2020.10.08

機械検査技能士ってどんな資格?資格を取るとどんな仕事ができる?資格の取り方とメリットを解説

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はじめに

機械検査技能士という資格をご存知でしょうか?機械検査技師は「機械の医者」と言っても過言ではありません。機械を生産するにあたり、とても重要な仕事です。さまざまな業種の機材の管理をする部署や工場、そして機械や工具、検査やメンテナンスなど扱う企業に必要とされる資格です。これから「機械検査技能士」の資格を取りたい、興味があるな、という方は要チェックです。では、資格の特徴や役立つ情報を解説していきたいと思います。

機械検査技能士ってこんな資格
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機械検査技師と聞くとなんだか堅苦しくて、難しいイメージが付きまといますね。かんたんに説明すると機械の部品や、機械が正しく動くかを確認したり、検査することが機械検査技能士の仕事になります。
「機械が機械を作る時代、正しく動くのが普通なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、その使用している部品は本当に正しいものなのか、作られている部品が正しく作られているのか、その部品を正しい手順で組み立てることが出来ているのか、サイズは、重さ、そしてスイッチを入れた時に動いてくれるのか、というのを検査するのが「機械検査技能士」なのです。いろいろな機械検査の測定器を使い、工場で働く作業員とコミュニケーションをとりながら1日を過ごします。機械はとても精密です。形になってはいるものの、1つの手順違いや、部品の破損等で動かなくなったり、思わぬ事故に繋がってしまうこともあります。またコンピューターが見逃すような不具合は人間の目で確認、検査する必要があります。このような努力があってこそ、私たちが使用する機械は何の不具合もなく、お店に並び、家で電源をつなげれば簡単に使用できてしまうのは「機械検査技能士」がきちんと検査しているからと言って間違いないでしょう。日本のモノづくりを支える仕事の1つと言えます。

機械検査技師の資格を取る人はこんな人

機械検査技能士の資格は国家資格ということもあり、非常に人気がある資格です。日本がモノづくり大国であることも大きな理由の1つであるかもしれませんね。
実務経験によって受けられる級が変わってくるのでしっかりと確認し受験しましょう。
初心者の方は3級から受験することになります。経験を積むことで順番に2級、1級、特急を取得することが出来るようになります。
まず、受験資格は3級が実務経験は不問で学科試もありません。
2級は実務経験が2年以上で学科と実務試験があります。
1級は実務経験が7年以上で学科、実技試験があります。
特急は1級の資格合格後から実務経験5年以上必要です。学科試験のみとなっています。機械検査技師の試験は年2回開催され、テキストも販売されているので通信講座受講し取得した、という声も多く聞きます。仕事をしながら自分のペースで勉強して取得することができる点はメリットの1つであります。しかし、機械検査の範囲が広いため、多くの受験生を悩ませています。「一夜漬けだ!」なんてことのないように日々の学びを深め、取得したいものです。

機械検査技能士の資格を取るメリットは?
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「機械検査技能士」の資格は取得して経験を積み重ねながらスキルアップを狙うことのできる資格です。企業や地域にもよりますが、入社1年目と入社5年目では出来る作業、スピード、スキルも当然変化してくるでしょう。また、会社での評価も確実に上がってくるものです。機械検査技能士は、モノづくりを手掛ける会社では必ずと言っていいほど必要になる人材。これから需要が増えていきそうな物を手がける会社に就職するなど、先を見越した就職活動で経験値も大きく変わってきます。資格取得後、急激に給与が上がるというわけにはなかなかなりませんが、長期的に見てキャリアアップを狙いたい方、安定した技術、スキルを獲得したい方、会社に長期的に努めたい方におすすめしたい資格です。

機械検査技能士はどうやって受検する?

機械検査技能士は、都道府県職業能力開発協会で開催している「機械検査技能検定」に合格することで取得することが可能です。検定の実施日程は年2回。公示実施、受験申請日、実技試験問題公表、実技、学科と日が変わるので確認が必要です。
実技試験、または学科試験のいずれか一方に合格した場合、次回以降の受検で免除を受けることができます。
合格基準は、100点を満点として、実技試験は60点以上、学科試験は65点以上です。
合格率は特級約20%、1級約30%、2級約44%、3級約66%。
確実に勉強し望まないと受からない資格と言えます。気になる方は「都道府県 機械検査技能士」と検索してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
機械検査技能士という仕事がいかに重要であり、経験を積めば積むほどスキルが向上していく資格の1つということが理解出来ました。モノづくり大国の日本では活躍できる場も多い分、人気な資格でもあります。質の高いモノづくりを達成するためにも機械検査技能士の力は全国で必要とされており、今後も必要とされ続ける仕事であると言えるのではないでしょうか。