場合は5年以上、電気工事に従事した経験が必要です。電気工事の実務経験として認められる作業も以下の3種類ほどに限られています。

●実務経験として認められる電気工事
1.一般用電気工作物での実務 ⇒ 第二種電気工事士の免状を取得後の、電気工事
2.自家用電気工作物での実務(最大電力500kw未満)⇒認定電気工事従事者認定証を取得後の、簡易電気工事
3.自家用電気工作物(最大電力500kw以上)あるいは電気事業用電気工作物での実務  ⇒大規模な工場やビル、高圧で受電する発電所などの電気工作物の設置・変更の工事
残念ながら、第一種電気工事士試験に合格したところで、高度な技術に見合うキャリアがなければ、資格は使えないということです。電気工事士としてのキャリアプランを考えるならば、焦らず第二種電気工事士の資格から取得し、実務経験を積みましょう。

まとめ

電気工事士は、現場での下積みを長く重ねることでできる仕事が増えていきます。その分、自分の成長を実感しやすく、大きなやりがいにもつながる仕事です。電気の技術は年々進化しているので常に学び続け、技術を磨くことが大切です。第一種電気工事士を取得して、長期間現場で活躍しましょう。