2020.10.08

品質管理にも資格があるの?品質管理検定(QC検定)ってどんな検定?

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はじめに

品質管理ってどんな場面で役に立つと思いますか?やっぱり製造業ですよね。でも実はそれだけではないんです。サービス業にも「品質」があるんですよ。サービスの質を「品質」と考えて、ものづくりと同じように管理できるんです。ここでは、そんな「品質管理」の資格「品質管理検定」について解説していきます。

QC検定ってこんな資格

QC検定は、品質管理についてどれくらい知ってるかを調べるテストです。品質管理というと、品物がちゃんとできてるかな?ってチェックするイメージですよね。でも、ただ何となく品物を見てるだけじゃダメなんです。どうやってチェックするの?とか、問題があったらどうするの?とか、そういうのをちゃんと勉強して、分かっていないと正しい管理ができません。品質管理検定は、そのための知識をどれくらい持っているかを証明する資格です。
QC検定には1級から4級まであり、級によってむずかしさが変わります。

QC検定を取る人はこんな人たち
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QC検定は級によって取る人たちが変わります。
4級はこれから社会に出る学生や新社会人などが取ります。製造業だけでなく、サービス業や人材派遣会社に登録されている人なども対象です。
3級からは製造業の人が多くなります。工場などで働いている人や、工業系の大学、高専生、工業高校の学生などを対象にしています。
2級以上になると、内容がだいぶ専門的になります。製造業の品質管理部門で働いている人や、設計開発を行う人が対象です。
1級はまさに品質管理のエキスパートが対象です。品質管理部門で、リーダーとして部門をひっぱっていく人などが1級に挑戦します。

QC検定を取るメリットはあるの?

QC検定のメリットは級によって変わります。
4級はQC検定の中でも特に基本的な内容なので「仕事の進め方がちゃんと分かっていますよ」というアピールになります。仕事へのヤル気や、今後のスキルアップに向けた準備ができている証明になります。
3級や2級からはメリットが増えてきます。品質管理がだいたい分かっている証明になるので、製造業や品質管理の仕事に転職する場合に有利です。会社によっては昇進の条件になっているところもありますし、品質管理の仕事をしていると資格手当がつく場合もあります。
1級は、取るのもむずかしいですが、メリットもたくさんあります。品質管理のエキスパートですから、転職でも当然、強いアピールポイントになります。会社の中でもグループの管理者を任されるようになるなど、昇進や収入アップを目指せる強い資格です。

QC検定は級ごとでどこがちがうの?

品質管理検定には1級から準1級があります。準1級は、1級を受験したときに、選択問題の得点は合格範囲だったのに、記述問題の点数が合格点に足りなかった場合に認められます。そのため受検では「準1級」の試験はありません。準1級に認められている場合、次に1級を受検するときに、受検料が少し安くなります。

求められる知識・力 対象とする人
1級
(準1級)
データの取りまとめ
新QC7つ道具
統計的手法の基礎知識
工程能力指数、抜取検査、実験計画法の知識
相関分析、単回帰分析、重回帰分析
信頼性工学
パラメーター設計
品質管理活動のリーダーや指導的立場
発生する問題に対して、自ら組織を主導して解決や改善を行える人材
2級 データの取りまとめ
新QC7つ道具
基統計的手法の基礎知識
データに基づく検定と推定
管理図
抜取検査
信頼性工学
品質管理、保証、研究開発に関わるスタッフ
本的な品質管理、改善活動を自らの力で行える人材
3級 QC7つ道具の使い方
新QC7つ道具
データの取りまとめ
確率や分布に関する基本的な考え方
管理図
工程能力指数の計算と評価
相関係数
業種を問わず、組織の中で問題解決を行うスタッフ
製造業や品質管理を学ぶ学生
4級 QC7つ道具
データの基礎
平均とばらつき
品質管理に関する用語
初めて品質管理を学ぶ人
新入社員・学生
QCはどうやって受検する?
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QC検定は誰でも挑戦できます。仕事の内容や働いた経験、持っている資格は関係ありません。そのため、いきなり1級に挑戦しても大丈夫です。また、隣り合う2つの級がいっしょに受けられます。4級と3級、3級と2級、2級と1級が同時に受検できます。でも1級と3級のように間がはなれるのは受検できません。
検定は年に2回、3月と9月に行われています。全国100か所を超える会場で開催されていて、検定に申し込むと、受検票といっしょに試験会場の案内が届きます。
申し込みは日本規格協会のウェブサイトからできます。会社や学校から団体受検を申し込むこともできますよ。

まとめ

品質管理検定(QC検定)は品質管理についての知識を問う検定です。4級は基本的な内容なので、誰でも取りやすい資格です。3級以上は、品質管理のことをしっかりと分かっている証明になるので、転職などのときに有利になります。会社によっては昇進の条件になっていたり、資格手当がもらえるなど、メリットの多い資格です。