2020.11.04

電気工事士ってどんな資格?どんな人が向いているの?

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はじめに

私たちの生活に必要不可欠になっている電気。そのインフラを下で支える縁の下の力持ちが電気工事士です。電気はあるのが当たり前になっているので、なかなか電気工事士の重要度を実感することは難しいかもしれません。今回は、電気工事士の実際の仕事内容や電気工事士資格の種類、試験内容を解説します。

電気工事士とは?
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「電気工事」とは、電気設備が必要な建物を中心として行われる工事のことです。そして「電気工事士」とは、安全に電気が使えるよう、建物内の電気設備工事や電気設備管理をする人になります。
ビルを新しく建てる際には、外の電柱から電線を引き込み、各部屋に配線をして電力を供給します。配電盤も設置します。
また、すでに建てられている建物に対しては、故障した電気設備を修理したり、コンセントや照明、エアコンを増設したりします。最近では、インターネットを使えるようにLAN配線なども行っています。
工事をするだけではなく、大きな商業ビルや鉄道に向かい、エレベータやエスカレータ、変電設備や防災設備などのメンテナンスを行うこともあります。
このような電気周りの作業は危険が伴うため、電気工事士として働くためには、試験を受けて国家資格を取得することが必要です。電気工事で作業方法や手順を間違い、感電し、怪我をしてしまうこともあるため、性格的に慎重で、集中力がある人が向いています。現場で朝から晩まで電気工事にかかわるため、電気に関心があり、機械いじりが好きな人が向いているともいえます。

電気工事士は技術の高さと積み重ねた経験値がそのまま給料につながる職人的な仕事です。厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、電気工事士の平均年収は472万円、月額給与は約33万円となっています。会社の規模や携わった業務内容にもよりますが、電気工事士の資格があると手当てがつくところも多いです。

電気工事士のメリットは、一生食べていくことに困らない、つぶしの利く技術を身に着けられるところです。近年はスマートフォンを主とする携帯電子端末の普及やオール電化の住宅が増え、ますます電気の重要性は高まっており、電気がないと日常生活が成り立たないほどになっています。活躍の場は広く、社会のいたるところで需要がある仕事といえるでしょう。また国家資格である電気工事士がないと現場で電気工事の仕事で働かせることができないため、手に職をつけるといった意味でも手堅い職業になります。

電気工事士にはどんな種類があるの?

電気工事士には、第一種電気工事士と第二種電気工事士、2つの種類があります。
第一種電気工事士は、自家用電気工作物で最大電力500キロワット未満の需要設備の電気工事をすることができます。
第二種電気工事士は、一般用電気工作物であれば電気工事作業をすることができます。
これは要するに、第二種電気工事士は一般的な住宅や小規模な店舗の電気工事がメインに限られてしまいますが、第一種電気工事士は第二種電気工事士の範囲に加え、マンションや工場などの大規模な電気工事を主に担当できることを意味します。
第二種よりも第一種のほうが、上位資格であり、初心者は第二種電気工事士から取得することをお勧めします。

受験資格 必要な知識 対象となる人
1種 受験資格はない
▽免状交付の条件
1.電気工事の実務経験5年以上
2.電気工事士の実務経験3年以上+大学または高等専門学校で所定の課程を修め卒業していること
電気工事に関する広く深い知識(筆記試験と技能試験) 電気工事のスキルアップがしたい人・専門的知識をつけたい人
2種 受験資格なし 電気・電気工事に関する知識(筆記試験と技能試験) 電気工事士になりたい初心者
電気工事士 勉強の仕方は?
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電気工事士の試験は筆記試験と技術試験の2部構成です。筆記試験はマークシート方式で、配線図の問題や電気工事に使用する工具に関する問題が出題されます。電気技術者試験センターのホームページでは、無料で過去の試験問題と回答が公開されているため、活用しましょう。
技能試験では、7種類の工具と試験に必要な材料を、すべて自分でそろえなければいけません。必要な工具は以下になります。

  • 電工ナイフ
  • ペンチ
  • 圧着工具
  • ドライバー(プラス・マイナス)
  • ウォーターポンププライヤ
  • スケール

材料も一つずつ用意しなくても、一式セットが売られています。購入の際には、念のため一通りのものが入っているか確認してください。なお、上記の技能試験用材料セットは1回分の練習しか想定されていないものもあるため、何度も練習したい場合は電線ケーブルなどを買い足す必要があります。
第二種電気工事士の試験日は年2回、第二種電気工事士の試験日は年1回、各都道府県の指定場所で行われています。
合格率は第二種電気工事士が4割程度、第一種電気工事士は3割程度になっており、やはり第一種電気工事士のほうが難易度が高めになっています。

まとめ

電気を扱う資格である「第一種電気工事士」「第二種電気工事士」について紹介しました。電気工事はかなり危険度の高い仕事であり、電気工事士は経済産業省が定めた国家資格です。高度な技術を追い求められる向上心と現場で働ける体力、そして何より「電気工事が好き!」という気持ちで向き・不向きが決まります。電気工事士に興味があれば、ぜひ実際に働いている場所や求人を調べてみてください。