2020.12.22

寮付き・住み込みの派遣の仕事ってどんなものがある?寮付き派遣の魅力とは

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住み込みや寮付きの職場で短期間だけ働きたいときには、派遣の仕事を探すのも手段のひとつです。あらかじめ住まいが用意されていれば、土地勘のない場所に足を運んで物件を探すという手間もかかりません。職場によっては生活費や引っ越し費用を節約できることもあり、初めての一人暮らしにも向いています。この記事では、寮付きの派遣の仕事の種類やメリットなどについて紹介していきます。

1.寮付きの派遣の仕事にはどんなものがある?

寮完備の仕事といってもさまざまですが、もっとも多いのは製造業です。なかでも、自動車の組み立てや部品加工、建材の製造や食品加工、仕分けやピッキング作業などが工場勤務の仕事によく見られます。また、物流や運送業にも寮が完備されている仕事は多いと言えます。そのほかに住み込みが可能な仕事としては、海水浴場やスキー場、高原のようなリゾートバイトが人気です。いずれも、半年〜1年程度の短期の仕事であり、限られた期間に必要な人員を募集して集中的に収益を上げるという特徴があります。

2.寮の種類

寮には主に2種類あり「自社寮」と「借り上げ社員寮」に分けることができます。「自社寮」とは、土地や建物自体を会社が所有している寮のことです。「自社寮」ははじめから寮として設計されているため、多くの場合はトイレや浴室が共同であったり食堂などが完備されていたりします。一方で「借り上げ社員寮」は、社員寮として使用することを目的に一般のアパートやマンションを会社が賃貸契約を結んでいるものです。建物の全部を会社が借りている場合もあれば一部のみを借りている場合などさまざまですが、通常の賃貸物件と変わらない生活ができるのが「借り上げ社員寮」の特徴と言っていいでしょう。

3.寮費はいくらくらい?無料の寮もあるの?

寮費については、会社によってさまざまに分かれます。「自社寮」では無料というところも見られますが「借り上げ社員寮」の場合は有料が多い傾向にあります。ただし、寮費がかかるといっても一般の賃貸物件と比べればはるかに安い料金で設定されているのが一般的です。敷金や礼金についてはかからないことが多いうえに、引っ越し費用についても会社が負担することも珍しくはありません。光熱費については寮費に含まれるケースもありますが、実際にどれくらい自己負担になるかは会社によってさまざまです。「自社寮」によく見られる社員食堂も同様で、社員の負担がどの程度になるかは寮によって異なります。

4.寮付き派遣の仕事のメリット

社員寮を利用する前に、どのような点が魅力なのか知っておくほうがいいでしょう。ここでは、寮完備の派遣の仕事を選ぶメリットについて紹介していきます。

4-1.固定費・生活費をかなり抑えられる

説明したように、寮の中には寮費自体がかからないところもあれば、かかる場合でもかなり格安で設定されているケースがほとんどです。そのため、通常の賃貸物件を借りるよりもずっと生活費を抑えることができます。毎月の固定費が節約されることで、そのぶんを預貯金に回すことが可能になります。短期間でしっかりと貯めたい方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。そのうえ、生活に必要な家具や家電品が完備された寮も多く、敷金礼金が無料というケースも少なくありません。寮までの移動にかかる旅費交通費や引っ越し費用なども会社で負担されるケースも見られ、自己資金がなくても安心して入寮が可能です。

4-2.食堂付きだと食生活も崩れない

「自社寮」に多い社員食堂完備の寮では、食事を自分で用意せずに済みます。食材の買い出しや調理の手間が省けるのもメリットですが、正しい食生活を維持しやすいことは大きなメリットと言えるでしょう。自分で食事を用意する場合、栄養が偏りがちになって体調を崩すこともあります。特に、初めて実家から離れる方や料理が苦手な方にとって、栄養バランスが考えられた食事が毎日とれるということは、健康を維持するうえで重要なことです。また、自炊するとなれば、そのぶんだけ時間も取られますし、慣れない仕事から帰って家事をするのはなかなか大変でしょう。その点、社員食堂が利用できれば疲れて帰宅してもゆっくりと休めます。

4-3.職場に通いやすい

寮の多くは職場から近い位置に用意されています。そのため、通勤しやすいのがメリットです。まれに職場からやや距離がある寮も見られますが、その場合は送迎バスが用意されているところもあります。いずれにしても、通勤のしやすさが考慮されているケースが多く、通勤にかかる時間が大幅に軽減されるのがメリットです。少なくとも、満員電車での長距離通勤によるストレスを受けるという心配はないでしょう。通勤に時間がかからないため退社後の時間を有意義に使えます。

4-4.仲間ができる

寮に入ることで、親しい仲間ができることもあります。仕事中や休憩時間にはなかなか親睦を深めることができなくても、同じ寮で暮らすうちにプライベートな話をする機会を持ちやすくなります。その結果、同じ趣味の仲間を見つけたり絆を深めたりすることも可能です。寮付きでの短期間勤務を選ぶ方は、人生の目標をしっかり持っていて「早く貯金をしたい」という気持ちが強い傾向にあります。同じ目標を持つ仲間との出会いも寮付きの仕事を選ぶメリットのひとつです。なかには、寮での生活がきっかけで生涯の友人に出会えることもあるでしょう。寮によっては、親睦を深めるためのイベントが用意されていることもあります。

5.寮に入るデメリット

会社の寮を利用するのはメリットが多い反面、デメリットになる部分もあります。そのひとつに挙げられるのは、遊べる場所が少ないというケースです。寮を完備した職場には、大きな工場が多いという特徴を持っています。工場を建てるためには広大な土地を確保しなければなりません。そのため、どうしても郊外になることが多く、おのずと寮も同じような環境になります。ですから、近隣には遊べる場所がないという状況も出てくるでしょう。ただし、預貯金を目的に働く方にとっては、そのほうが都合がよいかもしれません。

もうひとつのデメリットとして考えられるのは、住環境によるストレスです。たとえば、寮の造りが雑であったりプライベート空間に配慮されていなかったりすれば、他人の生活音が気になることもあります。または、人目が気になって落ち着かないことも出てくるかもしれません。「自社寮」のなかには一つの部屋を複数人で使用するところもあるため、共同生活が苦手な方は入社前に確認したほうがいいでしょう。

6.快適に暮らせる寮かチェックするポイント

寮が完備された派遣の仕事で気になる仕事を見つけた際、まず快適に暮らせるかどうか確認が必要です。そこで、快適かどうかをチェックするためのポイントについて紹介します。

6-1.相部屋ではなく個室か?

ほかの従業員と同じ部屋を使うのは、ストレスの原因になりやすいものです。特に、旅行や合宿など他人と同じ部屋に泊まった経験のない方や、初めて実家を出るという方は、相部屋は避けたほうがいいかもしれません。ストレスを感じることなく快適に暮らす条件のひとつは、できるだけ個室を選ぶことです。寮を目的に派遣先を選ぶなら、まず個室かどうかをしっかり確認しましょう。

「借り上げ社員寮」であっても、一つの部屋が広いと相部屋になる可能性もあります。寮の種類だけで判断せず、担当者に聞くほうが確実です。退社後や休日にじっくり体を休め、落ち着けるプライベート空間があるかどうかは、よい仕事をするためにも重要な問題と言えます。個室でも壁が薄く隣の音が聞こえることはないか、施錠はきちんとできるかといったことも確認しましょう。

6-2.門限などのルールは自分の生活スタイルに合いそうか?

秩序を持って生活ができるよう、寮には門限などさまざまなルールが設けられています。規律を守ることで他人に迷惑がかからない環境を作ることにつながりますが、厳しすぎるケースも見られます。たとえば、門限が早すぎれば、休日でもなかなか遠方に足を伸ばせないということも出てくるでしょう。なかには、友人や家族でも入室を禁止する寮もあります。あまりにも厳格なルールでは、それがストレスになる可能性も出てきます。寮のルールが自分の生活スタイルに合っているか、許容範囲を超えていないかを確認しましょう。

6-3.設備は十分か?

寮には家具や家電品も完備されているケースがあります。しかし、実際にはどのようなものがそろっているかは寮によって違います。求人募集のなかに簡単なイラストや写真が添えられていることがあっても、あくまでイメージと考えておいたほうがいいでしょう。具体的に何が用意されているのか、必ず確認したほうが失敗を防げます。また、必要なものが一通りそろっていても、洗濯機や電子レンジなどは共用になっているものもあるかもしれません。個人用のものと共用のものを確認しておくことがポイントです。また、ネット環境が整っているかどうかも必ず確認しましょう。

7.寮付きの仕事なら「期間工」がおすすめ!

寮完備の職場を探すなら、期間限定の仕事がおすすめです。ここでは、期間工の主な仕事内容や寮の傾向、さらに働くメリットについて紹介します。

7-1.期間工の仕事って?

期間工の仕事で多いのは自動車の組み立てです。期間工とは「期間従業員」のことで、雇用期間に定めのある契約社員を指します。期間工の場合、最長の契約期間は2年11カ月で、それ以上の期間になることはまずありません。派遣社員は最長で3年ですから、期間工はそれよりやや短期になるということです。期間工は寮が完備されていることが多く、遠方の工場であっても通勤を気にせずに就職しやすいことがメリットと言えるでしょう。

期間工は、時間をかけて技術やスキルを身につけるというより、誰でもすぐに対応しやすい仕事が多い傾向があります。そのため、モノづくりの知識がない方や未経験者でも働きやすいのが特徴です。また、女性の求人募集も珍しいことではありません。

7-2.期間工の寮

期間工は大きな工場での仕事がほとんどです。そのため、工場に近い場所に用意された「自社寮」であることが多いと言えます。専用の食堂や広めの浴場、さらにトイレなどは共同での使用が主になりますが、個室が確保されていることが増えており、鍵もかかるのが一般的です。赴任旅費を出してくれる工場も多く、生活費の節約に加えて就職にかかる費用を大幅に抑えられるでしょう。寮は工場の近隣に用意されているのが一般的ですが、離れている場合でも送迎バスが用意されています。

7-3.期間工のメリット

期間工でもっとも大きなメリットは、高い収入が期待できるという点です。全体的に給与がよいだけでなく、さまざまな手当が厚く、それだけ収入が大きなものになります。期間工の雇用主は大手メーカーです。福利厚生や労務管理が行き届いていることが大手の強みで、休日出勤や時間外労働についても適切な対処が期待できます。また、正社員登用を目指せるのもメリットのひとつです。契約社員から正社員への転身を図りたい方は、正社員登用が可能な求人を探すといいでしょう。

短期でお金を貯めるなら寮付きの仕事はおすすめ!

寮完備の仕事に就くと、生活費や通勤費、固定費などが節約できます。そのため、一般の賃貸物件に住むよりもお金が貯まりやすくなります。周囲に遊ぶ場所が少ない環境の寮であれば、さらにお金を使う機会が減り、早く預貯金を増やせるかもしれません。特に短期で大きく貯めたい方は、寮が完備された期間工の仕事を検討してみましょう。

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