トヨタの生産方式に関して

「中国ポカヨケ事例」 第32回

青木幹晴

1.組付け必要部品を事前準備するポカヨケ
【改善前】
作業者が直接、部品箱から必要数の部品を取り出して組み付けていた。組付け忘れが多く発生していた。
【改善後】
  1. 作業者が組付け前に、必要な部品を部品箱から取り出して指定の置き場のマスに置く(そのマスには必要数分の部品の写真が貼ってある)
  2. その置き場のマスから部品を取り出して、製品に組み付ける
  3. もし置き場のマスの中に部品が残っていたら、組付け忘れだということが分かる
【効 果】
組付け忘れがなくなった
2.組付け忘れ防止のポカヨケ
【改善前】
スプリングを取ってボルトと一緒に組み付ける必要があるのだが、スプリングを取り忘れる場合が多く発生していた。そのため最終工程で専用治具を使ってスプリングの有無を確認していた。
【改善後】
作業者がワッシャーを取り出すため部品箱に手を入れると、光電がさえぎられ、それによってインパクトレンチに電気が12秒間流れ使用可能になる。もし作業者がワッシャーを取り忘れると、インパクトレンチに電気が来てないためボルトを締めることができない。
【効 果】
最終の検査工程を廃止できた。