【品質管理検定(QC検定)1級】品質課題解決のリーダー!どんな問題がでる?どうやって勉強する?などを解説!
世界中で日本製品が人気を集める理由の一つが、品質の高さです。高い品質を維持するためには、製品の設計から生産まで品質を厳しく管理する必要があります。品質管理に必要な知識を体系的に学べる品質管理検定(QC検定)の1級について紹介します。
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に必要な知識が身に着いているかを判定する検定です。高い品質を保つためには、製品やサービスの品質を目で見える形で評価し、目標に届いていない場合には原因を突き止め、改善する必要があります。原因を明確にし改善をする中で、品質管理に関するいろいろな方法を使い分けると効率よくすすめられます。
品質管理検定1級は、品質管理に関する資格・検定の中で一番難易度が高く取るのが難しいです。品質管理の専門家として社内外から認められ、持っているだけで一目置かれる存在になるでしょう。品質管理検定1級に合格するためには、設計・生産・検査など幅広く品質に関する知識を身につける必要があります。
品質管理検定は4級から1級までありますが、1級を取る人は限られています。品質管理部門に所属し品質課題を解決する際のリーダーや、品質課題を職場で解決する際のアドバイザーとなる人が取ります。学生や製造業以外の社会人が取ることはほとんどありません。
もし品質管理部門や職場のアドバイザーでない人が取ると、他の人と強い差別化ができるでしょう。特にこれから品質管理の仕事をしていきたいと思っている人にはおすすめです。社内の異動であっても、転職であっても品質管理検定1級を取っているだけで大きなアピールポイントになります。
難易度は高いですが、それだけ挑戦する価値がある資格です。
品質管理検定は知識に関する検定なので、合格していないとできない仕事はありません。しかし、合格することで品質に関する豊富な知識を持っていることが証明されるので、品質管理に関わる仕事のリーダーとして重宝されます。
品質課題が起きたときには、課題を解決する為に横断的に構成されるチームのリーダーを任されることもあるでしょう。製造業における設計から生産まで幅広い品質の知識がないとできない仕事です。だれでもできるわけではないので、やりがいがありますし、高い評価を得られるでしょう。
QC検定1級は品質管理に関するもっとも難しい資格なので、難易度の高い問題が多く出題されます。
出題例:
「新QC7つ道具のそれぞれの項目に関する説明を選択肢から選べ。また、そのうち2つを選び、実際どのような場面に使用したことがあるか記述せよ。使用したことがなければ、使用可能な場面を想定し具体的に記述せよ。」
新QC7つ道具に関する問題はQC検定3級でも出題されます。しかし、QC検定1級では実際に使用したシーンや使用すべきシーンまで問われています。それぞれの項目を深くし、普段から使用する機会を考えていないと回答できない問題です。信頼性工学など難しい内容が多いですが、知識はテキストで勉強することで十分身につけていけます。一方で経験に基づく問題は製造業で品質に関する仕事をしていないと難しく感じるでしょう。
では品質管理検定1級に合格するにはどうしたらいいでしょうか?品質管理検定1級は唯一、一次試験と二次試験に分かれています。一次試験は総合点で70%程度、二次試験は論述試験で50%程度、一次試験と二次試験の合計点で70%程度が必要です。
試験範囲が広いためまずはテキストで全体の知識を身につける必要があります。その後は過去問題に重点に取り組むとよいでしょう。もし製造業で品質関係の仕事をしているならば、常にどの手法を使うのが効果的か考えながら取り組むと効果的です。仕事で使用する機会がない場合には、繰り返し過去問で経験を積んでいきましょう。合格のために満点が必要なわけではありませんので、経験がなくても合格は不可能ではありません。
品質管理検定は1級であっても受検資格は特にありません。4級からありますが前の級を取っていなくてもよいですし、学生でも社会人でも受検できます。隣り合う2つの級を併願できるので、2級と一緒に受検する人も多いです。
品質管理検定1級の受検は、日本規格協会のWebサイトから申し込めます。また受検人数が多い場合には、学校や企業から団体申し込みも可能です。試験は毎年3月と9月に年2回行われています。試験会場も全国100か所以上あるので、気軽に受検できます。
QC検定には1級から4級があります。1級がもっとも難しいので、3級くらいから順番に受けていくと必要な知識を無理なく身につけていけるでしょう。詳しくは「QC検定の資格」にまとめてあります。
品質管理検定1級は、品質管理に関する検定の中でもっとも難しいです。検定に合格していると、品質管理についての幅広い知識がある証明になるため、高い評価を得られるでしょう。試験範囲は広く難易度も高いですが、チャレンジする価値は十分にあります。