2020.11.04

電気工事士 二種取得でできること!抜群の人気と将来性!

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はじめに

電気工事士として現場で工事作業をするには、資格を持っている必要性があります。電気工事に必要な資格は数多くありますが、その中でも初心者が目指す資格として有名なのが第二種電気工事士の資格です。今回は、電気工事に必須の基本的知識を身に着ける第二種電気工事士資格について紹介します。

電気工事士 二種ってこんな資格!

第二種電気工事士は、工業高等学校生や電気を専門に勉強してきた学生が受験することが多いです。資格を持っていると電気工事に携われる証明になるため、即戦力として電気工事を行う会社への就職に有利になります。就職した後も、電気工事作業を行うためには必須の国家資格であるため、取得を目指す方も多くいます。
第二種電気工事士資格を取得すると、一般的な住宅や店舗のコンセント配置や電気配線工事、エアコンの取り付けなど小規模な電気工事作業を行うことができます。ほかテーマパーク内の遊具の点検や旅館のリフォーム作業といった保守・メンテナンスの作業も行うことができるようになります。

電気工事士二種はどうやって取得すればいい?
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試験日は、第二種電気工事士は毎年6月~7月の間に上期試験が1度行われ、10月~12月の間に再度下期試験が行われます。年2回試験が実施され、1度目の試験がうまくいかなかったときも、2回目のチャンスがあることになります。
受験資格はなく、受験料はインターネット申込で9300円、試験場所は各都道府県の指定場所で誰でも試験を受けることができます。
試験内容はマークシート四択の筆記試験と作業工具を持ち込んでの技能試験で、2種類セット、それぞれ別日に受験します。
筆記試験の合格基準は100点満点中60点以上が合格ですが、これは50問のうち30問あっていれば合格できるということです。計算問題も出題されますが、電気に関する知識問題と複線図の問題、工具や器具・部品の名称など暗記問題が中心であり、6割の得点はそれほど難しくありません。
例えば、問題は以下のようなものが出題されます。

問題:「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せで、正しいものは。
イ. 交流600V以下、直流750V以下
ロ. 交流600V以下、直流700V以下
ハ. 交流600V以下、直流600V以下
ニ. 交流750V以下、直流600V以下
(出典:電気技術者試験センター「【問題】2019年度第二種電気工事士下期筆記試験」)

答えは、「イ.交流600V以下、直流750V以下」です。基準を知っていれば、すぐに点につながる問題です。

ほかに、電気工事士の資格試験は、条件に該当すれば筆記試験の免除ができます。もし自分が免除に当てはまるのであれば、無理に筆記試験を受験する必要性はなくなるので確認しておきましょう

●筆記試験免除の対象となる方
・前回の第二種電気工事士筆記試験に合格した者
・高等学校・高等専門学校および大学などにおいて経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した者
・第一種・第二種・第三種電気主任技術者いずれかの免状取得者
・鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員試験に合格した者
・旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(へ)および(ト)の規定により電気技術に関し、担当の知識経験を有すると認定された者
・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者

筆記試験日より技能試験日は1か月あまりしか余裕がないため、注意です。前もって必要な工具や材料を準備し、何度か練習して試験に挑んでください。
技能試験の合格基準は「課題の成果物に対して、欠陥がないこと」。欠陥とは、未完成のもの・配線図と相違があるもの・電線と危惧の接合が確実でないもの・電線の外装を損傷したもの・器具を破損させたもの、おおむね電気工事として安全性を守った基準ですね。電気工事士資格を行っている「電気技術者試験センター」ホームページでは、「電気工事士試験の概要と注意すべきポイント」として、写真付きで技能試験のポイントをまとめています。ぜひ、一読しておくことをおすすめします。
参考:電気技術者試験センターhttps://www.shiken.or.jp/index.html

電気工事士 二種は電気工事士を目指したときに最初に目指す資格
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第二種電気工事士は、電気工事士の登竜門となる資格です。電気について学んできた学生や電気工事をしたことがない未経験者が受験生となり、試験日は年2回と挑戦しやすいです。また過去問に類似した問題を多く出題してくるため、傾向と対策をつかめば比較的に勉強しやすく、初心者が最初に目指す資格ともいえます。
一種とは違い、二種は一般用電気工作物に限り工事できます。一般用電気工作物とは、600V以下の電圧で受電している電気工作物はすべて当てはまります。つまり、住宅の照明取り付けから太陽光発電の設置まで、高圧の電気製品でなければ仕事として取り組む範囲内になります。第二種といっても、かかわることのできる電気工事作業は多種多様です。電気が必要な事業の需要も一気に増え、第二種電気工事士資格が必要な求人も豊富になりました。まずは第二種電気工事士を取得し、現場で経験を積み重ねて、第一種電気工事士など上位資格を目指すのがキャリアプランとなります。

まとめ

電気工事士は業界全体で人手が足りてないうえ、需要も現在進行形で増え続けています。なので、資格さえあれば、全国どこでも働き口に困ることはまずないでしょう。入門となる第二種電気工事士の試験の難易度は、電気工事の基本的知識をしっかりと身に着けるのにぴったりです。資格を活かし、キャリアップを目指しましょう。